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恭子(うちには悩みがある…) 恭子(それは流れでサークルに入ってもうたこと) 恭子(基本的にはそら楽しいんやで?) 恭子(せやけど――) 咲「末原さん、一緒に打ちませんか?」 恭子「は、はい…」カタカタ 恭子(このサークルには魔物ばっかおることや) 咲「カン、もいっこカン、もいっこカン、ツモ」 咲「清一、三槓子、嶺上開花」 恭子(言うに及ばず、このリンシャン…) 恭子(ホンマおかしいでこれ) 憩「はーすごいなー」 憩「せやけど次はうちの番やでーぇ」ニコ 憩「ツモ、小三元、混一ですーぅ」 恭子(4年前、当時高校1年生にしてあの宮永照に次いでの全国No2) 恭子(結局天才には及ばんのやろなぁとつくづく思うわ) 恭子(そして極めつけは…) 京太郎「あ、それロンです」 京太郎「トイトイ、三暗刻、タンヤオです」 恭子「」 恭子(半年前は確かのザコやった…) 恭子(ある意味うち以上の凡人やったはずや) 恭子(せやけど、この数か月でメキメキ腕を伸ばして、今では全国でも指折りの奴と渡り合えとる…) 恭子(なんやねん、ホンマ) 恭子(凡人やったらもうちょい凡人らしくしといてぇな) 恭子(ホンマ)トン 咲・憩・京太郎「ロン」 恭子(メゲるわ)カタカタ カン!
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341114511/ 京太郎「語尾がニャーとかだったらもっと可愛いんだろうなぁ」 京太郎「あれ、風越にそんな子が居たような…」 京太郎「誰だっけ…?」 ドン 池田「にゃー!前見ろし!」 京太郎「っと、すみません、考え事をしていて…ってあー!」 池田「な、なに?」 京太郎「そうだ、風越の池田先輩だ!」 池田「なに?誰?なんで私を知ってんの?」 京太郎「清澄高校麻雀部の須賀京太郎といいます」 池田「清澄?麻雀部に男子なんていたの?」 京太郎「あはは…ですよね」 ナニシテンダイケダァ! 池田「にゃ!やば!じゃーね、清澄の!」 京太郎「あ、はい!…かわいいなぁ」 --麻雀部 京太郎「はぁ…」 まこ「どうしたんじゃ、あれ」 久「今日来てからずっとこうなのよ」 咲「何かあったのかな…」 京太郎「風越か…」 久「風越?どうして風越の名前が出てくるのかしら」 まこ「さぁ、よーわからん」 咲「風越ってあれから接点あんまり無いですよね?」 久「ええ、部長さんとはやりとりはしているけれど」 京太郎「池田先輩か…」 3人「!」 久「え、池田ってあの池田さん?」 咲「たぶん、私と打ったあの人だと思いますけど」 まこ「ははぁ、アレは気があるっちゅーこっちゃね」 久「あはは、まっさかー」 京太郎「尻尾があればもっと…」 まこ「…スマン、勘違いじゃったかもしれんの」 久「彼、どこに行こうとしているのかしら」 咲「京ちゃん…」 コンコン 久「はい、どうぞー」 美穂子「こんにちわ」 久「あら、こんにちわ。今日はどうしたの?」 美穂子「いえ、特にどうというわけではないのですが…」 久「?」 美穂子「上埜さんに会いに来ました」 久「あら、嬉しいわね」 池田「キャプテンまたいい笑顔だし…」 京太郎「あ!池田先輩!」 池田「にゃ?」 池田「あ、ぶつかった人!」 京太郎「須賀京太郎です!」 池田「そうだっけ?」 京太郎「俺ってそんなに存在感ないのかな…」 池田「まぁまぁ、元気だすし」 京太郎「どうして今日はここに?」 池田「キャプテンが清澄の部長に会いたいって言うから付き添いなんだよ」 京太郎「ああ、そうなんですか」 池田「キャプテン嬉しそうだし、華菜ちゃんも来たかいがあったし!」ピコピコ 京太郎(アナタの猫耳のほうが素敵です) 京太郎「池田先輩!」 池田「にゃ?」 京太郎「コレ、つけてもらえませんか?」 池田「にゃ?猫の尻尾?」 京太郎「はい!これで完璧なんです!」 池田「…なんかキモイし」 京太郎「!」orz まこ「あからさまに落ちこんどるのう」 美穂子「あら、猫の尻尾なんて可愛いじゃない」 池田「キャプテンが言うならつけてみようかな…」 池田「つけましたよキャプテン!」 美穂子「あら、やっぱり可愛いわね」 久「似合うじゃない」 まこ「ほほう、これはいいものをみたの」 京太郎「マジ可愛い!天使だ!」 池田「て、照れるし…」 美穂子「京太郎さんが尻尾を持っててよかったわ」 池田「キャプテン…」 京太郎「先輩!にゃーっていってもらっていいですか!?」 池田「に、にゃー…」 全員「!」 京太郎(こ、これは!) 久(予想外だわ、これほどの破壊力を秘めているなんて) まこ(おお、射抜かれるところじゃった) 美穂子「まぁ!やっぱり可愛いわね」 池田「か、かわいくなんて…」 京太郎「いや、マジ可愛かったですよ!」 池田「や、そんな…」 美穂子「ね、これからその格好で学校に来ない?」 池田「コレはさすがにはずかしーし!」 美穂子「いいじゃない、部の皆も可愛いって言ってくれるわ」 池田「勘弁してくださいよキャプテン…」ウルウル 京太郎「涙目な池田先輩可愛い!」 美穂子「うふふ、決定ね?」 池田「そんなぁ…」 まこ「ありゃ部長よりもドSじゃ」 久「あら、私はSなんかじゃないわよ?」 池田「お前のせいだし!」 京太郎「俺ですか!?」 池田「尻尾なんて持ってくるからいけないんだし!」 京太郎「やだなぁ、俺は似合うだろうと思って」 池田「うっさい!」 京太郎「ああ、嫌われた…」 まこ「自業自得じゃの」 久「可愛いしいいじゃない」 池田「よくないし!」 美穂子「華菜、取ったらご飯抜きね?」 池田「キャプテンが鬼だし…」 美穂子「あら、もうこんな時間。お暇させていただきますね」 久「ええ、またいらっしゃい」 美穂子「ええ、華菜もまたつれてきますね、京太郎さん」 京太郎「は、はい!」 池田「もう来ないし!」 美穂子「華菜、わがままはダメよ?」 池田「うう…」 美穂子「では、また」 久「じゃあね」 まこ「ありゃあ逃げられんの」 咲「にゃーん」 京太郎「猫の真似なんかしてどうしたんだ?」 咲「…なんでもない」 美穂子「うふふ、次はいつ行こうかしらね」 池田「もう行かないし…」 美穂子「あら、でもそれだと京太郎さんが寂しがるわ」 池田「どういうことです?」 美穂子「秘密。華菜は可愛いから嫉妬しちゃうかも」 池田「キャプテーン、教えてくださいよー」 美穂子「そのうち分かるわよ、きっとね」 --風越麻雀部室 池田「あれからずっとつけてるから先生にも怒られるし…」 美穂子「可愛いから問題ないじゃない」 池田「そんなもんだいじゃ…」 文堂「可愛いですよ、先輩!」 深堀「うん」 池田「みんなして可愛い言うなし…」テレ バン! 久保「池田は居るか」 美穂子「コーチ!」 池田「は、はい」 久保「……」 池田「……」ビクビク 久保「その尻尾は何だ」 池田「その、あの…かわいいから付けろって…いわれて…」 久保「池田ァ!」 池田「ひゃい!」ビクビク 久保「可愛いじゃないか」 池田「…へ?」 久保「いや、邪魔したな。練習してろ」 バタム 美穂子「なんだったんでしょう…?」 文堂「さぁ…」 池田「私ってそんなに可愛い?」 美穂子「ええ、それはとっても」 池田「…華菜ちゃんの時代が始まったかも知れないし!」 美穂子「あらあら、すっかり元気になっちゃって」 文堂「コーチに可愛いって言われましたからね」 深堀「うん」 美穂子「華菜、お礼言いに行かなきゃね」 池田「お礼?」 未春「にゃー」 深堀「…」 未春「…ごめんなさい」 --清澄麻雀部室 池田「というわけでお礼しに来たし!」 京太郎「わざわざありがとうございます!」 池田「お前のおかげだし、感謝してる」ピコピコ 京太郎「ああ、猫耳と尻尾…俺生きててよかった…」 久「なにかしたの?ずいぶんと変わったようだけど」 美穂子「うちのコーチが可愛いって言ってくれたんです」 久「ああ、それであんなに調子に乗ってるのね」 美穂子「そんな華菜も可愛いですし」 久「あら、アナタも可愛いわよ?」 美穂子「上埜さん…」カァ まこ「居づらいのぉ」 咲「京ちゃん…」 池田「仕方ないから連絡先教えてやるし」 京太郎「マジっすか!?やったー!」 池田「勘違いするなし!教えてやるだけなんだからな!」 京太郎「なんでもいいっす!」 久「あの子、池田さんに惚れてるのかしら」 美穂子「どうなんでしょうね」 久「優希が怒りそうね」 美穂子「うふふ、修羅場もいいものですよ」 久「ふふ、そうね」 まこ「あんたら鬼か」 池田「じゃあ、コレで帰るし」 美穂子「お邪魔しました」 久「気をつけて帰るのよー」 京太郎「メールしますね!」 咲「ねぇ京ちゃん」 京太郎「ん?なんだ咲」 咲「池田さんのこと好きなの?」 京太郎「んー、猫耳と尻尾が可愛い上級生ってとこかもな」 咲「そ、そっか…へー」 京太郎「なんかあったのか?」 咲「う、ううんなんでもない」 咲(麻雀で立ち直れないくらいにしてやろっかな…)ゴォ --数日後 京太郎「ひゃっほい!」 まこ「うっとぉしい」 久「最近ずっとああなのよね」 まこ「どれ、ワシがちょっとばかし探ってみるかの」 まこ「ちょっといいか?」 京太郎「はい、なんですか?」 まこ「あ!あそこに風越の猫耳が!」 京太郎「え!?どこですか!?」 まこ「…わりゃぁ疑うことを知らんのか」ヒョイ 京太郎「ああ、俺の携帯が!」 久「咲、押さえといて」 咲「分かりました」ガシッ 京太郎「はーなーせー!」 まこ「どれどれ?」 久「うわー、さすがにコレは引くわね…」 まこ「猫耳娘の画像、しかも池田ばっかりじゃ」 京太郎「やめろぉー!」 久「メールも毎日してるのね」 まこ「でも、内容はふつうじゃ」 久「須賀君が画像くれって言ってるみたいね」 まこ「送ってくる辺りがなんというかの…」 久「付き合ってるの?」 京太郎「付き合ってませんよ!」 咲「京ちゃん、コレはどういうことなの?」 京太郎「咲、顔が怖い…」 久「でもこの画像の量だとちょっと疑っちゃうわね」 まこ「100は超えとるからの」 咲「京ちゃん?」 京太郎「誤解ですって!ただのメル友ですよ!」 久「…へぇ」 まこ「ただのメル友のう」 咲「でもこのメールの内容おかしいよね?ちょっとえっちぃ画像ついてるし」 京太郎「いや、だからそれは…」 咲「ねぇ、どういうことなの?」 京太郎「え、ええと…」 咲「答えてくれないと分からないよ?」 京太郎「えっと…」 久「観念したほうがいいと思うわよ?」 まこ「このままだと咲が大変なことになりそうだしの」 京太郎「と、友達以上恋人未満な感じで…」 まこ「また曖昧じゃのお」 京太郎「や、ホントなんですって!」 久「で、付き合う気はあるの?」 京太郎「どうなんでしょう…猫耳と猫の尻尾、それににゃーって言ってくれるってだけで相当ポイントは高いんですけど」 咲「それって好きってことなの?」 京太郎「…まぁ、たぶんそうなるんじゃないかな」 咲「……」ゴォォ 久「さ、咲?」 咲「よかったー、ちゃんと好きなんだね」 京太郎「は?」 まこ「おりょ」 咲「曖昧じゃなくてよかったよー」エヘヘ 京太郎「お、怒ってないのか?」 咲「え、私が怒るとかそんなオカルトありえないよ」 久「よく言うわね…」 まこ「まぁ、最悪の展開は免れたようじゃし、いいんじゃないかの」 咲「じゃあ、ここに池田さん呼ぼっか」 ---- --- -- 池田「呼ばれたし」 美穂子「何かあったんですか?」 咲「いえ、たいしたことは無いんですが…」 咲「池田さんに大事な用があるんです」ゴォォ 池田「にゃっ…オーラが怖い…」 美穂子「華菜…」 久「さ、私達は隅で傍観しておきましょう」 まこ「出て行くんじゃないのか」 京太郎「ああ…」ハラハラ 咲「池田さん、京ちゃんのことどう思ってるんですか?」 池田「どうって…き、気になる相手ではあるし」 咲「…そうですか」 池田「用事ってそれだけ…?」 咲「いえ、まだありますよ?」 池田「にゃっ…」 咲「あのちょっとえっちぃ写真、どうして送ったんですか?」 池田「そ、それは…おだてられてちょっといい気分だったしつい…」 咲「…」 咲「池田さん、麻雀しませんか?」 池田「へ?」 咲「池田さんが勝てば京ちゃんは譲ります。私が勝てば京ちゃんは私のものです。いいですか?」 池田「…受けてたつし!」 京太郎「ちょ、咲!」 咲「京ちゃんは黙っててね?」ゴォォ 京太郎「…はい」 咲「面子は私、池田さん、染谷先輩、部長でいいよね?」 池田「ぜんぜんかまわないし!余裕で勝ってやるし!」 久「咲、貴女…」 まこ「ありゃ、こうなってしまうのかの」 池田「私が勝って見せるし!」 咲「さぁ、どうかな?」 久「…」 まこ「気は進まんがのう」 京太郎「あああ、どうしてこうなった…」 美穂子「華菜…」 東風戦 東1局 東:咲 南:まこ 西:久 北:池田 咲「私からだね」 池田「親番最後だし…」 咲「…」タン まこ「やりづらいのぉ」タン 久「まぁ仕方ないわね」タン 咲「…」 11順目 池田「リーチだし!」 咲「はい」タン まこ「ありゃ、リーチか…」タン 久(咲が考えるとすれば…」 池田「ツモ!4000オールだし!」 咲「はい」 久(この子…) --そして局は進み-- オーラス 5順目 咲:22000 池田:39000 まこ:12000 久:27000 美穂子「華菜が勝ってる…?」 京太郎「いや、でもこの点数だと逆転されるかも知れません」 美穂子「華菜…」 池田(張った!安いけど、ダマでさっさと和了して1位だし!」タン 咲「さて」 咲「カン」 池田「え…?」 美穂子「華菜…!」 京太郎「…!」 咲「ツモ。2000・4000です」 池田「あれ…?これって…」 咲:30000 池田:35000 まこ:10000 久:25000 咲「負けちゃったね」 池田「か、勝ったし!よくわかんないけど勝ったし!」 久「咲、わざとでしょう?」 咲「いえ、私は真剣にやりましたよ?」 まこ「うそつけ」 池田「京太郎!勝ったし!」 京太郎「よかったですね!」 久「ま、気づいてないしいいんじゃない?」 まこ「じゃね」 美穂子「よかった…」ウル 池田「やっぱり清澄より私のほうが強いし!」 美穂子「華菜、あんまりはしゃがないで…」 池田「あのときのリベンジも果たしたし、華菜ちゃん最強だし!」 京太郎「さすがだぜ!」 咲「…やっぱり飛ばしておけばよかったかな」イラッ 久「飛ばしてたら須賀君と付き合わなきゃいけないわよ?」 咲「私はそれでいいんですけど、京ちゃんはやっぱりあっちのほうがいいのかなって」 まこ「素直じゃないのう」 咲「いいんです」 池田「えっと、ちょっとしゃがむし!」 京太郎「?こうですか?」 池田「そうそう、それで目を閉じて」 京太郎「へ?」 池田「早くするし!」 京太郎「え、は、はい!」 池田「…っ」チュッ 京太郎「は!今何か当たったような」 池田「き、気のせいだし!」 咲「吹っ飛ばしていいですかね?」 久「奇遇ね。私もそう思ってたのよ」 美穂子「華菜…!」 まこ「やめんかおまえら」 池田「京太郎、華菜ちゃんとその…付き合ってほしいし!」 京太郎「はい!喜んで!」 池田「にゃ…」テレ 咲「もう爆発すればいいんじゃないかな」 久「私達もしてみる?」 美穂子「はい…」 まこ「あんたらもか…」 京太郎「この後どうしましょうか」 池田「華菜ちゃんが尻尾つけてご奉仕してあげてもいいけど…」 京太郎「マジで!?ひゃっほう!」 池田「こ、こんなこと京太郎以外にはしないんだからな!」 京太郎「マジありがてぇ…」 久「さ、私達も」 美穂子「上埜さん…」 咲「蚊帳の外ってこういうことを言うんですかね」 まこ「たぶんの」 咲「私には和ちゃんがいますし」 まこ「あれ、ワシだけ仲間はずれになって」 咲「冗談ですよ。私は染谷先輩好きですよ?」 まこ「ま、ありがたくうけとっておくかの」 池田「京太郎、もう一回」 京太郎「え、何をです?」 池田「にゃー!」 京太郎「冗談ですよ」チュッ 池田「にゃ…不意打ちはずるいし…」 京太郎「ははは、可愛いからですよ」 池田「にゃー!」 京太郎「まったく猫耳、もとい華菜ちゃんは最高だぜ!」 お わ り
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【白糸台麻雀部】 淡「ロンー!跳満12000点!!」 モブ「アイター、と、跳んだ……」 淡「アハハ!今回も私が一番ー!」 モブ「半荘五回連続トップとか……」 モブ「今日も絶好調ですね、大星さん」 淡「うん!なんか今日は流れが来てるね。テルーにだって負けないよ」 照「ふーん……じゃあ、やってみる?」 淡「いいよ、打とうか!えっと、それじゃあ残り二人は……」 モブ「もうやめて、私達のライフはゼロですよ!?」 モブ「いやぁー……宮永先輩と大星さんが同卓じゃ東場すら耐えられる自信がないぃぃ……!」 淡「跳んだっていいじゃない、麻雀だもの」(キリッ 照「確かに」 モブ「な、なにか話を反らさないと……」 モブ「そ、そうだ、コレよ!」 モブ「それは……!」 モブ「そ、そーいえば宮永先輩、大星さん、二人とももうこれは読みました?」 照「ウィークリー麻雀TODAY?」 淡「うん、読んだけど?」 モブ「じゃ、じゃあじゃあココ読みました?ココ!?」 モブ「長野の県予選で優勝した男の子の記事、なんかこーいうのって気になりますよねー」 照「…………」 淡「あー見た見た、その記事。面白いことしてるよね!」 モブ「ですよね、ですよね!麻雀強くなって女の子に振り向いてもらおう、って必死なとこ、何だかカワイイですよね」 モブ「こんな風に一途に思われてみたいなー、私も」 モブ「宮永先輩と大星さんはこの人、どう思います?」 照「(長野に住んでるのは、少し気になるけど)特に何も……」 淡「一途なのはいいけどー、会ったことない人にこんなこと言われても困るよねー。正直、ストーカーみたいじゃない?」 モブ「いやいや、そういう考え方もあるかもしれませんけど、女の子ならこういう一途な人に好きになってもらうのは一種のステータス、乙女の嗜みって奴ですよ!」 モブ「そうですよ。特に照先輩や大星さんは雑誌とかテレビで出たこともあるし、やっぱりこの人――須賀京太郎君の想い人の可能性は高いですって!」 照「…………そんなこと急に言われても、困る」 淡「わ、照ーもしかして照れてる~?」 照「照れてない、なんとも思ってないし」 淡「そーかそーかー!」 菫「――――あいつらは何の話をしているんだ?」 誠子「さあ……」 尭深「あそこだけ、世界が華やか」(ズズッ 菫「いやいや、私達も華やかだから」 誠子「女子高生っ……圧倒的女子高生の真っ只中だから……!」 尭深「…………女子高生らしさって、何だったっけ」(ズズッ 菫「ま、麻雀?」(目ソラシ 誠子「つ、釣り?」(目ソラシ 尭深「…………」(ズズッ 淡「じゃあねー、テルー!また明日~!」(フリフリッ 照「ん」(フリフリ… ――――そんでもって大星家 淡「ただいまー!」 大星母「おかーえりー。お弁当箱、洗うからさっさと出しちゃってー」 淡「ハーイ……あー、今日も楽しかった!テルーとは打てなかったけど……まあ、明日対局すればいいよね」(鞄ゴソゴソ 淡「あ、麻雀TODAY持って帰ってきちゃった……。まあいいか、部で買ってるやつだし、明日返せば問題ないよね」(ポイーッ 淡「お母さーん、私、部屋でネット麻雀してるからゴハンになったら呼んでねー」 大星母「はいはーい。呼ばれたらすぐ来れるように、東風戦にしとくのよー」 淡「え~……しょうがないなー、了解ー」(トタトタ 大星母「ホントに麻雀バカなんだから、あの子は……。アラ?なにこれ、ウィークリー麻雀TODAY……ああ、あの子とか、先輩の……是永ちゃん?だったかが載ったりしてる雑誌か」(×是永→○宮永 大星母「――――ふーん、よく分からないけど将棋とか囲碁みたいに定石があるのね、麻雀って」(パラパラ 大星母「あ、ここからはいろんな学校の生徒さんの特集記事か。フフ、澄まし顔で写ってるわね、あの子――――――――アラ?」 『心に秘めた熱き夢!届くか、少年雀士の想い!?長野県男子個人戦一位の心を射止めた少女はこの中にいる――――!!』 大星母「長野……須賀京太郎――――――――アラアラまあまあ♪」 大星母「淡ー、ちょっと淡~!」(オイデオイデ 淡「なーにー?私、いま忙しいんですけどー!」 大星母「今やってる対局終わったらでいいからこっちに来なさいー。オヤツにシュークリーム用意してたの、お母さん忘れてたのよー」 淡「シュークリームと聞いてっ」(シュパッ 大星母「現金な子ね、少し心配になるぐらい。ちょっとお茶も用意してくるから待っててねー」 淡「ハ~イ♪」(チョコン 大星母「はい、お待たせ」 淡「わーい、いただきまーす!」(モフモフ 大星母「……食べながらでいいんだけど淡、この子の記事ってもう読んだのかしら?」 淡「ウマウマ……んー?長野の男子個人戦優勝した人でしょ。なんか、好きな人に振り向いてもらいたいからガンバッター、っていうの」(マフマフ 大星母「そうそう、その子。お母さん、麻雀はよく分からないけど大会で一番になるのって、とっても大変なんでしょう?」(淡母がプロだとか元プロだか設定出たら終わるね、イッチ 淡「ん~、わっかんない。長野がどのくらいのレベルか知らないもん」(モキュモキュ 大星母「薄情な子ね~……まあしょうがないか、あなたアホの子だものね」 淡「アホじゃないよ!?ちょっと物忘れが激しかったりするだけだもん!!」 大星母「じゃあ鳥頭ね~」(ウフフ 淡「ぶー……なんでそんな意地悪なこと言うのよー」 大星母「だって、かわいそうじゃないこの子」(記事指差し 淡「………どーして?」 大星母「アラアラ、やっぱり完全に忘れ去ってるわね、この子ったら」 淡「もきゅ?」(二個目 大星母「ほら、あなたが小さかった時、長野に旅行にいったことがあるじゃない?」 淡「長野に旅行…………ん~、あったような、なかったような」(ンムム 大星母「まあ、小学校に入るか入らないかって頃だから、忘れてても仕方ないのかしらねー」 淡「あー…………そう言われると、なんか思い出してきたよーな。けっこー長い間、お泊まりしたっけ?」 大星母「そうそう、それよそれ。観光なんて一日で一通りやっちゃって、やることなくて暇だったから地元の散策するようになったじゃない。そこであなた、地元の子達の遊びに混ぜてもらったの、覚えてない?」 淡「――――それって、公園……?」(モグモグ 大星母「それよー。なんだ、あなたちゃんと昔のこと思い出せるんじゃない、お母さんビックリしちゃったわ」 淡「長野で……公園…………地元の子――――あれ?」 ――――おまえー、なにやってんのー? ――――みんな、わたしがしらない子だからまぜてあげないー、って…… ――――フーン……ちょっとこっちこいよ! ――――うきゃ……てーひっぱんないでよ……! ――――いいからいいから。オーイ、この子もまぜてイロオニやろーぜー! ――あー、すが君だー ――えー、その子しらない子じゃん。しらない子とあそんだらいけないんだよ ――――そんなの気にするヤツは「ちっちぇえな」って、このあいだ王様がいってたぜー ――王様がいってるならしょうがないね ――そーだね、王様のいうことはぜったいだもんね ――――ホラッ、みんないいってさ! ――――わ、わたしもいっしょにあそんでいいの? ――――だいじょーぶだって、ホラ、オニきめるからジャンケンするぞー! ――オー ――――お、おー ――――そういやおまえー、なまえなんつーの? ――――あ、あわい……おーほしあわい ――――フーン、オレはきょーたろうな、すがきょーたろう。よろしくなー 淡「――――――――アアァァァァァァァッ!?」 大星母「あら、ちゃーんと全部思い出したのかしら。この子のお陰であなた、遊びに混ぜてもらったのよねー。それから帰郷するまで毎日、公園に行ってついて回ってたんだから」(京太郎が関東から引っ越してても死ねるな、コレ 淡「え、ウソ……なに、ホントにこいつがアレなの、あのきょーたろう君!?」 大星母「長野で須賀って苗字は珍しかったはずだし、同じ子だと思うわよお母さんは」 淡「え、ええぇぇ~……」 大星母「それでホラ、明日東京に帰るからってみんなにバイバイしに行った時、あなた急に帰りたくないーって大泣きしだして~」(ニマニマ 淡「ちょっと、やめて思い出させないで……」(カァッ ――――ヤダヤダ、かえりたくないー!ムリならきょーたろうくんもつれてかえる~! ――――おまえどこのジャイアンだよ…… ――――だってー…… ――――ん~、しょーがねえなー。だったらおおきくなったら会いにいってやるよ、おれが ――――ホント……?とーきょーって、ここからずーっとずっととおくにあるんだよ? ――――まあ、なんとかなんだろー、タブンネ ――――それに、オウチがどこにあるかもしらないと迷子になっちゃうよ…… ――――ん~、そしたらさ、なんかゆーめいになっとけばいいんじゃないの? ――――わたしが……? ――――そうそう、それならどこにいてもわかりそうじゃん! ――――な、なにでゆーめいになったらいいのかな…… ――――そんなのしらねー、なんかかんがえてくれ。オレ、バカだからよくわかんねーもん ――――え、えぇ~……んっと、んーーーっと……そ、それじゃあ、マージャンは? ――――マージャンって、あのドンジャラのニセモノ? ――――ドンジャラがニセモノだよー……あれがつよいと、テレビにいっぱいうつれるし。わたし、じつはマージャンとくいなんだよ! ――――フーン、ドンジャラってマージャンのニセモノだったのか…… ――――ダ、ダメかな? ――――んー、まあいいんじゃねーの? ――――それじゃあ、やくそくしたからね!ウソついたら点棒100ぽん、のますからね! ――――おー、いいぜー。テンボーがなんなのかしらんけど 淡「……………………え、あれ?いろいろ思い出したのはいいんだけど、この流れでなんできょーたろう君が麻雀やってるわけ?」 大星母「ホントーにアホの子ねえ、あなた。ここにちゃんと書いてるじゃない……漫画ばかり読んでちゃダメよー?」 淡「ここって……」 だから、今言えるのは……自分もあんな風に真剣に、楽しそうに麻雀を打てるようになりたい……それだけです―――― 大星母「あなた、麻雀だけは一人前だもんねー。スゴイじゃない、自分の得意なことで男の子を必死にさせられるなんて♪」 淡「一人前どころか百人前だよ!」(フンゾリ 大星母「麻雀しか取り柄がないっていうのは、お母さんとしては心配なんだけど……まあ、しょーがないのかしら」 淡「アハハ、そっかー、きょーたろう君は私に会った時に恥ずかしくないよう麻雀強くなってるのか~!フッツーに会いに来てくれればいいのに、回りくどいことしてるな~、もう!」(ニヤニヤ 大星母「ついさっきまで、思い出を忘却の彼方に追いやってた子の言っていいことじゃないわねー」(ヤレヤレ 淡「よーし、なんかやる気出てきちゃったから私、もっ回ネット麻雀してくるね!さっき対局した【トーカ】っていうのが、ケッコー手強くてさ。最後まで振り込まないし、捲りにくるしで生意気だったの!」(プンスカ 大星母「ちゃんとご飯は食べにくるのよー」 淡「ハーイ!!」(ダダダッ 京太郎「――――ふえっくし!」 一「あれ、須賀くん風邪でもひいたの?」 純「っかしーな、ナントカは風邪ひかねーんじゃなかったっけ?」(ケラケラ 京太郎「酷いですねー……これはアレです、誰かが噂してるんですよ、噂」 衣「きっと、いつか相まみえる兵に違いないな!」 京太郎「だったら……望むところっ……」(ざわ… 衣「ククッ、その意気だぞ京たろー!」(ざわ…ざわ… 純「だからおめーら、そのざわ…ざわ…はやめろって」 透華「くーーーー、ムカツク、なんかムカツキますわ、さっきの相手!」 智紀「透華、どうかしたの?」 透華「どうもこうも!ネット麻雀で【あわあわ】とかいうのと対局したのですけど、最後他家を跳ばして私の四暗刻聴牌を台無しにしてくれましたのよ!?」 京太郎「あちゃあ、それは痛いですね」 透華「今度会ったらギャフンと言わせてやりますわ、ギャフンと!!」(ジタバタ 京太郎「ハハ、が、頑張ってください透華さん」 透華「ええ、もちろんですとも!だ、だからその時は応援よろしくですわ、京太郎!!」 京太郎「えー……俺が応援してもたいして変わりませんって」 一「須賀くん、そこは素直に任せてくださいって言うところだよ」 智紀「わかってない、乙女心」 衣「ダメダメだな、京たろーは!!」 純「おお、ダメダメだな。なんのことかよくわかんねーけど」 京太郎「皆ひどいっすね……」 ハギヨシ「――――皆さま、お食事の用意ができました」 京太郎「あ、もうそんな時間ですか?じゃあ、俺はそろそろお暇――」 ハギヨシ「もちろん、須賀様の分も用意してあります。どうか皆様と食事していってください」 透華「グッジョブですわ、ハギヨシ!!」 ハギヨシ「私、透華お嬢様の執事ですから」 そんでもって食事の時間―――― 一「そういえばさ、僕たちは小さい時から麻雀やってるわけだけど」(カチャカチャ 純「おー、なんだかんだで結構長いことやってるよな」(ガツガツ 智紀「私は……透華に外へ引っ張り出されてから」(チビチビ 一「ともきーはまあ、あれとして。須賀くんって高校になってから麻雀始めたんだよね、確か」 京太郎「ええ、そですね。周りで流行ってるのは知ってましたけど」(モグモグ 一「今時珍しいよねー。なんか切っ掛けでもあったの?こう、麻雀やってみようかなーって切っ掛け」 京太郎「んー……どうでしたかね」 京太郎(まさか、和が麻雀部に入るって優希と話してるの聞いて、同じ部なら近くでオモチを見れる――――なんて思った、とは言えねーな、言えねーよ) 京太郎「…………なんとなく、ですかね。麻雀でこう、新しい世界が開けるかも――みたいな?」 純「なんだよそりゃー」 一「男の子って、たまに変な理由で新しい趣味を見つけたりするよね~」 智紀「青春……?」 京太郎「そ、そこまで青臭いもんじゃないですけど……。そういえば俺、昔は麻雀ってドンジャラのパチモンだって思ってたんですよね」 衣「おお、絵合わせのゲームだな、知ってるぞ!」 透華「そ、それはさすがにどーかと思いますわ……」 京太郎「いや、まあ今思えばとんでもない勘違いなんですけど……そういや、誰だったっけ、ドンジャラが麻雀のニセモノだって教えてくれたの……?」 一「案外、将来の約束したかわいー女の子だったりして」(ケラケラ 透華「んな!ホントですの、京太郎!?」 京太郎「ハ、ハハ、そんな都合のいい思い出なんて……思い出…………ん?」 透一智純衣ハギ「――――――――え?」 京太郎「――――ナイデスヨ、タブン」 透一智純衣ハギ「そ、その間は何?」
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霞「ということで、須賀京太郎を堕としてもらうわ」 小蒔「へ? 須賀京太郎、さんを?」 巴「(なにがというわけなんだろう)」 霞「実はかくかくしかじか、須賀家の血筋をどんちゃほい! eternalwater!」 初美「(ありがちな設定ですねー)」 小蒔「そ、そんな大層な理由があったなんて……でも、私なんかが」モジモジ 霞「(イチコロだと思うけど、確かに不安ね)」ウーン 春「私にいい考えがある」ポリポリ 霞「どうするつもり?」 春「このサイトに、男を落とす手練手管が載っている」 初美「凄く胡散臭いですよー」 霞「でも、何か参考になるかもしれないわ!」 小蒔「参考に……この、アラサー嬢という方は恋愛の百戦錬磨だそうですね」カチカチ 霞「それは心強いわ! さぁ、これを参考に須賀京太郎を堕とさなきゃ」 小蒔「あの、拒否権は無いの霞ちゃん?」 霞「ちなみにこれを拒否した場合」 小蒔「場合?」 霞「神威鎮々」カッ! 小蒔「や、やりますっ!! 絶対に須賀京太郎さんを堕とします!!」アセアセアセ 霞「(嘘だけど)」 巴「(えぐいことを)」 小蒔「……須賀、京太郎さん……か」ドクン ,.....──...... ,ィ `ヽ ,ィ / ', ',ヽ ,' / ,イ ハ ',ム. ,' { ハ‐{ハ ,'.} ,'- } ', ', ハ ハ从 ', 乂| リイ ,' イ ,' ', V { 「l 「l 'ノ / l ム ⌒l. l」 l」 'イ⌒, } {{.! ',. } 〃 〃 .} / ハ} ',乂 ヽ、 ⊂ニ⊃ U .イ-' ノ }! ゙ゝ ;> _ .< ,イ ノ′ / }/、ヘ/'ヽ、 { ヽ / ツ ヽ ≠ /` ', ヽ ,イ イ 〉′ / ) ハ ) ,イ ( ,' / /. Vイ ヽ r-',__/ヾ / , ′. ',__ ノ_ 7_}-.{. / ./ }─ヘ┤. 7 人 { 〈 人 ',. / ヽ-=ニニニニニ=──く ', / }={ニニニ只ニニニニ7{_ ', /. ノニ{ニニリニマニニニ}ニ', ',. /. /ニニ≧=ニニニニ=≦ニ', ', 小蒔「だ、大丈夫でしょうか……?」 第二十章【巫女サーの姫! 女子力憑依の裏技!】 鹿児島 小蒔「あの、本当にやるの?」 霞「ええ。これが成功すれば、性交して世継ぎが生まれるのよ」フフフ 小蒔「せ、性交って……//」カァ 巴「しかし、姫様の気持ちはどうなるんですか?」 霞「大丈夫よ。実はまんざらでもない、のよね?」 小蒔「!」ドキッ 初美「? 初耳ですよー」 春「初美だけに」ボリボリ 初美「口を縫い合わせますよー?」 春「冗談」ニッコリ 巴「漫才はともかく、どういうことですか?」 霞「ふふっ。実は小蒔ちゃんは以前、須賀京太郎と会ったことがあるの」 小蒔「っ」カァァ 霞「とはいっても、たった一日だけどね」 小蒔「はい。須賀神社が無くなった後も、多少の親交はありましたから」 霞「それで、その日以来……ねぇ」クスクス 小蒔「わわっ!」パタパタ 初美「初恋ですよー」 春「青春」 初美「春だけに、ですかー?」 春「黒糖ねじ込む」ジリッ 初美「冗談ですよー」ゴゴゴ 霞「とまぁ、とにかくイヤイヤでは無いのよね?」 小蒔「うっ」 巴「なら問題無いですね」 小蒔「で、でも向こうは私のことを覚えているかどうか」アセ 霞「ふふ、大丈夫よ。可愛い女の子のことを忘れるハズがないわ」 小蒔「……だと、いいんですが」ウツムキ 霞「そう心配しないで。そのために、あの女子力テクニックを学んだんでしょう?」 巴「はい。もし、彼が姫のことを忘れていてもすぐにメロメロですよ!」 初美「(アレでですかー?)」 春「楽しみ」ポリポリ 小蒔「が、頑張りますっ!」 霞「その意気よ。じゃあ、さっそく向かいましょうか」 小蒔「え? 今からですか?」 霞「ええ。善は急げよ。どこでも山ワープで向かうわ」 初美「便利な設定ですよー」テクテク 小蒔「でもワープなんてそんな」 ビュンッ 小蒔「できるわけが」 長野 小蒔「はうわっ!?」ガビーン 霞「着いたわね」 初美「さっそく須賀京太郎を捜索ですよー!」 春「長野は寒い」 巴「巫女服は応えますねー」 小蒔「うぅ……心の準備が」ドキドキ 霞「大丈夫よ。さぁ、行きましょう」フフ 須賀家 京太郎「……えー、玄関を開けたら巫女さんが五人もいたんですが」 春「見つけた」 初美「思ったよりも順調ですねー」 巴「ということで須賀君。来てください」 京太郎「どういうことですか!? 怪しい新興宗教ですかヤダァー!!」 霞「あらあら。困ったわね」ドタプーン -―――- .... ´ ` ..、 / \ \ \ / / | ト、 \ \ \ \ / / l | | \ \ | \ . / / Ν | |´  ̄\八 | . | i l-\ l八 斧苧干 | | | | | \l __\{ 乂hソ | | | | |l l |斥汽 | | | | 八 l∧乂ソ , ″ | | | | Y . ″ | | | |. | l 从 __ _ | | 八 八 \ l┌ヘ)` /| | / / \ Y 二二〉‐=≦ | | / / ∨ ┬_]┘ | 从 | / / / 八 /l_/⌒∨ | ∧ / / ノ/ // /∨ |⌒ 、. _ノ / // / ∨| \ _// / // / ゙ | \ \ / // /'"´ / / ゙ . } ,. / / , '" / / ゙o.j / / {/ / / ゙ \ / . / / / / | l \/ / / / / | |\ \ ト. { ./ / / . . . . . .. ノ´| ∧ | || { { / / . . . . l / | | || { 八 { { 八 | | || { l\ { { _ _ / /| | || { | \ \ -=ニ二ニ=- 、 / / | | || { | / ̄ ̄[二二フ二フ二二二二二二[ / .ノ ノ |人 京太郎「うぉぉわぁぁぁぁ!? マジかよっ!? すげぇぇぇぇっ!!!」 霞「上手く釣れたようね」フフフ 小蒔「むぅっ」プクッ 京太郎「というかよく見たら永水の皆さんじゃないですか!? どうして長野に!?」 巴「あはは、いえ。大した理由じゃないんですが」 春「姫様と子作りセックスして欲しい」 京太郎「!?」 初美「当身」ビシッ 春「ティロフィナーレッ?!」ガクッ 京太郎「い、今なんて!?」ガタガタガタ 初美「なんでもないですよー」ニッコリ 霞「ええ、何も言ってないわ」ニッコリ 小蒔「……あぅ」カァァァ 京太郎「(聞き間違いか?)」 霞「それでね、長野に来た理由なんだけど神社絡みのことでね?」 京太郎「あ、そうなんですか。わざわざご苦労様です」 霞「だけどね、付き添いで来た小蒔ちゃんが少し暇になってしまうのよ」 京太郎「え?」 巴「私達がお仕事をしている間ですね。それで、せっかくだから長野見物でもと」 京太郎「それはいいですね」 霞「ふふ、そこでアナタに案内をお願いしたくて来たのよ」 京太郎「はいっ!? 俺が案内ですか!?」 小蒔「……//」モジモジ 霞「小蒔ちゃんと昔会ったことがあるのは覚えてる?」 京太郎「あ、やっぱりアレは神代さんだったんですね。違うかなー? くらいには思ってたんですけど」 巴「(やりましたね姫様。覚えてましたよ!)」ヒソヒソ 小蒔「……」パァァ ... -―━―- ... / \ / / / / l . / / / | |l l l . | l | l 八i l 八 ハ l | | |八芹坏\ ノ芹坏ノ} | |从 { ヒソ ヒソ 厶イ | 八 }∧ ''' ' '''' _'ノ 八 \ .、 V__フ .. / `Y^介ト - 个ミ= / //} /\' \ / / / { ∧/ / | l |_ /{ { { i / / | l八\ /八八 | ∨ / | / \ / {ノ / / ノ' } ∧ 〈__/ / / ∨_rv'__ 京太郎「懐かしいなぁ。小学二年くらいの頃だったので」 霞「どう? その縁もあるし、久しぶりに遊んでくれないかしら?」 京太郎「俺なんかでよければ! どうせ暇な身分なんで」 京太郎の携帯「」ブーブーブーブーブーブー!! 霞「携帯すごく鳴ってるけど?」 京太郎「いえ。どうせ相手は分かってるので」 小蒔「(彼女、だったらどうしよう……)」シュン 春「もう何も怖くない」 初美「楽にしてあげますよー」シュッシュッ 街中 京太郎「いやーそれにしてもお久しぶりですね」 小蒔「……//」テクテク ガヤガヤガヤ 京太郎「(それにしても大きくなったなぁ神代さん。いや、色んなところが)」ゴクッ 小蒔「(き、緊張して死にそう……)」ドキドキドキ 京太郎「さて、どこか行きたい場所とかあります?」 小蒔「あ、えっ、あっ」オドオド コソッ 霞「何やってるの小蒔ちゃん! もっと押さなきゃ!」 巴「緊張で頭が真っ白になってるようですね」 春「カンペを用意した」 初美「完璧ですよー」 / / / | ∨ |∨ | l | |./ l | ||V ∨ 斗-l l | /  ̄ \i/ | |i| | l ∨ l\ | l | l | /||! | |l| ⊥ヽ ∨ \\l └‐' || l だ カ||l l ぃイ l \\>‐'´ x-‐==气 | け ン.l |l l ぃヽ ´ ‐'´勹 |」 l に ペ{ l ヽ斗 x_=气 ∨二ノ| 〉 |i 〈'´ ) | /// | //\ _ / |i ∧ 乂ン | l | .(つ li ∧ /// ′ | | l lニ⊇|i ∧ . ‐ ァ / | | |/ ̄└ュ | |i ヽ ` | | |l /└‐┘|i ||  ̄ ¨ ―-< /| | 八 初美「……」シュッシュッ 春「痛い痛い」 霞「遊んでる場合じゃないわ! 早くそのカンペを!」 キラキラッ 小蒔「(眩しいっ!? って、アレは霞ちゃん達……あっ)」 京太郎「?」 小蒔「(そうだ。私が頑張らないと……ダメなんですよね!)」ギュッ アラサー嬢さんから学んだ女子力テクの力! 今、憑依させます!! 小蒔「っ!」カッ 小蒔「……」スッ ドクン 京太郎「さぁて、どこに行きましょうかね」 ドクン ドクン 京太郎「巫女服のままじゃ目立ちますから、まずは服屋さんで何か買います? おごりますよ!」 ド ク ン 小蒔「う」 京太郎「神代さん?」 小蒔「うぐぅ」コクコク 京太郎「へ?」 霞「(行ったァァァァ!!)」 初美「(あーあ、やっちゃいましたねー)」 巴「行けるっ!!」 京太郎「あの、神代さん? 具合でも悪くなりました?」 小蒔「うぐぅ」フリフリ 京太郎「え? でも、うぐって」 小蒔「うぐぅぐぅぐぅ!」フリフリフリ 京太郎「???」 【巫女姫様の女子力憑依1 男に返事をするとき「うぐぅ」と言う】 男から話しかけられたら、とりあえず頷きながら「うぐぅ」と言っておきましょう 霞「ふふ、気にしてるわね。これで須賀京太郎は小蒔ちゃんの容態を意識しなければならないわ」 初美「それがなんになるんでしょうかねー」 春「キツイ」 京太郎「ベンチで休みましょうか?」 小蒔「うぐぅ! うぐぅうぐぅ!」コクコクコク 京太郎「じゃ、じゃあ行きましょう」 小蒔「うぐぅ!(ど、どうでしょうか?)」コクッ 京太郎「(こんな変な人だったっけ?)」 ベ ン チ 京太郎「さぁ、どうぞ」 小蒔「うぐぅ!」 京太郎「……」 小蒔「(ここまでは順調……霞ちゃんの言葉を思い出さなきゃ)」ドキドキ 回 想 小蒔「あの、この方法で大丈夫なんでしょうか?」 霞「ええ。このサイトにはオタクを堕とす方法って書いてあるけど」 巴「男なんてみんなオタクですよ」 春「簡単に堕とせる」ドヤッ 初美「うわー、処女がこぞって男を語ってますよー。まぁ、人のこと言えませんですけどー」 霞「ごっほん。とにかく、この方法で須賀京太郎はイチコロよ」 小蒔「が、頑張ります!」 現在 小蒔「(じゃ、じゃあ次は第二ステップに)」ドキドキ 京太郎「何か飲み物でも買ってきましょうか? なにがいいですか?」 小蒔「うぐぅ! オレンジジュースを……」 京太郎「はい。ちょっと待っててください」 小蒔「うぐぅ!」 タタタッ 小蒔「(えっと、次のステップは……)」 タタタ 京太郎「お待たせしました」 小蒔「あ、ありがとうございます」サッ 京太郎「いえ、お金はいいですよ」 小蒔「で、でも! うぐぅ!」 京太郎「気にしないでください」ニッ 小蒔「あぅ……あ、ありがとうございます」ドクン ドクン ドクン 京太郎「?」 小蒔「きょ、京太郎氏!!」 京太郎「!?」 霞「(やったぁ!!)」 初美「あぁ……」 京太郎「きょ、京太郎氏?」 小蒔「な、何か問題がありますか? 京太郎氏!」 京太郎「あ、いえ。別に問題というほどじゃ(なんじゃそりゃ)」 小蒔「お、お主が嫌ならやめますけど?」 京太郎「お主!?」 【巫女姫様の女子力憑依2 男の名前を呼ぶとき「○○氏」「おぬし」と呼ぶ】 男は普通に名前で「○○君」と呼ばれても嬉しくありません。「○○氏」や「おぬし」や「兄者」などと呼ばれると喜びます。 京太郎「(本当に大丈夫なのか神代さん?)」 小蒔「そ、それとも兄者の方がいいですか?」 京太郎「い、いえ。その中なら京太郎氏が一番マシです」 小蒔「うぐぅ! そうですか……(やった! 名前で呼べるんだ!)」ドキドキ 霞「ふふ、喜んでるわね小蒔ちゃん」 巴「よかったですね」 初美「あーあーあー」 京太郎「それよりジュース飲みましょうよ」 小蒔「あ、そうですね! じゃあ、ああっと!?」ツルッ ゴロゴロゴロ 京太郎「あ、水滴で滑っちゃいました?」ヒョイッ 小蒔「(失敗した失敗した失敗した!! こんな時こそ!)」ドキドキ 霞「行きなさい小蒔ちゃん! 誰かの為じゃなく!! アナタ自身の為に!!」 初美「……はぁ」 京太郎「はい、どうぞ。土ははらっておきましたから」スッ 小蒔「……」ドクンドクン カッ!! .... ´ ` ..、 / \ \ / \ . / | l __| | | . | l l l_| ト、´ | | | . | l l/l | | | 八∧ / | | l l l八{\ l j斧う冬 }厶 | | l l |,斧冬 ̄ 乂_ツ 〉} | 乂八从 乂ツ , . . _ノ 八 ∨ . . . __ / / / ∨ 人 └ ' ..イ / / ∨ 〕i ト. __. ├i=Κ 乂 /_j ノノ } └l \_ / /.斗‐ .-―八 | | ` 、 / /´/ ̄`゙ ∨ | | / // | |ノ 小蒔「お、オウフ……」 京太郎「!?」 小蒔「うぐぅ! 私としたことが……オウフ、失敗しました」 京太郎「あ、え?」 小蒔「かたじけないでござるよ」 京太郎「!?!?!?!?!?!?」 【巫女姫様の女子力憑依3 失敗したり痛かったら「オウフ……」と言う】 オタクは女子の細かい部分を観察しています。とっさに出る言葉も観察しています。 何かミスしたり、痛いことがあったら「オウフ……」と言いましょう。同類だと認識してくれます。 59 名前: ◆Pcb58XTPnw[saga] 投稿日:2015/04/26(日) 23 23 53.44 ID AXnaL4r0o [12/17] 京太郎「じ、神代さんは疲れてるんじゃないですか?」 小蒔「うぐぅ! そう見えますか?」 京太郎「す、少し」 小蒔「オウフ……京太郎氏にそう思われるなんて」シュン 京太郎「(俺は一体どうすればいいんだろう)」 小蒔「(なんとか挽回しなきゃ!)」ドキドキ 京太郎「そ、そういえば……神代さんは映画とか見るんですか?」 小蒔「うぐぅ! 霞ちゃん達と、たまに」 京太郎「へー? 最近は何を見たんですか?」 小蒔「ど、どらごんぼーるという、びゅんびゅんするアニメを……」 京太郎「あー、フリーザですか? あれ、俺まだ見てないんですよー。ドラゴンボール好きなんですけど」 小蒔「!!」キュピーン 霞「チャンスよ小蒔ちゃん!!」 初美「そろそろ黙ってくれませんかねー?」 京太郎「あれって確か、ゴールデンフリーザが出るんですよね? 強かったですか?」 小蒔「!!」 カッ 小蒔「知らなかったです!! そうなんですねー!!!」 京太郎「へ?」 小蒔「ごーるでんふりーざ!! 詳しいんですね京太郎氏!?」 京太郎「あ、え? でも、神代さんは映画を見たんじゃ?」 小蒔「あっ」 京太郎「……?」 小蒔「オウフ……」 京太郎「!?!?!?」 【巫女姫様の女子力憑依4 男が自慢げに話してきたら知ってても「知らなかったそうなんだー!!」と言う】 オタクの知識は素晴らしく豊富ですが、昨日テレビでやっていた知識だったり、女子でも知っている知識だったりすることもあります。 そんなときは「知らなかったそうなんだー!!」と言って満足感を与えましょう。 小蒔「(失敗しちゃいました)」シュン 京太郎「(やっぱり様子がおかしいな)」ウーン 小蒔「(つ、次こそ起死回生を!)」 京太郎「あの……」 小蒔「きょ、京太郎氏は!! ガンダムがお好きですか!?」 京太郎「へ? まぁ、嫌いじゃないですし見ますけど」 小蒔「うぐぅ!(第一条件はクリア)」 京太郎「神代さんも見るんですか?」 小蒔「ひゃ、ひゃいっ! びゅんびゅんしてますよね?」 京太郎「そうですね(あ、これ見てないな)」 小蒔「うぐぅ!」 京太郎「(ダメ元で聞いてみるか)小蒔さんの好きなモビルスーツはなんですか?」 小蒔「もびるすーつ?」 霞「今よ!!」 初美「霞ちゃん?」ゴゴゴゴ 霞「な、何を怒ってるの?」ビクビク 初美「私は今すぐにでも止めたいんですよー?」 小蒔「(もびるすーつはわかりませんけど、ガンダムの話題だったら大丈夫です!)」フンス 京太郎「?」 小蒔「わ、私は!(決めてみせます!!)」 カッ!!! _.. -‐==‐- .._ ,....´..............................`...、 /......../...................、............. , ' . . ../{..........j......}.......}.............. / .,' ./../厶....../{....厶._/../............ ,′ ./..//{/ \{ハ/ }/}イ|....| . . . .l i{..ⅱ{ /j{ _.二_ 二._从...|l . . | 八. !い{从ニ⌒ 、 ⌒ニハ).八 . . | |.!..... 厶``` r--y```-イ . . . . 〈 从...... . . 〉._ `ニ´ ノ爪 . . ./}ノ > 、 {. .ミト .__. イ彡 . .)ノ __ /.....ニ7⌒7| {T⌒丶、≪⌒ , '..............厂三ハ 从_>‐‐\ . \ /../......../ {ニ、 ぃ、_,,ツ '⌒ ). . . .' , j{.i.{..../;厶 \\/∠.._ /イ. j. . } ハい(/ / ̄ \__.ノノ}/^\ 七iでつ' // マ⌒ __ノ _,√ . { , ' 'r㍉て_]ユ._ 小蒔「アムロとシャアだったらアムロが好きぃ~!」 京太郎「!?」 小蒔「やっぱりシャアはダメですね。アムロがいいですよアムロー!」 京太郎「……それはRX-78-2が好きってことですか?」 小蒔「うぐぅ? あーるえっくす?」 京太郎「あ、いえ……なんでもないです」 小蒔「アムロが好きです!! アムロ! アムロ!」 【巫女姫様の女子力憑依5 とりあえず「アムロとシャアだったらアムロが好きぃ~」と言っとく】 ガンダムの登場人物にアムロとシャアというキャラクターがいて、よく比べる対象になります。 シャアはイケメンなので、色々とコンプレックスをもっているアムロのほうが好きだと言っておけば、オタクは「俺も恋愛対称かも」と勘違いしてくれます。 京太郎「あ、アムロが好きなのは伝わりましたから、洋服買いに行きませんか?」 小蒔「うぐぅ! ありがとうございます!」 京太郎「いえ、では……行きましょう」 小蒔「(折り返しに来たけど、まだまだ京太郎さんの心を掴めてない)」ギュッ 京太郎「(どうしたもんかなぁ)」 小蒔「(次からは恥ずかしがってる場合じゃないですね!)」 ぶてぃっく 小蒔「うわぁ、沢山ありますね」 京太郎「好きなのを選んでください」 小蒔「で、でも! ここ高いですし」 京太郎「気にしないでください。俺が出すので」 小蒔「うぐぅ! そんなの悪いですよ!」 京太郎「あはは、大丈夫ですよ。こう見えても俺――」 / / | | | | | l l | | | | | / / | |__ | | | | | l l /| | | | |. /// | |\ |‐\八 | | | |__,l /-|‐ リ リ | | / / - 、 | x===ミx|‐-| | `ー /x===ミノ// / ∧{ / | .八 _/ { { 刈`| | l /´{ { 刈\,_| イ /ー―‐ ..__. / / | |/ \{^ヽ 乂辷ツ八 |\| /' 乂辷ソ ノ^l/ } / . . . . . . . . . . `「⌒ .. // /| l、 ー‐ \{ | / ー‐ j/ /}/ . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . / _,/ . ..| | \ ! j/ ′/ . | . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . / . . . . { |\ハ_, ノ ,___/{ . .| . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . .∧. / . . . . . . . ′ | . .|\圦 / j/l/. . ′ . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . .∧. /. . . . . . . . . . ′_,ノ⌒ヽ | 、 、 _ -‐' / . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . / . . / . /\ . . . . . . r‐ ' ´ ∨\/ ̄ )  ̄ ̄ / /. ./ . . . . . . . . . . . . . . / . / . . ./ . . / . . . . . .\ . .ノ ----- 、 ∨/ / 、 / ,/ . / . . . . . . . . . . . . . . / . / . / . . . . . . . . . . . . . / ‘, ‘, ./、 \ / /. . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . // . . . . . . . . . . / . . . . .{ ---- 、 ‘, } / . . } ̄ \ ̄ ̄ ̄/ ̄ / .{/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -<⌒ . . . . . ./ . . . . ./ ‘, ‘,「l /⌒^\________/}/ . . . . . . . . . . . . . . . . . /´ \ . . . . / . . . . . .{ . . ‘, 人U{ . . . . . . .| \ / .| . . . . . . . . . . . .―‐┐ / \ . . . . . . . . } -- /\ . ノ r/ / . . . . . .| . . . \ ,/ . . . | . . . . / . . . . . . . . . . . ./ 京太郎「わりとお金持ち」 小蒔「(かっこいい)」キュンキュン 一「透華ー? まだかかるのー?」 透華「京太郎に可愛いと言って貰える服が見つかるまで帰りませんわ!!」シャッ 衣「まだまだ選ぶぞ!」 一「やれやれ。二人して、あいつのどこがそんなにいいの?」 透華「全てですわ! あと従姉弟っぽい」 衣「従姉妹っぽい」 一「あ、ふーん」 京太郎「うわぁ、すごく似合ってますよ!」 小蒔「うぐぅ! 買ってくださって、ありがとうございます」 京太郎「いえ、こんなかわいい物を見れたことに比べれば安いもんですよ」ニコッ 小蒔「うぐぅ……//」カァァ 京太郎「じゃあ次は喫茶店でも探しましょうか」 小蒔「うぐぅ! はい!」 京太郎「(そのうぐぅはいるんだろうか)」 小蒔「(さ、さて次のステップは)」ドキドキドキ スタスタ 霞「これよ、小蒔ちゃん!」サッ 初美「むがー!むがむがー!」ジタバタ 巴「おとなしくしてください!」 春「後で開放するから」 明星「すみませんすみませんすみません」 初美「むがぁぁぁあ!!} 巴「三人に勝てるわけないでしょう!」 京太郎「コーヒーの店でいいですか?」 小蒔「(い、行きます!)」ドキドキ 京太郎「神代さん?」 小蒔「う、」 ドクン 小蒔「うぐぅ! コーヒーでいいです牌これ~!」 京太郎「……へ?」 小蒔「きょ、京太郎氏はコーヒーはなにが好きですか? 私はカプチーノです牌これ~!」 京太郎「ぱ、ぱいこれ?」 小蒔「でもカプチーノは苦いので、いつも牌これ砂糖を沢山いれちゃうんです牌これ!」 京太郎「……あの、牌これってなんですか?」キョトン 小蒔「……ハハッ」 京太郎「」 小蒔「それでですね。この間は霞牌これちゃんが牌これをパイパイして~」 京太郎「……」 【巫女姫様の女子力憑依6 会話の最後にさりげなく「牌これ」と言っとく】 最近とても話題になることが多いゲーム『牌これ』。 実際に遊んだことはないかもしれませんが、会話の節々に「牌これ」と言っておけば、男は喜びます。 たとえば「昨日の晩御飯は何を食べたのかなあ? 私はカレーライス牌これ」「明日は雨なんだって牌これ」などですね。 男から「なんだよ牌これって~(笑)」とか言われても無視してOK。もしくは「ハハッ」と笑っておけば大丈夫。 スターバックス 京太郎「つ、着きましたよ(なんだか胸が痛くなってきた)」ズキズキ 小蒔「うぐぅ! いい香りがしますねー牌これ!!」 京太郎「じゃあ、入りましょうか」 カタカタカタ ゆみ「む、また女連れとはな」ッタァーン! ビシッ 店員「いらっしゃいませ」 京太郎「いつものを」 店員「いつものですねー」 小蒔「うぐぅ? いつもので通じるんですか牌これー?」 京太郎「ええ」 店員「お世話になっておりますー」 ゆみ「(馬鹿な!? 私ですらいつものなんて言ったことないぞ!?)」カタカタカタ 京太郎「小蒔さんはカプチーノでいいですよね?」 小蒔「うぐぅ!」コクコク 店員「たい焼きはいりませんか?」 小蒔「うぐぅ?」 店員「チッ、にわかかよ」 小蒔「オウフ……牌これ」 京太郎「??」 店員「では男前さんと月宮さんはこちらへ」 小蒔「月宮?」 ゆみ「S県か……いや、元ネタは鍵だな」カタカタカタ 霞「(誰でやるかが問題ね)」 巴「ネトゲやってそうな人といえば、あの人しかいないですけど」 小蒔「京太郎氏のは甘そうですね牌これ~」スタスタ 京太郎「ええ。なれるとこればっかりですよ」スタスタ 小蒔「(つ、次のテクニックは……恥ずかしすぎます)」ドキドキ で、でも! 京太郎さんに私を、娶ってもらう為に!! 小蒔「(私は! 頑張ります!!)」キッ 京太郎「ここが空いてますね」 小蒔「うぐぅ! はい。じゃあ、座ります……」 >--- 、 f ∨ 〈ヾヽ 〉ー- / >´ ̄ ヽj三王ヽ f´ / . . . . ..∨ `ミ=-、王ヾー、_>_/王〉 イ { i ヾア王三王三王三班ヽ / ヽ、 /ヽ ヽ ゞ--=^ヾ三王三王ミリ ,イ 、 /ヽ ソ __ . . \王三王ミi / >´ \ヽ / ヽ . ヾ三王ij / / ヘヾ ∧ . 〉三ゾ / ノ 〈ミ∨ ∧ 《ミ/i / , イ ヾ∨ ∧ゝ、 ノ彡ソゞ / >´ ∨ ∧ゞ王`ー--=´汪三∥ / / ヾ ∧ ` ̄~ ̄^~^ ̄ ゙̄´ 京太郎「(神代さん、ミニスカだから座る時気を付けないと中が見えそうだなー)」チラッ 小蒔「ッ~~~//」カァァ クパァ 京太郎「……えっ?」 小蒔「……//」ソワソワ 京太郎「あ、ちょ、え? は?(え、なにこれ? スカートの中身が俺に丸見えなんですけど?)」 小蒔「うぅ~~……//」パタパタ 京太郎「(ていうかちょっと待って! この世界の女ってみんなパンツ履いてねぇんだけど!!)」 小蒔「(み、見てる……見られてます)」カァァァ 京太郎「(アレが丸見えになってるぅぅぅぅぅぅ嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! まっぴぃぃぃぃんくっ!!)」ガタガタガタ 小蒔「ぱっ」 京太郎「!?」 小蒔「パンツじゃないから恥ずかしくないもんっ!!」 / | |.. . ゙、 . ゙、゙、. \ |. i | i |. ∧ 、.i. .i . ` 、. ! | |、 | | i | ! | | | 、 > | | i 「! ヽート!、 リ ! |ハ ト | ̄ ̄. ,..-、| i | !゙、 _、!二゙、-| イ リ ! |ヽ | / へ.゙、 丶ヾヽ ´{ i` ヽ! 1!| /| !ノ゙、リ (パンツよりヤバイのが見えてるんですが……)」 ヽ \ !丶  ̄ Vイ ハ |\ i. 丶 \゙、 ` リ `ヽ `┬ 、 ヾ / i ;ィノ U ,....-ィ / ,, ‐レリ _  ̄ /゛=!_ \ `ー-、_ _/ ゛== 、 \ / ̄ヽ、 ゛===-、 小蒔「(あぅぅぅっ!!)」ボシュゥゥ 【巫女姫様の女子力憑依7 ミニスカ姿で席に座った瞬間「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」と言う】 男はストレートな女子ファッションに弱いので、ミニスカートで飲み会に行けば注目の的です。 座る瞬間「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」と言いながら顔を真っ赤にすると男はメロメロです。 京太郎「(お、落ち着け俺! 神代さんは何か勘違いしてるのかも)」ドキドキドキ 小蒔「~~~//」モジモジ 京太郎「あの、神代さん。女性なんですから、足は閉じた方が」 小蒔「オウフ……すみません……」パタン 京太郎「(これで当面の危機は去った)」ホッ 小蒔「(効果は、あったでしょうか?)」 京太郎「(一生忘れないぞ)」ホクホク 小蒔「か、カプチーノ頂きます」ズズッ 京太郎「ああ、それじゃあ俺も……」ズズ 小蒔「あの、それってなんて名前のコーヒーなんですか牌これ?」 京太郎「え? これですか?」 小蒔「うぐぅ! はい」 京太郎「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスですよ」 小蒔「はへ?」 京太郎「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスです」 小蒔「うぐぅ? それって何属性ですか?」 京太郎「え? 水、なのかな? でも、うーん」 小蒔「まぁとにかく美味しいんですよね牌これ!」 京太郎「はい。そうだ、一口飲みます?」スッ 小蒔「うぇっ!? な、ななな!?」カァァ 京太郎「?」 小蒔「そ、それって何属性ですか!?」 京太郎「属性?」 小蒔「口移し属性なんですか牌これ!?」ドキドキドキ 京太郎「ち、違いますよ! 俺はただ、一口飲んでもらおうと」 小蒔「うぐぅ! じゃあ関節キス属性ですね牌これ~!!」 京太郎「関節きっ……//」カァ 小蒔「うぐぅ!! うぐぅうぐぅ!」 京太郎「(あぁぁぁもぉぉぉぉ!!!! なんだよこれぇぇぇ!!)」モンモンモン 霞「いい感じね、フフフ」ニヤリ 春「黒糖オレください」 店員「ねぇよ」 【巫女姫様の女子力憑依8 とにかく「それって何属性?」と聞く】 男は暴走してわけのわからないことを言いがちですが、理解できなかったら「それって何属性?」と聞きましょう。 だいたいのオタク会話に通用するので、「こいつわかってるな」と思われると同時に、恋愛対象としてみてもらえます。 返答が理解できなくてもほっときましょう。理解する必要はないです。 霞「(そろそろ勝負を決める頃ね)」サッ 巴「行くんですか?」 霞「ええ。最終作戦よ!」 春「頑張って、姫様」 初美「むがぁあああああああああ!!」 明星「ひぃぃぃぃっ!?」 霞「さぁ、このカンペを見て!!」バッ 小蒔「(あ、あれは霞ちゃんからのカンペ!!)」チラッ 京太郎「(気が気でないぜ全く)」ドキドキ 小蒔「(が、頑張ります!)」スッ ガタッ 京太郎「? どうしたんですか、急に席を立って?」 小蒔「うぐぅ……きょ、京太郎氏!」テクテク 京太郎「な、なんですか!? え、ええ!?」 小蒔「! ふぅーっ」ミミフゥー ゾクゾク 京太郎「ひゃぁぁっ!?」ガタッ 小蒔「あんっ♪ 二人だけで消えませんか?」 京太郎「!?」 霞「勝ったわね」 巴「はい」 初美「むがぁあああああああああああああ!」ブチブチブチッ 春「嘘、拘束が……!?」 小蒔「(こ、こここここここれで!!)」ドキドキ 京太郎「……神代さん」ボソ 小蒔「うぐぅ! ひゃひっ! 牌これ!!」 / l ′ ,′/ / | ∧ , / l / ./ l ′ ∧ ′. / イ|l | l| / ,イ ィ} /! ′ |l ∧ ヽ. |l 八 | lレ\// / / l , / l / |l | l|ー一. |l /¨! .从{-==≧、 / ヌ } ./ / .!∧ |l | l| 从 { λ/ ` 弋丕 /´ l} //Ⅳ_ 斗< |l | l| ∨V ヽ / ´、ニ赱 | /l .八 l| } ` ┤ 从/ |l / ヽ |Ⅳ ∧ {! _ノ |/ ′∨ 仆、 八 ∨ -― 、 /≧ュ. / \ . ィ _/二二二≧ュ \ /}/. -=≦二ニニ=- 二二ニ()≧ュ ー</∨ __≦二二二二二ニニ -=ニ()ニ=-/ {=ニニ{0=- |二二二二二二ニニ//二=-/ 八 ニニ|0=- !__二ニニニニニニニ{ /二二二 >、 ,<-=ー ヽ\ 京太郎「どういう、つもりなんですか?」 小蒔「えっ……?」 【巫女姫様の女子力憑依9 耳元でフ~ッと息をかけてから小さな声で「あんっ、二人だけで消えない?」と言う】 文字で書くといやらしく感じますが、爽やかに明るく、でも小さな声でそう話すだけで男はあなたの虜になります。 話し始める前に、耳元でフ~ッと息をかけるのが重要ですよ。 京太郎「……さっきから、ふざけてるんですか?」 小蒔「オウフ……私はふざけてなんか」 京太郎「いい加減にしてください!!」ダンッ 小蒔「ひゃひっ!?」 京太郎「俺、久しぶりに神代さんに会えて……嬉しかったのに」ジワッ 小蒔「あっ」ドクン 京太郎「……すみません。怒鳴ったりして」ゴシゴシ 小蒔「え、えっと」 京太郎「俺、帰ります」ガタッ 小蒔「ま、待ってください! あの、私は別に!」 京太郎「……さようなら」 タタタッ 小蒔「あっ……」ズキッ 霞「……これマジ?」 巴「マジです」 春「ありえない」 明星「あわわわっ!」ガタガタ 初美「だ~~~か~~~ら~~~言ったんですよぉぉ!!!」ギロリッ 小蒔「……京太郎、さん」ポツン 店外 京太郎「……くそ!! 最低だ、俺」ワナワナ ペシッッ 京太郎「あたっ!? って、誰ですか!?」バッ / / . ∧ / ∧ . . . 〈 . . .. \ {/ . ./ミ∨/彡ヘ . . . ヽ. . . .. 〈 . ./`⌒^゙"^⌒´| . . . .. 、. . . .. | |i . .i |i . . . . . \ . . | . | || . .| 八 . . . . .\ \| .... | /¨ニ=- リ . i| ¬ト ´ ̄\「\ . . .ー=ニZ_ | ¨ニ=- / . ノリアテ斥 ァ弍斥仆 . . ___;; >/ ¨¨ニ=, ∠..ノ. ./ 小 乂゚ツ 乂゚ツ从 . .厂). .| ∨ / / イ八ノ {_ハ , ////⌒\ /. ⌒´ / . \ 八 , ーく / '⌒\_) / ; . / _厶ィ ` ´ イ / //⌒\__) / | /| .厂 | . . |> _,、</ /∨ _ --、__) __,,厶 |/´∨ | | . | | /-ヘ / ____,,) (____ ’ | |/\| |_, イ ∧ /∧ ゙マ/ (_____ `' │ ´\___/| 〉- 〈 ∨/ ∧ 〈_ (__,、 \_〉 ゙. / | . | , \∧ ‐=ニ..,, (___, \_ノ ∨ ∨ | ∧ `ヽ7 -=ニ,, ___/∧ } 〈 |\ / |/ // `、 }| 〉7 ⌒ン ノ ∨ | `〈 | ,// \_,,八 ∨/ / ∧ 人 \ │/  ̄\_〉 / ̄\_ イ| ゆみ「やぁ」 京太郎「あっ……ゆみさん」 ゆみ「……お前は間違っていないさ」 京太郎「でも……」 ゆみ「ふふ。思うところがあるなら、私が聞いてやる。どうだ? 駅前にスタバが出来たらしいんだが」 京太郎「……ありがとうございます」ゴシゴシ ゆみ「なぁに、美味いコーヒーを飲めば気も紛れるさ」 鹿児島 小蒔「……」シーン 初美「誰のせいですかー? はい、誰のせいですかああああああああああああああああああ!?!!?」ダンッ 霞「ひぅっ……ごめんなさい、ごめんなさい」ポロポロ 春「落ち着いて」 初美「あ?」 春「ゴメンナサイ」グス 巴「ちゃんと忠告を聞くべきした……申し訳ありません姫様」 初美「姫様だけじゃありませんよー!! 須賀君にも酷いことをしたって自覚あるんですかー!?」 霞「そうね……彼にもちゃんと謝らないと」グスッ 初美「姫様。大丈夫ですよー、私達がちゃんとどうにかしますからー」 小蒔「はい……でも、これは私の問題でもあるから」ブルブル 初美「姫様……」 小蒔「(京太郎……さん)」 十年前 須賀父「いいか京太郎? 姫様に無礼が無いようにな?」 京太郎「はーい」 須賀父「じゃあ父さんは久しぶりに当主と話してくるから」 京太郎「俺は?」 須賀父「向こうに六仙の子達と姫様がいるらしいから、遊んでこい」 京太郎「えー? 女と遊ぶなんて嫌だー」 須賀父「つべ言わずに行けホイ」 京太郎「……ちぇー」スタスタ キョロキョロ 京太郎「って、誰もいねーじゃん」 ウワーン ワーンワーン 京太郎「?」 「ひっく、ぐすっ」 京太郎「なんだここ? 蔵? 中から声が聞こえるぞ」 京太郎「ノックしてもしもーし!」コンコン 「え? 誰、ですか?」 京太郎「通りすがりの須賀京太郎だけど」 「すがきょうたろぉ?」 京太郎「俺が名乗ったんだから、お前も名乗れよコノヤロー」 「や、やろうじゃないです。小蒔です」 京太郎「こまき? 小蒔かー、そんで? 何してんの?」 「遊んでいたら、大切なお皿を割っちゃって……それで」グスッ 京太郎「ふーん? お仕置きで閉じ込められてんだ」 「はい」 京太郎「じゃあ、開けてやろうか?」 「え? で、でもバレたらお父様に怒られるから……」 京太郎「そんときゃ、一緒に怒られてやるよ」ガコン 「そんなの、ダメです!」 京太郎「しょうがねぇなぁ。じゃあ……」 ギギギギィィィ 小蒔「あっ」ドクン _ -‐==‐- /. . . . . . ` -‐==ニ二 ‐‐- _ `ヽ / . . . / / / `ヽ / / .i .ト . __ニ=-. ./ . / | | ヽ \ / . / { i‐-ヽ ._\ \ ./ . { i ', ! ___\ . / ヽ \ ニ=- ̄ / | i | | |≠r rュミヾ i{ .ハ ∨ ∨ミ、 ./ /| i .{ !`ヽ !| {つ i! } `ヽ| 〉j. 〉 } // | ', i !ニミヽi\{ 乂zzソ /| !| | i ヽ ム . |fっi! } { i |‐-─ 、- | ト \ヽ|匁ソ , / i/| | . . . . ./ ヽ | .| } ゝ ‐- / !/i| . . / i t|ノノ~|/Vハ くi ノ /. ヽ/ |ゝ、 \ -‐ /. / ヽ >‐──.、. . / -‐‐、 / _,「 . ) . / イ ニ=- ~ / f . | r / // ~ ‐-ヽ / | ハ ! /| / i / __ i . 、/|__ ∠ / ‐ // | /`-‐ / / | __ -‐/ / | 京太郎「俺が中に入ってやるよ。それなら、問題ねぇだろー?」 バタン 小蒔「……あ、え?」 京太郎「よいしょっと。うわー、中は暗いなー」 小蒔「どう……して?」 京太郎「ん? だって暇だし」 小蒔「それだけ、で?」 京太郎「んー、後はそうだな……ちょっと、お前が俺の知り合いに似てるから」 小蒔「知り合い?」 京太郎「泣き虫で、ドジで、どうしようも無い奴だけど……可愛い奴なんだ」 小蒔「……ふぅん」 京太郎「だから、俺が守ってやるよ」ギュッ 小蒔「あ……ありがとう……//」カァ 現在 小蒔「……あれから、十年」 あの後、私と京太郎さんはいつの間にか眠っちゃって 起きた時には、京太郎さんは父親に連れられて帰った後だった 時間にして、僅か一時間ほどしか話せなかったけど 私は――あの日からずっと、ずっと 小蒔「京太郎、さん」ギュッ ウワァァァァアン!! ァァァァァァッ……ウアァァァ 霞「落ち込んでるわね」ハァ 巴「今度こそどうにかしませんと」 初美「……何かいい案があれば」 春「ある」 初美「!?」 春「とっておきが、ある」ドン 初美「どうせくだらない案に決まってますよー」 春「今度はイケる」 霞「参考までに聞かせてくれる?」 春「こういうの」ゴニョゴニョ 巴「え? それは……」ナイナイ 初美「頭がおかしくなりましたかー?」 霞「ええ。正気じゃないわ」 初美「!?」バッ 霞「? どうしたの?」 初美「霞ちゃんがおかしいと思うということは……まさかのまさかですよー!?」ピコーン 明星「はい! 姉さまの考えと真逆のことをやれば成功に決まっています!!」ニッコリ 霞「おい」クイクイッ 初美「到底おかしな作戦ですがー! もはやこれに縋るしかないですねー」 春「お任せあれ」 巴「(それって敗北フラグじゃ……)」 初美「姫様ー!! 姫様ー!! 最後の作戦ですよー!!)」タタタッ 須賀家 京太郎「……神代、さん」 ~ゆみ「彼女なりに、お前にアピールしようとしたんだろう。認めろとは言わないが、分かってはやってくれ」~ 京太郎「そう、なのかな?」 あのアホみたいに思えた行動も全て――俺の為にやってことだとしたら 京太郎「……謝らないと、な」 そうだ、俺は神代さんを拒絶してしまった ガキの頃に、守るって言ったのに! 京太郎「くそ! こうしちゃいられねぇ!! 謝りに行かねぇと!!」ダッ ピンポーン 京太郎「!?」タタッ ダダダダ ガチャッ 京太郎「神代さん!?」 小蒔「あ、あの……//」モジモジ 京太郎「神代さん、俺……あの」 小蒔「ごめんなさい。私、京太郎さんのことを何も考えてませんでした」 京太郎「!!」 小蒔「だから、私謝りたくて」 京太郎「謝るのは俺の方です! ごめんなさい!! 神代さんの気持ちを!」 小蒔「いえ、それはいいんです。私はもう、決めましたから」 京太郎「え?」 小蒔「京太郎さん! 私、神代小蒔は!!」ドクン 京太郎「っ」ドキッ ドクン ドクン 小蒔「今日からおぬしの家に住むわ!」デーン 京太郎「」 【巫女姫様の女子力憑依10 突然「今日からおぬしの家に住むわ」と言って押しかける】 突然、何の連絡もせず、リュックとバッグを持って男の家に行き、「今日からおぬしの家に住むわ」と言って転がり込みましょう。 男は驚きながらも漫画やアニメやラノベのような展開に喜び、あなたを受け入れてくれるはずです。 貧乏だったり生理的に受け付けなかったら出て行けばOK。ただし、ストーカー被害に遭わないためのケアは必要です。 京太郎「(聞き間違いか?)」ゴシゴシ 小蒔「えへへっ」ドキドキ 京太郎「あの、もう一度言ってもらえますか?」 小蒔「はい! 今日からおぬしの家に住むわ!!」デーン 京太郎「……は?」 小蒔「荷物も持ってきました! これからは同じ屋根の下で暮らします!」 京太郎「……ひ?」 小蒔「身の回りのお世話から何もかもを行います!」 京太郎「……ふ?」 小蒔「だから、その……//」 京太郎「……へ?」 ... -―━―- ... / \ / / / / l . / / / | |l l l . | l | l 八i l 八 ハ l | | |八芹坏\ ノ芹坏ノ} | |从 { ヒソ ヒソ 厶イ | 八 }∧/// ' /// _'ノ 八 \ .、 V__フ .. / `Y^介ト - 个ミ= / //} /\' \ / / / { ∧/ / | l |_ /{ { { i / / | l八\ /八八 | ∨ / | / \ / {ノ / / ノ' } ∧ 〈__/ / / ∨_rv'__ 〈人_{ / / |―┴'´人 / 从 /\/ 从 ∧. _/ \{ { _, 、__ / ――、∧ / __ }二二二二二≧==≦{ // ̄ ̄ \ 小蒔「いっぱい、愛して……くださいっ」ニコッ 京太郎「ほぉぉぉぉぉぉ!?!?」 冴えない男子高校生の俺の家に、突然巨乳巫女が押しかけてきた! そんな巫女の目的は、俺との間に子供作ることだって!? おいおい、俺の貞操は一体どうなっちゃうんだ!? 京太郎「ってエロゲかよ!!!!」 小蒔「もう、離しませんからっ!」ダキッ ムニュン 京太郎「やわぁあーーーーらぁぁぁぁあぃい!!!」 小蒔「んふふ」スリスリ 霞「結局は」 初美「胸で」 巴「攻めるのが」 春「一番」ポリポリ 明星「大人って……大人って」ズゥーン 小蒔「京太郎さぁーん、大好きですっ」 京太郎「うわぁぁぁぁぁ!! 理性がぁぁぁぁぁ!!」 この後どうなったかって? さぁ――どうなったんだろうな 第二十章【巫女サーの姫! 女子力憑依の裏技!】 カンッ!
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【メリー・ゴーアラウンド・クリスマス】 GO AROUND : 航空無線用語としては「進入復行」を意味する 要するに、滑走路に入るんじゃねえ戻れという意味である 原義としてはぐるぐる回る、である 京太郎「というわけで、お疲れさまでしたー」 やえ「お疲れ様でしたー」 クリスマス。仕事。 仕事である。社会人一年目ではないけど、恋人と過ごすことはできない。 というかそもそも恋人がいない。死ね、リア充ども。死ね。 やえ「あんた、仕事でよかったの? クリスマスイブだけど」 京太郎「そりゃあ、やえさんと一緒にいれるんなら大歓迎ですよ」 やえ「ふんッ!」 京太郎「痛い、痛い!」 やえ「くだらない冗談はやめなさいよ」 京太郎「……冗談じゃないんだけどなぁ」 やえ「なら、なおさらよ」 京太郎「……鉄壁なんだよなぁ。麻雀と一緒で」 やえ「……誰の胸が鉄壁だって?」 京太郎「言ってない! 言ってねーっすよ!」 やえ「でも、思ってはいたでしょ?」 京太郎「……いやー、そんなことはないですよ? うん、まあ」 やえ「ふんッ!」 京太郎「い、痛ェ! 痛ェ!」 京太郎「なんか、最近俺の扱い雑すぎませんか?」 やえ「……」 やえ「あんたが、そう扱って欲しがってるんだから仕方ないでしょ」 京太郎「いや、そんなことないっすけど……」 やえ「じゃあ、無自覚ってことね」 京太郎「……」 京太郎「……ついにやえさんが俺の無自覚の部分まで理解してくれるまで打ち解けてくれたのかぁ」 やえ「……は?」 やえ「いや、私はあんたが変に道化として振る舞おうとしてる面があるって――」 京太郎「――いや、いいんです。皆まで言わなくて」 やえ「は?」 京太郎「やえさん、照れてるんですよね?」 やえ「は?」 京太郎「でもいいんですよ、今日はクリスマスイブなんですから」 京太郎「もっと素直になってもいいんですよ? だって俺たち、相棒じゃないですか――」 やえ「ファイナルベント(物理)!」 京太郎「おぐっ!?」 やえ「カフカス・カリンカ(打撃)!」 京太郎「ひぎっ!?」 やえ「衝撃のカフカス・カリンカ!」 京太郎「うげっ!?」 やえ「撃滅のカフカス・カリンカ!」 京太郎「更にっ!?」 やえ「抹殺のカフカス・カリンカ!」 京太郎「まだァ!?」 やえ「更にもう一発!」 京太郎「ちょっと、最初に“衝撃”って言ったなら全部で3発――」 やえ「……で」 やえ「あんた、よかったの? クリスマスまで仕事を入れて……」 京太郎「あー、別に構わないっすよ」 京太郎「代わりに、可愛い後輩にプレゼントを渡す時間が作れましたし」 やえ「ふーん」 京太郎「いやー、これだけで今年は満足ですよ。あいつも喜んでくれて、俺も嬉しかったんで」 やえ「……なら、ま、いいんだけどさ」 京太郎「というか俺、そもそも……恋人とクリスマスを一緒に過ごしたことがないんで」 京太郎「もう悲しいとか悔しいとかじゃなくて、諦めてますよ」 人間、諦めが肝心という言葉がある。 まあ、諦めが悪いのがオカルトスレイヤーなのだが。一々諦めてたら、オカルトと戦えやしない。 自分のことを希望と言ってくれた人間がいる。だから、早々と諦められるものじゃない。 やえ「そうなの?」 京太郎「そうです」 京太郎「まずあれですね、大学生のときは普通に部活で忘年会をやったり……」 京太郎「生活力が皆無の先輩の家で介護やったり……」 京太郎「モテない男友達“2人”――あ、“2人”ってのが重要です――と、苦離済ますパーティーをしたり……」 京太郎「仲がいい女子――って、知ってますよね?――新子憧と、恋人いない同士遊びに行ったり……」 京太郎「そんな感じですね」 やえ「……あー、うん。なんかごめん」 京太郎「去年も普通に仕事が入ってましたからね……ハハハ」 やえ「クリスマスぐらい、休んでもいいんじゃない?」 京太郎「まさか。相棒のやえさんが働いてるのに、俺が休めるわけないじゃないですか」 やえ「……」 やえ「……それはつまり、私には今年恋人がいないと思ってたって訳か」 京太郎「えっ」 京太郎「今のは『こんなに相棒である自分を思ってくれてるんだ』って、照れる場面じゃないんじゃ……?」 やえ「うるさい、バカ男」 やえ「高校生のときは?」 京太郎「あー、そうですねー」 京太郎「高校三年生のときは普通に図書館で勉強してましたね、咲と」 やえ「……宮永プロか。二人目の方の」 京太郎「その言い方はやえさんとは言え、やめてくださいよ」 京太郎「アイツは宮永咲です。二人目の宮永でも、宮永照の妹でもないんです」 京太郎「アイツは――宮永咲です」 やえ「……」 やえ「……ったく、いつもそれぐらい真剣な顔してればいいのに」 京太郎「? 何か言いましたか?」 やえ「別に、何でもないわよ」 残念ながらそのときは、原村和は一緒ではなかった。 残念ながら。非常に残念ながら。 何でも、意外にあの家の父親というのはそういうのを大事にする人らしい。 一度勉強で遅くなってしまって送って行ったときに邂逅した、あの渋めなボイスからは想像できない。 京太郎「高校二年生のときは……龍門渕のパーティーに参加しましたね」 京太郎「で、そのあと仲がいいメイドさんと遊びに行ったり……」 やえ「……自虐風自慢?」 京太郎「?」 京太郎「普通に、親友的な感じですけど……」 やえ「……」 やえ「……はぁ」 京太郎「高校一年生の時は――」 あの時は、奈良に居たのだ。 両親の旅行に付き合っていて。 その時出会った少女は、恋人ではなかった。 京太郎「やっぱり、恋人と過ごしてはいませんでしたね」 やえ「……女と一緒だったことは、否定しないのね」 京太郎「まあ、多少は……」 やえ「多少でこれまで五人と過ごしてるなんて言われたら、普通の男にはブッ飛ばされるわよ?」 そう、その時点では――。 京太郎「かもしれないっすねー」 京太郎「まあ、俺は……それよりも恋人と過ごせる方が羨ましいですけど」 やえ「そんなもん?」 京太郎「そんなもんです」 高鴨穏乃はまだ、恋人ではなかった。それに、二人っきりでもなかった。 だって、新子憧も一緒にいたし。 京太郎「……」 やえ「……」 京太郎「あれ、ここは『じゃあ私が今日一日だけなってやる』って流れじゃないんですか?」 やえ「……。……なんでそう思った」 京太郎「いや、憧がそんな冗談吹かすこともあったんで」 やえ「……」 京太郎「冗談とかついででも、嬉しいですよね。可愛い女の子にそう言われるってのは」 やえ「……」 やえ「……はぁ」 京太郎「で、答えは?」 やえ「……」 やえ「相棒として、仕事仲間として……いや、その、まあ……あの」 やえ「そんな感じなら……えっと、遅めの夕飯にぐらいなら……付き合ってあげても……うん」 京太郎「……」 京太郎「……なんか悪いものでも食べました?」 やえ「あんた本当にブッ飛ばすわよ!」 京太郎「まあ、冗談ですよ」 京太郎「折角なんで普通に親交を深めましょうよ。あと、新年麻雀大会の話もあるし……」 やえ「そっちはまあ、適当でいいんじゃないの?」 京太郎「適当って……そんな、やえさんらしくない……」 やえ「そりゃあ流石に、こんな日まで仕事の話ってのは色気がないし――」 やえ「後は何より、あんたが相棒だから」 やえ「今更余計に打ち合わせする必要ないんじゃないの? あんたと私ならさ」 京太郎「――」 やえ「どしたー?」 京太郎「……いえ、しましょう。するべきです」 京太郎「俺のスタイル的に、研究をしないとちゃんと戦えないですから」 やえ「……うーん」 やえ「でも、ここまで来ると実際に打ってみないと私とあんたじゃ協調できないんじゃないの?」 やえ「積み上げたあとなら、実際の場の状況次第だから」 京太郎「それは確かにそうですけど……」 京太郎「それでも、やりたいんです」 やえ「いいけど……なんで?」 京太郎「1%でも勝率を高めたい。やえさんの足を引っ張りたくない」 京太郎「相棒として――絶対に俺は負けたくないんですよ」 やえ「――」 京太郎「……ハハ」 京太郎「なーんて、格好良くないですか? 今の俺。正直結構イケメンだと思うんですけど……」 やえ「……」 やえ「……やっぱり、多少イケメンでも無理だわ。あんたは」 京太郎「イケメンだとは認めてくれるんですね?」 やえ「多少だからなっ。勘違い、すんなっての!」 京太郎「フリですか?」 やえ「フリじゃない! すんなって言ったら、すんな!」 やえ「んじゃあまあ、行きますか」 京太郎「そっすね。どっか希望とかありますか?」 やえ「別にどこでもいいわよ。あんたが居れば」 京太郎「――」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「えっ」 京太郎「えっ」 京太郎「えっ」 京太郎(ま、まさかこんな言葉がやえさんから出てくるなんて……!?) 京太郎(どうしたんだ、今日は。クリスマスだからって浮かれてるのか?) 京太郎(世の中発情期だから、やえさんも発情期になってるのか!?) 京太郎(もうこれゴールしていいのか? ゴールしちまうのか?) 京太郎(白線超えちまっていいのか? そういう意味でホワイトクリスマスになっていいのか?) 京太郎(お互いフリーだからフリーキックっていうか、フリーキッスしちまっていいんだよな?) 京太郎(……) 京太郎(……いやー、でも、いざやえさんとそういう関係になるってのは怖いよなぁ) 京太郎(まるで意識してなかったし、正直全然考えてなかったからなぁ……) やえ「?」 やえ「別に私がなんか変なこと――ハッ」 やえ「……」 やえ「……」 やえ「……」 やえ「……そ、そういう意味じゃないからな! あんたが居れば牌符の検討とか打ち合わせができるって意味でっ」 京太郎「大丈夫ですよ、やえさん。皆まで言わなくていいです」 やえ「そ、そう? 本当に?」 京太郎「ええ」 京太郎「俺はちゃーんと判ってます。小走やえの相棒なんですから」 やえ「……そう」 やえ「いやでも、あんたのことだから絶対なにか――」 京太郎「やえさんみたいにストイックで子供の頃から麻雀一直線で実直なんだけど実は恥ずかしがり屋でちょっと抜けてて」 京太郎「フォローしてくれてるのかしてくれないのかよくわからないし、ツンデレっていうかそれを通り越して鉄壁っていうか絶壁っていうか」 京太郎「その癖特性は地味の中の地味って感じで、そうなんだけどそれを武器に立ち回って7位になるとかもう麻雀極めているって言って過言ではないっていうか」 京太郎「正直言って俺にとって目標を通り越してもうこの人と組めているっていうか俺のことを指名してくれたのが誇らしかったというか」 京太郎「最初の頃コンビだってのにやけに冷たいし厳しいこと言ってくるわ俺のこと絶対嫌ってるんじゃないかななんて考えてたのに」 京太郎「たまたまやえさんが俺のことを選んでくれたってことを耳にしてしまったときにそれまでの態度が全部変わって腑に落ちたっていうか」 京太郎「それから頑張ろうと思ってたのにタレント的な仕事を入れられてだいぶ腐ってった俺が今思えば情けないっていうか」 京太郎「正直尊敬してもしたりないし、あなたと組んでいることがどこまでも誇らしくてしょうがなくて、不運を逆にものにしているあなたは最高ですっていうか」 京太郎「それくらいまでに麻雀に真摯でひたすら麻雀に打ち込んでいて麻雀以外考えてないんじゃないかってレベルの人が」 京太郎「そんなこと――絶対に、言うわけないっすから!」 やえ「……」 やえ「……」 やえ「……」 やえ「……いっぺん、死んで来なさい」 京太郎「えっ」 やえ「……まあ」 やえ「正直今のはちょっと引くっていうか……軽く怖いっていうかさ」 京太郎「ちょっと……? 軽く……?」 やえ「いや、例によって茶化したのかと思って」 京太郎「まー、半分はそんな感じですね」 京太郎「いや、ちゃーんと本気で思ってはしますけど。結構本気ですし」 やえ「……」 やえ「あとは、私へのフォロー?」 やえ「自分が余計に道化っぽく振る舞うことで、私のミスよりバカになって見せたってとこ?」 京太郎「……ハハ」 京太郎「種明かしとか、人が悪いっすね……やえさんは」 やえ「どんだけあんたの相棒をやってると思ってんのさ」 京太郎「えっと……一年とちょっと」 やえ「真面目に答えんなっ!」 やえ「それ、ちょっとズレてるから。もう、収録終わってんだかんな」 やえ「あと……」 京太郎「“あと”……?」 やえ「私の前で、余計な気を遣うなってのよ。……相棒なんだからさ」 やえ「私は、麻雀以外であんたに気を遣わせる気なんてないから、そこんとくよーく覚えとけ」 やえ「いい?」 京太郎「……はい」 やえ「よし」 やえ「……で、それとこれ」 京太郎「えっと、何ですか?」 やえ「プレゼントよ。クリスマスの奴」 やえ「一応……クリスマスに顔を合わせるんだし、多少は必要でしょ?」 京太郎「……。……えっと、開けても?」 やえ「いいって。というか、変に勿体ぶらずにさっさと開けてくれた方がいい」 小さな袋を開けてみる。 重さはそれほどでもない。チャリという、金属が擦れる音が聞こえたのでキーホルダーだろう。 職場の同僚に送るとしては些か――と思うものもいるかもしれないけど、普通に、送られたそのことが嬉しい。 買ってきた袋とじを定規で開けようとする中学生みたいに――訂正、宝箱を開ける勇者みたいに。 僅かながらに震える指先で、シールを器用に剥がしてみる。 京太郎「これは――」 京太郎「刀、のキーホルダー……っすか?」 やえ「見覚え、あるでしょ? そのデザインには」 京太郎「えっと……」 これは確か、オカルトスレイヤーの作中にて、オカルトスレイヤーが使用していた刀。 それは、服装の中に収納出来ずにアジトの武器庫に保管されていた武器。 それは、一定の振動波と電波を発し、専用の機材を持つ“オカルトスレイヤー”にだけはそれの今ある位置が判る武器。 それは、オカルト能力者の生み出す装甲を、いとも容易く切断する――――――。 その協力者が命を賭して、“オカルトスレイヤー”に届けた専用武器。 “対オカルト振動式忍者刀”――――。 銘を―――― 京太郎「『ウスランガの仮面』」 京太郎「どうして、俺にこれを……?」 なんで刀なのに仮面なのかという突っ込みは置いておく。 ちなみにウスランガというのは南アフリカの伝承にいる湿地の女神であり、全ての生命体はこの地から生まれたとされるもの。 また、その夫のウムヴェリンカンギは創造神であり、雷や地震として顕在すると言われる。 作中ではこの刀の振動を物体の固有振動数に調節して、辺りの地面や硬質化する敵の装甲を液状化させるなどを行っていた。 やえ「縁起担ぎみたいなもんよ」 京太郎「縁起担ぎ?」 やえ「所謂――まあ、菫から聞いたけど、ドラマの中のオカルトスレイヤーの強化ってのはそれなんでしょ?」 京太郎「はい」 持ってからというもの、ただでさえ生身の癖に不死身臭かったオカルトスレイヤーがますます不死身じみてるので、 “不滅(イモータリティ)の京太郎”とか、そんな感じに呼ばれたりしてたっけ。 いや、なんとも懐かしい。 実に懐かしい。刀なのに、どこら辺が仮面何だか判らないって突っ込みも込みで。 確かあの時、制御用にヘッドアップディスプレイ機能がついた仮面があったから、そのせいかもしれないけど。 やえ「で、作中のあんたは……どんなオカルトにだって立ち向かって、最終的に勝利をものにした」 京太郎「ドラマっすけどね」 やえ「別に、何でもいいわよ」 やえ「とにかく――こっちのあんたも、そうなりなさい」 やえ「今ので十分やってるってのは判るし、あんたは普通の人間にできる努力以上の努力をやってるってのは知ってる」 やえ「あんま、無理すんなとも思ってる。思ってるけど……」 やえ「それでも――」 やえ「――もっと、強くなりなさい。そこで満足なんてしなさんな、須賀京太郎!」 やえ「あんたは私の相棒だから、私があんたのことを一番よく判ってる」 やえ「あんたが格好いいときってのは、大概が格好つけなきゃいけない時」 やえ「だからこそこうして、嫌でも格好つけさせてやる。格好つけるための土台を、私が作ってやる」 やえ「そうすりゃあんたは――絶対にそれに応える」 やえ「私の知ってる須賀京太郎はそういう奴。なんか、違う?」 京太郎「……さあ?」 京太郎「自分のことなんで……ちょっとよく判らないっす」 京太郎「判らないけど、まあ……やえさんがそういうんなら、そーいうことなんじゃないっすかね」 京太郎「よく、色んな人から格好つけとか言われますし」 京太郎「ま、そこまで言われて格好をつけられないほど……」 京太郎「俺は、男をやめてはないっすよ」 やえ「……ふん」 やえ「もしもやめてたら、コンビ解消してやってるわよ。今頃さ」 京太郎「そんなことなんてないって、知ってて言ってますよね?」 やえ「そりゃ、相棒だからね」 京太郎「ハハハ」 京太郎「まあ、精々格好つけさせて貰いますよ――オカルトスレイヤーらしくね」 やえ「……まあ、期待しないで待ってるから」 京太郎「つーか、まあ」 京太郎「国民麻雀大会ぐらいのときから、だいぶ俺って新生・俺になってますけど……」 やえ「知ってるけどさ」 やえ「そこは……ほら、あの……なんていうか……その」 やえ「そろそろ新年だから、なおさら……こう、一新して欲しかったのよ。なんとなく」 京太郎「なんとなくっすか……」 京太郎「なんとなくで限界突破しろとか、昭和の特撮もビックリの無茶ぶりっすね」 やえ「それに応えてくれる男とは、思ってるかんね」 京太郎「……」 京太郎「……卑怯っすよ、その言い方」 やえ「いつものお返しよ、馬鹿」 京太郎「……」 やえ「……」 京太郎「……まったく、小走先輩も素直じゃないんだから」 やえ「……あんたに言われたくないわよ、あんたには」 なんとなく笑いあって、首から下げたシルバーにキーホルダーをつけてみる。 どっちも金属製だから、デザインとしてはありっちゃありだろう。 そのまま、歩き出す。 やえ「メリークリスマス、京太郎」 京太郎「メリークリスマス、やえさん」 ――了
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<京太郎に他で彼女ができていたらどうしますか?> 宥の場合 宥「へえー、彼女、できたんだ? 私も知ってる人かな?」 彼の口から漏れたのは知らない人の名前。仲間だったらまだよかった。 彼女らなら邪険には扱わないし、温もりを私に向けてくれる。 京太郎「へへ、実は家も近くてですね」 宥「そうなんだ……」 こんな、冬に寒い気持ちを抱くこともなかった。 翌日、私は学校を休んだ。寒くて寒くてたまらない。体と心の芯がどんどん冷たくなっていく。 意識しないままに私は彼から聞いたお家の傍にいて、あまりの寒さに体を温めたくて ボッ 宥「あは、あったかい……そうだ、もっと早くにこうすればよかった」 翌日、京太郎の顔は浮かない顔だった 宥「どうしたの?」 京太郎「ああ……そのえっと、彼女の家が全焼したらしくて。 昼間で皆出かけていたから、誰も怪我とかなかったのは幸いだったんですけど」 宥「そっか……大変だね。でも無事だったんならそれが一番かな」 京太郎「ええ、でもちょっと遠くに引っ越すみたいで、学校も……」 宥「それは、仕方ないよ。応援、してあげよ」 家が焼けて忙しくなった彼女さんは京太郎くんに構う時間なんてあるはずもなく、ろくに連絡も取れずに二人の関係は自然消滅していって 宥「……あはっ、あの大きな火、とてもあったかかったなあ。京太郎くんも戻ってきて、もっと暖かくなれるよね」 彼女の歪みは誰にも知られることなく、今日も柔らかな笑みが部室にこぼされる。 カン
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496 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 09 30.83 ID akljCfd6o [9/14] 怪人「サイン、サインモラワナキャ……」ジリジリ 和「ひぃっ!? 何をブツブツ言ってるんですか!?」バタバタ \マタハラムラノドカカー/ \ゴルァァァァ! マタオマエカイナァァ!!/ \ヤッタレヤダグバー!/ 司会「お、おおっと!? 謎の怪人が観客の少女を人質に取っているぞー!?」 京太郎「(無理やり進行した!?)」ガビィーン って、こんなの打ち合わせに無かっただろ!? 一「あれってアレだよね。あの滅茶苦茶強い奴……」ウワァ 咏「ま、中身は想像付くけどねぃ」ヤレヤレ いちご「ひっ!?」ビクビク えり「まさか、いやでも……」 憧「なんかすっごく須賀君を見てるけど?」 京太郎「え?」 怪人「はぁーっ、はぁーっ♪」ジリジリ 京太郎「」ゾクゾクッ こええええよ!? なんだよアレ? 中身も化物なんじゃねーのか!? 京太郎「(それになんだろう、この既視感……)」ビクビク ※詳しくは過去スレのぼん太君を見てね! 怪人「ふひっ、ふひひひっ!」 司会「さぁ須賀さん! 怪人相手にどうするのかー!?」 京太郎「(どうするったって……)」 和「た、助けてください……」ジワッ 京太郎「!!」 和!! 俺は――!! コンマ安価↓3 00~09 すこやんED(二回目) 10~19 見捨てる 20~59 警備員を呼ぶ 60~89 戦う(敗北) 90~99 戦う(勝利) ゾロ目 すこやんドM化&調教完了 504 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 21 11.53 ID akljCfd6o [10/14] 本当は俺だって和を助けたい でも―― 京太郎「(戦うか? いやでも、和に怪我させちゃうかもしれないし……)」チラッ ~~舞台袖~~ 竜華「(あかん、戦ったらダメや!)」バッテン! 煌「あ、もしもし警察ですか? あの、ステージに変態か、怪人が現れまして。不法侵入ですよ不法侵入!」 京太郎「(だよな。じゃあ――待つか)」ジィーッ 怪人「えっ――//」ドキッ 京太郎「……」ジジジジィー 怪人「(須賀君が私を見てる……♪)」モジモジ 和「」 \アノダグバオカマッポイ/ \コワレルナァ/ \ハラムラノドカヲヤッタレー!/ 京太郎「ぐぬぬぬっ!」ミョンミョン 怪人「はぅぁ……♪」キュンキュン タタタッ 警備員「警察だ!」バッ 怪人「え?」 京太郎「(警備員じゃないのか……?)」コンワク \ガチジケンナノ!?/ \ガンバリィヤダグバー!/ 警備員「不審者め、こっちに来い!」 怪人「ち、違います! わ、私はその!」アセアセ 警備員「問答無用だ!」ダダッ 怪人「はにゃぁぁぁぁぁ!?」ダダダッ ポーイッ 和「あ~れ~」 京太郎「!!」バッ! コンマ↓3 00~09 そのまま転倒 10~49 いちごが受け止める 50~89 京太郎がキャッチ 90~99 京太郎が抱きしめる&一面記事 ゾロ目 和ED 510 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 31 15.58 ID akljCfd6o [11/14] 和「っ!?」フラッ ガシッ! 和「え?」 京太郎「大丈夫か、和?」 和「っ! す、須賀君っ!」ドキッ 京太郎「怪我は無いか?」オロオロ 和「は、はいっ。須賀君が助けてくれましたから……」ジワッ 京太郎「いや、俺は何も……助けてやれなくてごめんな」ウツムキ 和「いえっ! こうしてくれただけでも私は……」 京太郎「和……」 和「須賀君……」ウルウル 一「……」メラメラ いちご「……」ギリギリッ 咏「ふーん?」 えり「若いですねぇ」 憧「和……本当に須賀君のこと」ズキンッ \ゴルァァァァァ!!/ \エエカゲンニセェヤァァァ!!/ \ジョインジョイントキィ!/ 和「(周りがうるさいですが、これはチャンス!)」キラーン 京太郎「でも、本当によかったよ……」 和「あ、あの! 私、実はずっと須賀君のこと――」 会場「!?」 京太郎「だって和は俺の――」 和「好き――」 京太郎「友達だもんなっ」ニカッ 和「」ビキィッ! 会場「」 京太郎「あんまり心配させんなよ」ポンポン , '" `丶、 ㏍㌻ rzzzz-ミヽ㏍⌒ヽ . . ´ | ㏍ ノ . / / i Vk㏍㏍㏍㏍㏍ \ . ' i l i i i 」i ㏍㏍㏍k/__ . ; i i i |i -i 圦__彡㏍ . ∨〈r | l ┐ i i i i八 i | 小| i . ノ i i i i /㏍' V ハ| | |┐ | i i i |if弐ミ | { 坏弐ミト i i i/ | i| | || | i 圦|i { ハ \ { Vi i/ /l L」 二二} ㏍k ミトVツ 乂_ ツ 丁-㏍| |二二二} l i| 、 丁 ̄` . | . .{ | 八 rァ′ . | . . . `ヽ | i i\ ‘` リ | ノ | i i i i i\ _ . / | . . \ | | . i i `T爪| / | . ヽ | i i i i i i i 斗-─/ / | . | | i i i i i㌣ / / i i || 丶 | | i i i /--ミ ' i i i |L__ \| 514 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 41 44.72 ID akljCfd6o [12/14] 和「」チーンッ 京太郎「ん? どうかしたか?」 和「あ、うぁっ……ぁぁ」ガタガタガタ 一「だ、大丈夫……?」 いちご「元気出すんじゃ……」 咏「同情を通り越して笑いしか出ないねぃ」 えり「こうもボッキリへし折るとは」 憧「……なんで私、喜んでるのよ」ギュッ 和「う、うぁぁ……」グスッ 京太郎「の、和!? やっぱり怪我したのか!? どこか痛いか!?」オロオロ \ザマァァァァ!/ \サスガニカワイソウ/ \コレモマタサダメカ/ 司会「えー、えらいものを見た気がしますが、まぁいいでしょう」 えり「いいんですね」 司会「それでは、これにてブレイド試写会を終了します!」 \タノシカッター!/ \ノドッチガンバー/ 司会「それでは最後に、締めの一言を須賀京太郎さんにお願いします!」 京太郎「え? あ、はい! えーっとですね!」 \ガンバッテー!/ 京太郎「これからもっともっと成長する俺達の姿、ちゃんと見てくれよな!」ニィッ / / | | | | | l l | | | | | / / | |__ | | | | | l l /| | | | |. /// | |\ |‐\八 | | | |__,l /-|‐ リ リ | | / / - 、 | x===ミx|‐-| | `ー /x===ミノ// / ∧{ / | .八 _/ { { 刈`| | l /´{ { 刈\,_| イ /ー―‐ ..__. / / | |/ \{^ヽ 乂辷ツ八 |\| /' 乂辷ソ ノ^l/ } / . . . . . . . . . . `「⌒ .. // /| l、 ー‐ \{ | / ー‐ j/ /}/ . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . / _,/ . ..| | \ ! j/ ′/ . | . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . / . . . . { |\ハ_, ノ ,___/{ . .| . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . .∧. / . . . . . . . ′ | . .|\圦 / j/l/. . ′ . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . .∧. /. . . . . . . . . . ′_,ノ⌒ヽ | 、 、 _ -‐' / . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . / . . / . /\ . . . . . . r‐ ' ´ ∨\/ ̄ )  ̄ ̄ / /. ./ . . . . . . . . . . . . . . / . / . . ./ . . / . . . . . .\ . .ノ ----- 、 ∨/ / 、 / ,/ . / . . . . . . . . . . . . . . / . / . / . . . . . . . . . . . . . / ‘, ‘, ./、 \ / /. . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . // . . . . . . . . . . / . . . . .{ ---- 、 ‘, } / . . } ̄ \ ̄ ̄ ̄/ ̄ / .{/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -<⌒ . . . . . ./ . . . . ./ ‘, ‘,「l /⌒^\________/}/ . . . . . . . . . . . . . . . . . /´ \ . . . . / . . . . . .{ . . ‘, 人U{ . . . . . . .| \ / .| . . . . . . . . . . . .―‐┐ / \ . . . . . . . . } -- /\ . ノ r/ / . . . . . .| . . . \ ,/ . . . | . . . . / . . . . . . . . . . . ./ \キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!/ 司会「ありがとうございましたー!!」 京太郎「よっしゃ!」グッ 一「えへへ、かっこよかったよ!」 いちご「ちゃちゃのんも感動――」 咏「言うようになったねー、あの新人がさー」グリグリ えり「あはは。流石ですね」 憧「これからもよろしくね、主人公!」ポンッ 516 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 47 08.28 ID akljCfd6o [13/14] こうして、俺のアイドル復帰最初の仕事は終わった とは言っても番組はまだまだ始まったばかり これからもっともっと頑張らないとな! 京太郎「ということで竜華さん、これからもよろしくお願いします!」 竜華「当然や! 任せとき!」 頼りになる仲間とともに 俺は進む 煌「帰りますよー!」 宥「お弁当貰っちゃったね」 玄「おもちが無いのです、これは出来損ないだよぉ」 竜華「ああもう、静かにせんとー!」 ギャーギャ! ワイワイ! 京太郎「やっぱりアイドルって、最高!!」ニィッ だからやめられないんだ ~~~おまけ~~~ 警備員「」ピクピク 怪人「はぁ、はぁっ……か、勝った!!」ズゴゴゴゴッ ある意味引き返せないところまで来ているアラフォーであった カンッ! 548 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/24(月) 23 43 09.00 ID MNQrdd4vo [2/3] 数々のアイドル活動を経て、ついにステージでのイベントをも成功させた京太郎 あらたなファン層を獲得し、順調に思われたが……? ~~はやりんの必要性を語るには原稿用紙一枚じゃ足りない の巻~~ 【数日後 アクセル1】 ザワザワ はやり「……うーん」 タッタッタッ 宥「瑞原プロー!」 玄「ちょっといいですかー?」 はやり「はい、何かな?」ニッコリ 宥「京太郎君のメイクに関してなんですけど……」 玄「ふんふむ、これこれ、でいいですか?」 はやり「うんっ! いいんじゃないかな♪」 宥「じゃあ、しばらく体重制限で行きますね」 玄「全く。最近太り過ぎなのです!」プンプン! はやり「うーん。食事制限はしてるハズなんだけどねー」 宥「隠れて何か食べてるとか……」レイプメ 玄「うぅ、スタイリストとしては許せないよぉ」 美穂子「……」アセダラダラ ※太ったといっても1~2Kgです はやり「こら! 京太郎君を信じてあげなきゃ可哀想だよ?」プンプン 宥「そう、ですね。 それじゃあ失礼します」ニコッ 玄「瑞原プロのおもち……」ワキワキ 宥「玄ちゃん、行こう」 玄「うん!」 タタタッ はやり「……」 549 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/24(月) 23 56 00.21 ID MNQrdd4vo [3/3] ガヤガヤガヤ イソガシイヨネー ウン、イソガシイ タイヘンタイヘン バングミチカイカラネ、ショウガナイネ はやり「ほぇー」ポケーッ タッタッタ! 菫「瑞原プロ!」 はやり「うん? どうかしたの菫ちゃん」 菫「京太郎君の麻雀指導なんですが、この方針で大丈夫でしょうか?」 はやり「どれどれ……なるほどね。京太郎君の地力を上げる方針なんだ」ナットク 菫「ダメでしょうか?」 はやり「いいと思うよ。でも、どうして京太郎君の能力を底上げしないの?」 菫「はい。確かに今、京太郎君は五つのオカルトを持っています」 ※衣、照、淡、小蒔、咲のオカルトです 菫「ですが、それに頼りきりではいざという時に対応できません」 はやり「そうだね。相手によっては効かない場合もあるし☆」 菫「それに、今の私に教えられるのは……基礎力くらいなものですし」ウツムキ はやり「……菫ちゃん」プニッ 菫「はひゃっ!?」ビクンッ プニプニプニ はやり「どうして、そんな言い方するの?」プニプニ 菫「ひゃっ、ほっぺたを、いじらないでくらひゃい」 はやり「い~い~か~ら~!」 菫「うっ……だって、私はもう既に彼よりも弱くて」 はやり「そうかもしれない。でも、だからって菫ちゃんがいじけても仕方無いよ」 菫「……」 はやり「確かに京太郎君は才能があったし、オカルトにも恵まれてる」 菫「……はい」 はやり「でもね、誰がなんと言おうと京太郎君を指導してきたのは菫ちゃんなんだから」 菫「!!」 はやり「それは京太郎君がどれだけ強くなっても、変わらない事実なんだよ?」ナデナデ 菫「……瑞原プロ」グス はやり「地力を鍛える方針は私もそれでいいと思う! 頑張って、教えてあげてね☆」ウィンク 菫「はいっ! 頑張ります!」タタッ はやり「ふふっ、頑張ってねルーキーちゃん♪」クスクス 551 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 07 15.09 ID TSuCFpdKo [1/10] ガンバルゾー! モエテルワネー アーイソガシーイソガシー はやり「ぽけぽけ~」ウトウト タッタッタ! 明華「瑞原プロ!」 はやり「はにゃっ!?」ビクッ 明華「あら、お休みでしたか?」 はやり「ううんっ、大丈夫! 何か用かな?」ニコニコ 明華「はい。京太郎君の音楽レッスンなんですが……」スッ はやり「どれどれ……うわ、凄い! こんなに考えてるんだね☆」 明華「これで初CDは順調な出来になるかと」グッ はやり「……うーん、でもこれはちょっと修正かな?」 明華「えっ? どうしてですか?」 はやり「確かにこのトレーニングを受ければ、すぐにプロレベルの歌唱力になると思う」 明華「はい。私も自信があります」 はやり「でもね、その間他のレッスンをやらないわけにはいかないんだよ?」 明華「! それは分かります……ですが他の要素は既に高いレベルなので――」 はやり「だからって疎かにしていいわけじゃない。それは、明華ちゃんも分かってるハズ」 明華「……はい」 はやり「焦らないで明華ちゃん。大丈夫、京太郎君は今でも少しずつ成長してる」 明華「勿論です! それは私が保証します!」 はやり「うん♪ だから明華ちゃんも京太郎君を信頼してあげて、きっとすぐに追い抜かれちゃうから」クスクス 明華「ええ、楽しみです」ニッコリ はやり「それじゃあ、こことここを修正して……はい! このプランでお願い☆」サッ 明華「ありがとうございます。流石は年の功……ハッ!?」バッ はやり「」 明華「……失礼します」ピューンッ! はやり「」 553 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 19 13.40 ID TSuCFpdKo [2/10] ザワザワザワワー はやり「Zzzz……」スピィ タッタッタッタ 霞「あら、お疲れなのかしら」ツンツン はやり「おにゅっひゃ!?」ガバッ 霞「おはようございます。今いいですか?」 はやり「う、うんっ」ゴシゴシ 霞「京太郎君の演技の育成プランですが……」サッ はやり「どれどれ……えっ? なにこれは?」コンワク 霞「朝、昼、夜。全てを演技に費やして、最高の演技力を――」 はやり「ダメに決まってるでしょー!!」プンスコップゥーン! ~~~ 理沙「!?」ガバッ 靖子「ん? どうかしました?」 理沙「……出番」シュンッ 靖子「??」 ~~~ 霞「ダメですか?」 はやり「当たり前田のクラッカーだよ☆」 霞「(ふるっ……)」ブルブル はやり「確かに演技が大事な時期だけど、京太郎君のモチベや体力も考えてね」サッ 霞「はい、善処します」スタスタ ジャアサッソクレンシュウネ エッ? フフッ、イクワヨ ウワァァァァ!? はやり「ふわぁ……」ネムネム 556 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 42 00.38 ID TSuCFpdKo [3/10] 【数時間後 アクセル1】 ガヤガヤガヤ はやり「Zzzzz……」 スタスタ 竜華「お疲れやなぁ」クスッ 煌「あらあら、こんな場所じゃ風邪をひいちゃいますね」サッ ファサッ はやり「んふ……京太郎君……ムニャ」ネムネム 久「昨日はあれだけ【私も京太郎君に教えたーい!】って騒いでたのにね」クスッ 竜華「あれは大変やったなぁ」 スタスタ 京太郎「うぅ、絞り取られたぁ……」バタッ 美穂子「お疲れ様です、若」ヨシヨシ 京太郎「ありがとうございます。って、どうかしたんですか?」 竜華「ああ、瑞原プロの事なんやけど」 京太郎「はやりさんですか?」 竜華「育成の事やらなんやらをずっとお願いしとるけど、実際にレッスン見て貰ったことないやん?」 そう言われればそうだ スキル、というのが抽象的すぎてやる機会が無かったというのもあるけど 煌「それで瑞原プロ、昨日遂に暴走してなぁ……」 久「三日前の打ち上げでお酒を飲んでどんちゃん騒ぎ」 京太郎「そ、そんなことがあったんですね……」 美穂子「若は早めに帰ったのでご存知ないかと」 京太郎「すいません。俺のせいで」 知らず知らずのうちにはやりさんにそんな不満を与えていたなんて 俺、悪いことしちまったかな はやり「Zzzz」ムニャムニャ 竜華「ううん、京太郎君が気にすることやないし」 京太郎「でも!」 竜華「それに、瑞原プロがいじけたのは……自分が教えられないことやないと思う」 京太郎「え?」 久「……力になりたかったのよ、きっと。他のみんなと同じようにね」 557 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 46 30.22 ID TSuCFpdKo [4/10] 京太郎「そんな……! だってはやりさんは頑張ってくれてるじゃないですか!」 俺の育成に関して、バランスを取ってくれるはやりさん 正直この人がいなければ、今頃俺はダウンしているだろう 竜華「せや、だから京太郎君」 京太郎「はい、なんですか?」 煌「……とっておきの夢、見させてあげませんか?」ウィンク 京太郎「とってきの、夢?」 それって、一体――? はやり「むにゃむにゃ……」 竜華「それは!」 京太郎「!!」 コンマ安価↓3 00~09 一晩を明かす (強制ED) 10~49 一日付きっきりでレッスンする 50~89 一緒に食事する 90~99 一日デートする ゾロ目 はやりんEDだよっ☆ 562 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 55 45.26 ID TSuCFpdKo [5/10] 【翌日 アクセル1】 はやり「うぅっ……昨日は事務所で寝ちゃうなんて」ズゥーン 京太郎君とかに寝顔見られちゃったかなぁ……? 恥ずかしいよぉ…… はやり「だ、大丈夫。はやりはまだまだイける♪」 そういうことにしておこう そうしよう☆ ガチャッ はやり「おはようございまーす☆」 京太郎「あ、はやりさん。おはようございます」ニコッ はやり「おはよう。あれ? 一人?」 どうしたのかな? 今日は朝から演技のレッスンが入ってたハズだけど? 京太郎「実は霞さんが急なぎっくりおもちで来れなくなりまして……」 はやり「え!? 大丈夫なの!?」 京太郎「はい。なので、今日ははやりさんに見てもらおうかと」 はやり「うぇっ!?」ドキッ ちょ、ちょっと待って! 私が京太郎君に!? はやり「あ、あわあわっ☆」 淡「呼ん――」 菫「お前はこっちに来い!」ガシッ シュタタタッ! はやり「あれ? 今誰か――」 京太郎「あっ、あー!!! そ、それとですね!!」アセアセ はやり「??」 京太郎「今日は宥さん、玄さん、明華さん、菫さんもぎっくりおもちでお休みです」 はやり「え、ええええ!? どういうことなの!?」 京太郎「それどころか、事務所のアイドル担当チームの全員ぎっくりおもちです」 はやり「インフルエンザみたいだね。……というか、なんか嘘っぽいなぁ?」ジロッ 京太郎「あっ、ちなみに透華さんもです」メソラシ はやり「せ、世界の終わりがくるっ!?」ビクビク 透華「ちょっと待ちなさいですわ……」ゴゴゴゴゴッ 竜華「お、落ち着くんや!」ガシッ! 566 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 01 11 53.33 ID TSuCFpdKo [6/10] 京太郎「と、とにかく! そういうことなので!」ガシッ はやり「ひゃ、ひゃいっ!?」ドキッ ドキドキドキドキ え? 何これ? 京太郎君が近い、近いよぉ……// はやり「……//」カァァァ 京太郎「今日ははやりさんが、俺のレッスンを見て貰えますか?」 はやり「わ、私なんかで、そのっ、いいのかな?」モジモジ 京太郎「はい。勿論です」ニィッ はやり「~~~っ」ブシュゥゥゥ 京太郎「ダメ、ですか?」 はやり「う、ううんっ! ダメじゃないよっ!」アセアセ 京太郎「……」ジィーッ はやり「……」ガバッ 京太郎「はいっ!?」サッ ギュゥゥゥウゥ はやり「ふふっ……♪」スリスリ 京太郎「はやりさん……」ナデナデ はやり「んふー♪ 今日は一日、頑張ろうねっ☆」 京太郎「はいっ」ニコッ 正直、京太郎君がこうして私だけを見てくれるなんて……夢みたい これから先、こんな機会なんて存在しないかもしれない だから―― はやり「ねぇ、京太郎君」 京太郎「はい?」ニッコリ 私なりに―― はやり「んー♪」スッ チュッ ロッカー「!?」ガタガタガタッ!? 私なりに、背伸びしてもいいよね? 京太郎「え? 今の……?」ドキドキ はやり「ふふっ、今度は口――狙っちゃおっかな?」 京太郎「ええっ!?」カァァァ はやり「あははっ!」 ロッカー「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」」メラメラメラ! 569 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 01 32 48.67 ID TSuCFpdKo [7/10] はやり「私は厳しいからねっ!」 京太郎「はい! 望むところです」ニカッ こうして、私と京太郎君のレッスンが始まった 久しぶりのレッスンで色々と戸惑うこともあったけど、京太郎君とのレッスンはやっぱり楽しい ~~~ はやり「はい。お疲れ様。これで今日のレッスンは終わり☆」 京太郎「よっしゃ! はやりさん、ありがとうございます!」 はやり「昔に比べて成長したね。ふふっ、音痴だったころが懐かしい……」クスクス 京太郎「や、やめてくださいよ!」カァァ 京太郎君はどんどん成長してる それを教えるメンバーも、少しずつ成長しているんだよね はやり「私も、負けてられないなぁ」クスッ 京太郎「え?」 はやり「……見ていてね京太郎君。私、頑張るから」 私に出来ることは京太郎君を指導することだけじゃない 今いるコーチを指揮すること、そして―― はやり「私自身も、次のステージへ」ゴゴゴッ 京太郎「!!」ゾワッ あの時の仕返し、楽しみにしていてね! 小鍛治プロ! ~~~ 健夜「!?」ビクッ 恒子「どうかしたんですか?」 健夜「……えと、今寒気が」 恒子「寒気?」 健夜「も、もしかして須賀君が応援してくれてるのかな?」エヘヘ 恒子「(ないわー)」 ~~~ 京太郎「それじゃあ、今日は帰りましょうか」 はやり「うんっ!」 それに――私はやっぱり気づいちゃった 京太郎「一緒に帰るの、久しぶりですね」クスクス はやり「えへへっ、手をつないじゃお♪」ギュー 京太郎「わ、わっ!?」ドキッ やっぱり私―― はやり「もう、離してやらないもんね☆」 京太郎「あわわ!?」 はやり「かわいいっ!」ホオズリ フニュグニュン 京太郎「あばばばっ!?」 この人のこと、好きなんだって カンッ 573 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 01 45 34.52 ID TSuCFpdKo [8/10] 【お ま け】 ~~ロッカー内~~ 竜華「なぁ……隠れて様子見るんはええんやけど」ギュウギュウ 煌「はい……」ギュムギュム 久「なんで、みんなで入ってるのかしら?」ギュ^ギュー 透華「あんまりですわ……」グリグリ 美穂子「あぁ、上埜さんっ!?」ゾクゾク 菫「そもそも、これロッカーって大きさじゃないような……」コンワク 宥「あったかい……あつい、あつぅい……」ギュムギュムゥゥウ 玄「おも、おもちぃ……グヘヘ、おもちぃ」ワキワキ 明華「い、息が……」ギュウゥゥゥ 霞「ちょっと、そこはダメよ……んっ!?」ビクンッ 淡「くるしぃよー」ジタバタ 和「あ、暴れないでくださいっ!」 照「もう、ダメ――」 ガタガタガタガタガタ! バッタァァァーン!! 女子s「なにゃっ!?」ズシャァァァ!? 京太郎「あっ」 はやり「?」 …… 女子s「……」 京太郎「……」 はやり「……これ、どういうことかな?」ニコニコ ハヤリンビーム☆ ドゴォォォオオォォォォンン?! ウギャァァー!? 京太郎「やれやれ。締まらないなぁ、やっぱり」クスッ でも、この方が俺ららしいよな 京太郎「ですよね、竜華さん?」 竜華「いいから助けんかーい!!」 チュドォォォオンン! 竜華「」バタリ 京太郎「あ、死んだ」 カンッ 574 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 01 58 53.16 ID TSuCFpdKo [9/10] 【次回予告】 それは――終わりの始まりにすぎなかった ゆみ「全く、こんな場所に呼び出して……」 桃子「見せたいものってなんすかね?」 数多のファンの中でも―― 【彼女】はひと握りの偏愛の持ち主である 智美「待たせたなーみんな」ワハハ そんな彼女の見せた―― 佳織「さ、智美……ちゃん?」 智美「京太郎君がお好き? 結構、ではますます好きになるぞー」ニヤリ 愛情の証 智美「みんなにコレを見せたくて――」 睦月「京太郎君といえば、今日ここに――」 そして―― その愛の証と、一人の大ファンと―― 京太郎「お久しぶりです」ニッコリ アイドルが交差する時 智美「……ここで、逃がす手は無い」ニヤァ ゆみ「お前、まさか!?」 智美「飼えばいいんだろー?」クスクス 世界は――光を失う 【次回 究極の愛は痛みだって、どっかの誰かが言っていた の巻】 智美「餌は美味しいかー? キョウタロー」ナデナデ ??「……わぅっ!」モグモグ ※ このスレはほのぼのです 588 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 22 31 27.78 ID ofPzq5meo [2/12] それは……京太郎が帰国して数日が経った日の事であった 世間では京太郎のアイドル復活に歓喜し、こぞって報道を行っている そんな狂喜乱舞するファンの中でも、さらに人一倍喜びを噛み締めるファンがいた そう、その人物こそ―― \ | ハリ .| ∨ / \ | 丿 弋 ̄ ̄マ フ .| \ \  ̄ ̄\ \.........メ / / \ \ | \ / / ハ | 丶、 _, イ´ / \ / ̄\ ´ ´| ノ  ̄  ̄  ̄ ..../ 丶、、、 /| リ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛゛゛゛゛ \ |" ヾ\ / ゙゙\ \ / 〉 |\/ ヽ \ /\ /∨ \ <<究極の愛は痛みだって、どっかの誰かが言っていた の巻>> 【長野 某所】 ゆみ「お、早いな」スタスタ 桃子「お疲れっす!」 ここは鶴賀学園から少し離れた場所にある広場 俗に言う空き地のようなものだが、人はいない 廃材や、捨てられた車などが放棄されているからである ゆみ「……ん?」 睦月「あっ、お待たせしました!」トタタッ 佳織「ごめんなさいっ!」 桃子「いえいえ、私達も今来たとこっすから」 地元の子供ですら、親に言われて近づかないような空き地 ここに彼女達が集まっているのには理由がある ゆみ「しかし遅いな蒲原の奴」ハァ 佳織「え? まだ来てない……?」キョトン ゆみ「全く、こんな場所に呼び出して……」 桃子「見せたいものってなんすかね?」 そう、ともに戦った戦友の呼び出し それが彼女達が集った理由なのだ 589 名前:車の違いは気にしない ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 22 44 15.49 ID ofPzq5meo [3/12] だが、当の呼び出した本人が来ない 睦月「何か急用とかじゃ?」 ゆみ「いや、それならメールの一通ぐらい……」 普段の彼女なら、それくらいはする それなら一体――? プップー!! 桃子「!?」ビクッ ゆみ「クラクション? 蒲原か!」 クラクションを響かせながら車が空き地へと侵入してきた その窓からは彼女たちのよく知る友人、蒲原智美が顔を出している 智美「待たせたなーみんな」ワハハ 佳織「さ、智美……ちゃん?」 紛れもなく、自分たちの知る蒲原智美 乗っている車も苦い記憶とともに刻まれたものと同じタイプのものだ だが――決定的に違う部分がある ________________________ / ─────── / ,───ヽ_,...---、_,.、.-─---ヽ ,/∧ ∧ ワハハ //| ./ / / ヽー-、 .ヽヽ ,/<(゚∀゚ )> //| /. , ! iハ!/メ、.i | \ .ヽ| _∠__( _) __ //_|ニ)___ イ { ヽN 'i !/!人iヽi.___|_| /.__,、,-z . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ / | _1 i( _ 丶 \ __| //.〃 〉 ス __ / ノ/ ̄ ̄| ̄ . / `Yリヽ '、_)'´!`ー` .\_| / // ノ ((从从ル.=//_ /________| / .. | ,. _/ __________| | ̄ ."ヾ(l ゚ -゚ノ".]┘ ̄ ̄ /;;;;;;;ヽ | ̄/. 、 ト、ィ' . ̄/;;;;;;ヽ ノ |二|└────┘ |二)__|_| (∴) |__|_____|_____| (∴) |____ノ  ̄ ̄ゞゝ;;;;ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゞ_ゝ _ノ ゞ;;;;;;ノ ゞゝ _ノ ゆみ「」 桃子「」 睦月「」 佳織「……」キュンッ ごらんの有様である 592 名前:車の違いは気にしない ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 22 53 51.97 ID ofPzq5meo [4/12] 痛い車 略して痛車 名前は知っている、あのアニメのキャラとかを貼り付けてるアレでしょ? それが加治木ゆみ達の認識であった ゆみ「(だが、これはなんだ?)」 桃子「」ブルブルブル 睦月「」シーン 全くもって理解不能 高架橋に落書きをする不良と同レベルにしか思えない それが加治木ゆみ達の見解となった 佳織「……(触りたい)」ドキドキ まぁ、約一名を除いてであるが バタンッ 智美「遅くなってごめんなー」ペコペコ ゆみ「か、蒲原……お、お前?」 智美「ん? これに気づいちゃったか?」ワハハハ 気づくも何も、気づかない方が無理なレベルである 桃子「な、なんすか、これ?」ワナワナ 智美「須賀京太郎君だけど?」 桃子「いえ、そういうことじゃなく」 智美「京太郎君はアイドル。一時遅れを取ったが、今や巻き返しの時だからなー」ワハハ _,. ...,,_ ,. ' ´ ` 丶. , ´ , , ヽ , ' / / / , 、丶 / / 〃 / / 〃 / ヽ、 ヽ、\ ,' 〃 ,イl 〃 / // l / 丶 . i ヾ 、 i !i /〃 | !ム l-!-|l | l ,ィl、ヽヽ ! |l / /ハ [」!,,,」__ヽ! l-l、/ lハ ! | i ヾ|!〃__7'´ r' ;,i「ヽ , = 「 /l ! // `、 l/ /! ヽ_ ヾ;;;ツ __ ' r';i!Yノイ|y' ヽ! 〃! ` ‐-- '´ ヽヾ' ト、 !lハヽ. ト !| lj /// ' ` 7'i´ リ l i l ヾヽ、 _,.. _ / ! 〃l// ヽ、.ト、 !` 、 ´ , ´ 〃 //´________,ィ'^| 、/l `r - ' ´ |l リ l ヽ X ハ、 !| { l ノヽ > / `rー-- 、 〃 l l ヽ∧_∧! l ぐ 丿 ヽ、 /ヽ! ∨ヽ/ 〉´ 佳織「うわぁ、うわぁ……♪」サワサワ 智美「おっ、佳織は興味あるのかー?」ワクワク 佳織「えっ!? えとっ、その……この人、知ってるから……//」カァッ 智美「京太郎君がお好き? 結構、ではますます好きになるぞー」ニヤリ 佳織「そ、そそそういうわけじゃないよ!」アセアセ 593 名前:車の違いは気にしない ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 02 06.76 ID ofPzq5meo [5/12] 智美「遠慮することは無い無い」ワハハ ゆみ「待て、落ち着くんだ。少し頭の整理をさせてくれ」 智美「それじゃあこの携帯テレビで」ドンッ テレビくん「オッスオネガイシマース」 ゆみ「聞け!」 智美「ソルサキの名シーンを……」ピッ ザザーッ テレビくん「(京太郎ドアップ)」デデーン 桃子「あ、イケメン」 ゆみ「相変わらずいい男だな」 睦月「流石ですよね」 佳織「あわわっ!?」 ~~~三十分経過~~ 智美「ということで、京太郎君の良さはわかってもらえたと思うぞー」ワハハ ゆみ「」ゲンナリ 桃子「あの、もしかして私たちをここに呼んだ理由って……?」 智美「うん」ニッコリ / 丶 / / \ / / / / ヽ / / / / / ヽ , / // /!`メ、| /! , | |. | ', ′ __.. 彡 | | | |/_|メ、| { ,' / | /|. | ', l >─ |ハ lx仡斥㍉|ハ /}/_斗イ | / | l \ / |. {{ { // } ' , / 仡斥㍉,|/| | 八. \ / \| V //ノ ` { // } }} / / \ \ /; /! `¨´ V //ノ / /|/ ヽ > {∧ | l __ `¨´ 厶イ ! \ ヽ |小、 l  ̄ 7 / | / {八\ \___ / /! }ノ , '′ _/ \丶. __ .. 、<_ _从/-‐ '′ ___.. イ ', \_ _jヘ、 x< | ', /⌒V ヽ._ / ヽ | , /ヽ ハ \  ̄`ヽ ', | ∧ / 〉‐{ ,\ 〉 ', | ', └--/ ‘、 / } i ヽ/ ', 智美「みんなにコレを見せたくて」 ゆみ「」チーン 桃子「うわーお」 佳織「(やっぱりカッコイイ……ストームファンやめようかな)」ウーン 睦月「あ、そうだ」ポンッ 智美「ん? むっきーどうかしたのか?」 594 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 06 40.01 ID ofPzq5meo [6/12] 睦月「いえ。京太郎君で思い出したんですが」 智美「何を?」 睦月「今日、私の家に来るんですよ」 智美「ふーん」 睦月「ビデオ見たせいで約束の時間まであと十分くらいしかないです」 智美「へぇ……」 睦月「……はい」 智美「……」 睦月「……」 智美「えっ?」 睦月「はい?」 智美「誰が来るって?」 睦月「須賀京太郎君が」 智美「どこに?」 睦月「私の家に」 智美「」 ,......-‐‐-...、 __ / 丿 . . . . . . . . .ヽヽ ,、 ,、 / /{ ; . ヽ, | | ././ / ;'' ljへ、 ヽ; l l | | /./ / /‐-、 r‐‐`‐ヽ j l ,ィ.l`iィ i ,' /.弋フ` 弋フ l;-、 ノ l l_f} ヽ .l ;'/ l , '´/' l | { l. ;/ ! _ __ ィ-/ | l_,ヽゝ | ,..--..ヽ_ , .ィ !/ ,ィ'ク´く | .| ハ ヾ / /`Tヽ,-‐ / .j _ / j | .| イ 、 l / !イ 、/ / / ノ l | i'´ =- _ _l .´ レ l ./ _/ レ //¨ | |__,ィ='´ ./ ヽ . | レ . _ _ / / l .! ヽ ヽ - _ .l ヽ!// Y | ヽ、 _ ヾ 、r'´ .! / } | .ス ノ '、 | j' '、___,. ィ'=-''´¨ } . . .d / } . .l イ / . .| / ! / | ノ . l 智美「ほ、ほわぁぁぁぁぁぁ!?」ガタガタガタ 桃子「え? えっ!?」 ゆみ「ど、どういうことだ!?」 佳織「」 睦月「あれ? 言ってませんでした?」 600 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 15 14.47 ID ofPzq5meo [7/12] 【二日ほど前 ブレイド収録スタジオ】 ハイ、オッケーデ-ス スコシキュウケイシマース 一「ふわぁ、疲れたよー」パタパタ チラッ 京太郎「ぶはっ!?」 一「あれ? どうかしたの?」キョトン 京太郎「い、いえ……(服をパタパタさせると俺には丸見えなんですが……)」ハナジダラダラ 一「??」 咏「こら、何をやってるのかねぃこの痴女は!」ペチンコ 一「あいたぁー!? ウタちゃん何すんのさ!」 咏「役では年下でも、現実じゃ敬えよー」グリグリ 一「あにゃにゃっ!?」イタタタ いちご「(い、今がチャンスじゃ!)」タタタッ 憧「辛味噌」スッ いちご「あっ!」ピタッ ソレタベテモイイカナ? イイワヨー 京太郎「あはは。みんな元気ですね」クスクス ガチャッ 京太郎「ん?」 睦月「あ、あのー?」 京太郎「あれ、貴方は確か――」 睦月「うわっ!? 京太郎君だ!」ビクッ 京太郎「確か鶴賀の……?」 睦月「(うわやばっ……近くで見ると本当に……!!)」 京太郎(容姿S)「?」キラキラキラキラ 睦月「あ、えっと、その……//」ドキドキドキッ 601 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 23 47.96 ID ofPzq5meo [8/12] ~~そんなこんなで~~~ 監督「ということで、彼女が最後の追加ライダーだって。それ一番言われてるから」 京太郎「はえー。そうだったんですね」 睦月「まさか東京旅行中にスカウトされるとは……」テレテレ 憧「あれって結構びっくりしますよねー」 咏「最強のライダーねぇ」ウーム いちご「なんだか嫌な予感がするんじゃが……」 一「あー、なんだかコーラフロート飲みたいなぁ」 監督「ふろー……と?」ピクッ 京太郎「じゃあ俺はパフェ食いたいっす。キングサイズの!」 監督「キング……?」 いちご「ちゃ、ちゃのんもストロベリーパフェを!」ビンジョウ 憧「八王子にいい店あるらしいわよ?」 咏「じゃあ、みんなで行くかねー」 えり「うぅ、甘いモノは……」オナカサスサス 監督「はち、王子……ジャック?」 一「うぅ、ボクだって連れてってよね!」 咏「お前はフロートで我慢しろってのー」ウリャウリャ 監督「キング、ジャック……一人だけフロート。これはいいかもしれない」ウゥム 睦月「???」 京太郎「それより、津山さん。ちょっといいですか?」 睦月「え? はい」 京太郎「実は、お聞きしたいことがあるんですけど」 睦月「なんですか?」 京太郎「犬――好きですか?」 睦月「……へっ?」 ~~~~~ 睦月「ということでして」 一同「」 603 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 34 13.51 ID ofPzq5meo [9/12] 睦月「何か変なことありました?」 ゆみ「い、いや色々とおかしい。だが、お前が仮面ライダーに出ることは百歩置いておこう」グギギギ 桃子「そうっすね。そこに突っ込みいれるとキリが無いっすから」トオイメ 智美「そ、それでなんで京太郎君が!?」クワッ 睦月「実は子犬の飼い主をさがしているらしくて」 佳織「子犬?」 睦月「それで、一度見て欲しいってなって……それで」 智美「」 ゆみ「なるほど。しかしまたどうして?」 睦月「捨て犬を見逃せなかったらしいですよ」 桃子「へぇ、いいとこあるっすね」 智美「やっぱり須賀君はアイドルの鑑じゃないか!」カンキ 睦月「とまぁこういう経緯でして」 智美「いや。それなら急いでむっきーの家に行こう、そうしよう」ワハハ ゆみ「正気か!?」 智美「須賀君に会うためならなんでもするぞー」ワハハ 桃子「ん?」 佳織「今――」 睦月「なんでも……」 スタスタ ?「あ、いたいた!」 一同「え?」 ?「よかった。自宅の方に行ったら、ここに向かったって聞いて捜してたんですよ!」 智美「こ、この声は――?」ドクンッ ゆみ「まさか、そんな!?」 桃子「す、須賀……」 _ , 、 /ィ--∨ .- 、 __/ , , } l \ ` ー-, | /{ { l | | . /_/ | / 从 ,-}/、 |l | / 从 -rォⅥ /rォ- }イ { _` ̄´ { {rI ゞ ,}' ゞ } }∧ Y {{ |Y } 从∧ _ 八{ 「l | || | | | Ⅵ 、 ` ー` イ / ' { ー '' ' | /^〉 「//}` ー ´r'-、 | ' ノ_,」// | |/()| . /´ //////∧_ r '///>- 、 ∧ _人 イ///////∧-}//////////> 、 {//\___「///////// ∨////////////∧ |////()/}//////////{/////====/// //| 京太郎「お久しぶりです」ニッコリ 睦月「久しぶりだね」ニッコリ 智美「アプシェリッヒリッタァァァァァ!?」ドヒュゥゥゥン!! 607 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 45 59.49 ID ofPzq5meo [10/12] 京太郎「ん? うわっ! 鶴賀のメンバー勢ぞろいじゃないですか!」 ゆみ「あ、ああ。久しぶりだな須賀君」 京太郎(容姿S)「加治木さん! お久しぶりです」ニコッ ギュルルルルルル!! ゆみ「」ドゴォォォォン! 桃子「せ、せんぱぁぁぁい!?」 佳織「は、はわわっ!?」ガタガタ 京太郎「だ、大丈夫ですか?」サッ ギュッ ゆみ「うぼぁ!?」ガクガク 桃子「おいゴルァァァ!? 何気安く触ってんすかぁぁぁ!?」ガシッ 京太郎(容姿S)「あっ……すみません」シュンッ 桃子「(え、何こいつ超可愛いっす……)」ドキッ ゆみ「わ、私は大丈夫だ。少し、気が動転しただけだ」 京太郎「そうなんですか?」 智美「あ、あの、あの! きょ、京太郎君!」ドキドキ 京太郎「あ、蒲原さん! クリスマス以来ですね!」ニッコリ 智美「んひっ♪」プシッ 京太郎「? どうかしました?」 智美「そ、そうだなー……」スッ ギュッ 京太郎「また会えて嬉しいです」ニギニギ 智美「」ジュワァーン 京太郎「(なんかすっげぇ手が湿ってる――)」ウーム 睦月「(今のうちに痛車にブルーシート被せてあげよう)」ガサガサ 佳織「優しいね……」 睦月「まぁ、京太郎君なら喜びそうだけど」 京太郎「……?」 コンマ安価↓3 00~09 ゆみちん暴走モード 10~49 普通に会話 50~89 痛車に気づく 90~99 ほのぼのストーカー誕生(桃子) ゾロ目 智美ED 621 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 57 01.56 ID ofPzq5meo [12/12] 智美「(もう一生洗わないぞー)」スンスンッ ゆみ「」ビクビク 桃子「アリエナイッス、ワタシガオトコニセンパイイガイノオトコニ……」ブツブツブツブツブツ 佳織「うわぁ……」 京太郎「さて。じゃあ挨拶も済みましたし、本題に入りましょうか」 睦月「そういえば子犬はどこに?」 京太郎「そうだ。おいで、ホロ!」パンパン タタタタッ ホロ「わうっ」ハッハッ 睦月「おー、可愛いー」ナデナデ ホロ「がぶっ」 睦月「わー、痛いー」グリグリ 京太郎「すみません。こいつ、思いのほか凶暴で」 睦月「うーん。私は嫌われてるかな」 ホロ「ぐるるるる」 京太郎「どうどう。困ったな、他に頼れる人もいなくて……」 睦月「そうなると――」 智美「!」ピキィーン! ビシィッ!! 京太郎「?」 睦月「え?」 智美「その犬……私が飼う」バァーン! 京太郎&むっきー「「ウェッ!?」」 智美「それなら問題ないハズだぞー」ワハハ 京太郎「そうですけど、いいんですか?」 智美「問題ない、問題無い」ワハハ 睦月「ちょ、ちょっと!」コソコソ 智美「んー?」 睦月「本気なんですか?」ヒソヒソ 智美「折角のチャンスだしなぁ……」ニコニコ 睦月「で、でも!」 智美「……ここで、逃がす手は無い」ニヤァ 睦月「!?」ゾワッ 京太郎「??」 選択安価 ↓2 1 ほのぼのえんど 2 かんっきんっ えんど 624 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 05 39.89 ID 4tt9OnB+o [1/10] 京太郎「でもホロが懐くかどうか……」 ホロ「わぅっ!」タタタッ 智美「……」ジィーッ ホロ「……」ジィーッ ※ ここからは脳内言語でお楽しみください ホロ「お姉ちゃんもきょうたろーをいじめる?」 智美「私は何があっても京太郎君を裏切らないぞー」 ホロ「ほんとぉ?」 智美「勿論、例えロケットで宇宙に飛ばされて体がバラバラにされても愛し続けるからなー」ワハハ ホロ「……なら、大丈夫」タタッ 京太郎「!?」 ホロ「きゅぅーん」スリスリ 智美「可愛い奴だぞー」ワハハ 京太郎「ほっ」 睦月「(なんか複雑な心境――)」ズゥーン 京太郎「じゃあ蒲原さん。お願いしますね」 智美「ああ。責任をもって育てる」ナデナデ ホロ「わうっ!」 京太郎「俺も、仕事の無い日に様子を見に来たりしますから」ニコッ 智美「あ、そっかー(ダメだ……まだ、まだ笑うな)」 京太郎「ダメですか?」 智美「勿論いいぞー(こらえるんだ……しかし……)」ワハハ 京太郎「ありがとうございます」 睦月「笑ってるやん」 ゆみ「ああ、笑ってるな」 佳織「智美ちゃん……」ショボォーン 桃子「ブツブツブツブツブツブツブツ」 こうして、蒲原智美の謀略は成功した とは言っても、この時の彼女は知る由も無かった この子犬を拾ったのは京太郎と―― もう一人いること 痛車「」ポツーン そして、数ヶ月が過ぎた―― 625 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 14 20.61 ID 4tt9OnB+o [2/10] 【数ヶ月後 蒲原邸】 ホロを引き取ってから数ヶ月 そのわずかな期間は智美にとって、まさに至福の時間であった 完全復活した京太郎は仕事に出まくり、人気も絶頂 そしてわずかな休日の間を縫っては自分に……ホロに会いに来てくれる 須賀京太郎を応援するファンとして、これ以上に無い幸せであった だがしかし、一つだけ盲点があるとすれば それは―― 智美「まさか、まさか――」 ホロ「わぅ~♪」 和「あはは、くすぐったいですよ」 京太郎「こら、ホロ! うらやまけしからん奴め!」 イチャイチャ~ン 智美「おのれおのれおのれ……」グギギギギッ そう、もう一人の拾い主である原村和 彼女もまた、京太郎と一緒にホロに会いに来るのだ 京太郎「ふぅ……ごめんな。何度も押しかけて」 智美「ううん。気にしてないぞー」ワハハ 京太郎「和も喜んでるし、本当に智美には世話になってる」 智美「……うん」 この数ヶ月で、智美は薄々勘付いていた 京太郎は原村和に好意を寄せている それは――原村和が京太郎に寄せる想いと同じように 智美「……」 しかし、だからと言って智美には何もできない 今更ホロを返すなんて非常識だし、かといって正面切って問いかける程の勇気も無い ただ、現状を続けるだけ 自分の家が京太郎と和の逢瀬に使われている その光景をただ目に焼き付けて、悔しがって 苦しんで、涙をのむ他ないのだ それだけで、自分は幸せなのだから―― 京太郎「おい和! たまには交代だ!」スクッ 和「あ、はい! じゃあ私も少し休みますね」タタタッ 智美「あっ」 今もこうして、自分の横から去っていく彼を呼び止められない 自分は一体―― 彼にとってなんなのであろうか? 626 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 24 44.68 ID 4tt9OnB+o [3/10] 和「ふぅ……。すみません、毎度お邪魔して」 智美「……わ、わはは」 和「蒲原……さん?」 智美「それ、さっき京太郎君からも聞いたぞー」ウツムキ 和「え?」 智美「通じあって……るんだなーって」ズキン 和「……」 ジワっと涙が溢れそうになる それを必死に抑えようとするが、もはや自分の意思ではどうにもならない あの人の前では笑顔で有り続けようと思っていた なのに――どうしても涙が止まらない 自分はこんなにも弱かったのか 智美はただ、情けなさを感じるばかりだった 和「……はぁ、蒲原さん。アナタ、何も見えてないんですね」 智美「え?」 涙をこする智美に、和は憮然と言い放つ その声色には少しばかり嫉妬のようなものが感じ取れた 和「彼が――須賀君が年上にタメ口なのは、アナタだけです」 智美「は?」 一体それがなんの関係が? そう返そうとする間もなく、和はすかさず続ける 和「ほぼ休みの無いスケジュールをやりくりして、どうにか週に一度はここに来ようとする」 智美「え? それって――」 和「……最近の口癖は――」 ~~~~ 京太郎「よし、これで智美がまた喜んでくれるかな……?」ヘヘッ ~~~~ 和「――だそうですよ」ジトッ 智美「……え?」 意味が分からない 今日はエイプリルフールではないし、目の前の少女がこんな嘘を吐くとも思えない じゃあ、どういうこと? 今のは…… 智美「本当、なのかー……?」 和「……どうして私が、敵に塩を……」ボソッ そう言って、和は立ち上がる 智美の質問には意地でも答えないという意思表示なのだろう 628 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 36 08.25 ID 4tt9OnB+o [4/10] 和「それと……リタイアするのは勝手ですけど、一つだけ言います」バッ 智美「えっ?」ドキッ 和「最後は、私が勝ちます」 智美「……原村和」ギュッ ああ、そうだった 目の前のこの少女は―― これまで何度彼に相手にされなくても どれだけ想いをへし折られても、諦めずにただ前へ進んできた 和「だから、少しは抵抗してくださいね」 それゆえの自信 自分が負けるハズが無いという――想いの強さ なのに自分はどうだ? 昔からこの少女を妬むばかりで、何もしようしなかった 無いものねだりで、自分の価値を下げていたのだ 和「じゃあ……」 智美「待って欲しいなー」 和「……」ピタッ 智美「お陰で目が覚めたぞ」ニカッ 蒲原智美は笑う そこには一片の迷いも無い あるのは決意 絶対に自分の想いを叶えるんだという、覚悟 智美「京太郎君は、私のモノにする」 和「奇遇ですね。私も同じ気持ちです」 だからもう諦めない 涙なんて必要無い だって、彼は―― 京太郎「おーい、二人共! こっち来いよ!」ニカッ 智美「ワハハー! 今行くぞー!」ダッ ⌒ヽ ___ __} ^∠⌒` . ´ ` . / \ / ./ \ / / / \ \. / / / / { / | . | . / / / . / /-- | { | l ∧ . / . .| . i /l/ __八 八l/ ' . .| . / | . | .|_ァ'^~苧ト\ /l/^苧ト、_| | .. \ |八 `{ __)刈 \ / __)刈 リ / .. \ . . .| 乂__ソ 乂_,ソ 厶イ 〉 \ . | , | / \| . _____ . | . / 八 人 ∨ ノ 人 八/ \个 . ー‐ . 个 / |八 i - i /l 八/ _\ノ |/ ノ'_ __ -‐/´⌒く____ '⌒` 、‐- __ / | i i i i |\ / ` 、 / | i i i i | ------- \ 京太郎「……ああ、いい表情だ」クスッ 彼女の、素敵な笑顔に恋しているのだから ED4 ~~それはまるで太陽のような~~ 640 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 54 21.10 ID 4tt9OnB+o [6/10] 京太郎「本当に助かりました」ニコニコ 智美「ワハハ。私もちょうど犬が欲しかったんだぞー(大嘘)」 京太郎「でもよかった。これで和も喜びますよ」 智美「そっか。それはよかっ――」 京太郎「?」 智美「え? 今なんて……?」 京太郎「あ、そういえば言ってませんでしたね。実は――」 カクカウシカジカ 京太郎「ということでして。だから和と一緒に様子見に来ますね」ニコニコ 智美「トラウリヒドラッヒェェェェェェェンッ!!?」バヒュゥウゥゥン!? 京太郎「??」 ゆみ「蒲原――策士策に溺れたな」 睦月「まぁ、半分は目的達成できましたし」 佳織「(京太郎君を写メっておこう……)」パシャッピロリ~ン♪ 桃子「……」ポーッ 京太郎「ん? どうかしたか?」 . . ∠´  ̄  ̄ ` . __ . ´ ` \ ` . / . /⌒ \ / . / \ ヽ . ' . / ヽ / . . ' . / . / ./ /. . ⌒l i Y. / . / . / . // // // / | i i . . '. / . / . //__.// //. / / | l | . /. / | . ! ! .ィ´/. //` //. / / | | | i /. / ル从! / ≠ く/. //! !´/ ̄ `ヽ j ! | i /. / . /レイ「云K . ! ! i リ ≧≠く Yノ ! | /. / . / | |{ t..j| )从ルハィ云.kル' |l } !. /. / . / /| `ー ' |{t .j'ソ リ . / .' /. / . / / ∧ j/j/j ! . ー ' / . / . / .'. /. / . / / / /\ 、 /j/j/j ./ . / . / / } . / . / / / / _}\  ̄ . イ/ . / . / / レ入 . / / / 「 ⌒\. \ __ . < ル'/ . / / . / , ' ) . / / / ノ \ ___r ─‐ / . / / .、. / / __ へル'>-- -──<⌒ | .イ . / / \/ ノ「 /´  ̄- \ } \ .j / リ . /.イ /⌒ \ 〈 ! 〈  ̄\し' ∨ / ⌒_j_ / / i }\\ \ _ ___ ノヘ ノ /ノ´ ̄ `Y / ! | \ ≧ .__ __ノ __ _ ___/ ノ´ ̄ 〉ト、 | .ノ ≧=≠ } > ´ / し'´ ̄ _ ノ / jハ !/ \ __ x>´ /\ 〈 「 ̄ / _./_/ i!\.ハ! \ / /⌒\_ ./\ \入ノ / /「 ∧ i i! ./ / \ \ // / / 入 _____/ ∧ | || / / | \ .// / ∧ \ / l| | 桃子「……」ニコッ 京太郎「うっ……(可愛い、けどなんか怖い)」ドキドキ 智美「痛い……苦しい、助けて……京太郎君……」ウグググ ホロ「わぅっ!」ペロペロ こうして、ホロの飼い主が決まった! やったね智美ちゃん、家族が増えるよ!! 644 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 01 03 50.02 ID 4tt9OnB+o [7/10] 【そんなこんなで時が過ぎ】 カァーッ カァーッ! アホー! 京太郎「じゃあ津山さん。登場、お待ちしますね」 睦月「うん。またね」ブンブン ゆみ「まぁ、その……なんだ。とにかく頑張ってくれ」 佳織「お、応援する……から」 智美「わ、ワハハ……」ピクピク 京太郎「皆さんもお元気で」ニコニコ ホロ「わぅっ!」 ホロの飼い主も決まり、一安心で帰路に着こうとする京太郎 だが、彼は気づいていなかった いつの間にか鶴賀のメンバーが一人減っていること そして、自分が乗る新幹線の後部座席―― そこに…… 【新幹線内】 京太郎「ふんふ~ん♪」ドサッ トコトコトコ ストンッ __ _ . .. /. .ヽ .ヽ /. .∨ . /. ヽ .∨ . i ヽ |ヽ 、 } | | .\ 卞 广ヾf | ', { 七卞、 .从ィf斧ミ| | |\ ム ィf斧 ヾ `∨ソ ! ! | | |iヽ . Vソ i| | | . l /| i ∧ ' , i| | i . . //| ト、 込 `゚ il ィl | / | // ′ | ヽ ≧=- zi| ,从 /| i ! // } | /'´ ̄ /. .{ーi|/. 〃 L ノ ノ / | .∨ { /.i. 「. ノ} /. .彡. '⌒ヽ ∧ } } i. . ヾ. . . . . . . . . ./ '⌒\ / / / {. . . . . . . . . . . . ./ / / / ー--==彡'/ ′ } /./ // { ′ / ′ 、 { / ∧ { __ } r勹r勹r勹} 桃子「……」クスッ 京太郎「ゆ~うぐ~れ~の♪ かなぁ~たから、し~んき~ろ~ぉ♪」シャカシャカ なにやらとんでもないものをお持ち帰りしているということに つ づ く 645 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 01 14 12.86 ID 4tt9OnB+o [8/10] 【お ま け】 ~アクセル1~ 竜華「……出番、無いなぁ」ゴロゴロ 煌「まぁ、たまにはいいじゃないですか」クスクス 久「固定が決まってる人はいいわよねー。こちとら生き残りサバイバルしてるのよ?」 霞「そうね。ほんの少しフラグ建てるのだって一苦労」 ソウダソウダー! スコシハキヅカエー! コッチニマワセー ムシロキョウタロウクンヲマワシタイ 竜華「そうは言うても、需要あらへんのが悪いんと思うんよー」ゴロンゴロン 透華「まぁ!! それが本音ですのね!?」キィーッ! はやり「竜華ちゃん、それは酷いよ☆」 菫「全くだ。ヒロインというものはもっとこう、周りに気を配って……」 宥「あの、弘世さんが言っても説得力が……」 玄「皆無なのです」 菫「!?」 霞「まぁ、そうなるわね」 明華「反面教師……ですね」 菫「馬鹿な。この私が……」ワナワナ 久「とにかく! もっと京太郎君といちゃいちゃさせなさいよ!」 煌「概ね同意ですっ!」キラッ 竜華「そっちこそ本音が大概やん」 ウルセー! センソウジャーイ! ドルゥゥゥン! トゥットゥルー! 美穂子「……平和、ですね」ポケー 今日もアクセルガールズは元気です カンッ! 649 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 01 26 07.23 ID 4tt9OnB+o [9/10] 【おまけ 2】 ~新幹線内~ 京太郎「どうだっていいよ~♪ 気の向くままに生きてるんだ~♪」 ジィーッ 桃子「ふふっ……」ニマニマ チョンチョン 桃子「ん?」クルッ / / i ヽ / / ./| | ヽ . / i | | | |ヽ . i i i ′ | i. ./| | | | i .| | .| | / | | |i |‐|‐ト |i 斗‐|┼ i .| .| |. / /|八 |八 |_.レ'.._| 八/__.}/∨}/ | | 厶イ | ヽ{{ 午不か}/ 午示下}. | | | | 弋__ソ 弋__ソ レ' | | |ハ /| | | |ヽ} ' /´| | | | 人 _ /. .| | | /i | | ` ._ ィ i .| i. .| {/.人{ |/} 厂} ー .{ア}_l_ | i . ′ ,. -‐乂¨ ̄{¨ ¨} ¨八/}/ r<. 、 | | >、 照「おい、新入り。順番守らんかいごるぁー」 桃子「へっ?」キョトン 照「京ちゃんの追っかけ、舐めてるの?(照だけに)」 淡「そうだそうだー」 咲「そうだよ(便乗)」 姫子「そげんことも分からんと?」 泉「いっぺん死んでみるか? お?」シュッシュッ 恭子「あぁ~♪ 今日も京太郎君はええ男やわぁ……//」デレデレ 洋榎「抱いてぇーな! 先っちょだけ! 先っちょだけでええねん!!」 健夜「精●ください! ●子ください!」ドゲザッ 怜「死ぬ前に――せめてその胸の中に……」ゲボァッ! ゾロゾロゾロ ワラワラワ ファン×100「「「「順番守れ」」」」 桃子「きゃああああああああああああああ!!?」 ~~~~~~~~ 桃子「はわっ!?」ガバッ い、今のは――? 京太郎「だからロンリロンリー♪ 切なくて~♪」シャカシャカ 桃子「ゆ、夢……?」ホッ よかった、ただの夢だったんすね…… コソッ 照「……」ニコォ カンッ 670 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 18 17.18 ID ysz4uuzjo [2/11] 【ブレイド 収録スタジオ】 ガヤガヤガヤ ウェーイ! 京太郎「んーっしょ! 今日はこんなもんか」グググッ トタタタッ 一「京太郎くーん!」 京太郎「あ、一さん」ヌギヌギ 一「あれ、今日はもう終わりだっけ?」 京太郎「はい。今回は出番少ないので」キガエチュウ _ r---、 ―--,´=、‐ .、 ,..〉 、_/7-´ 〉_ \ , ' {_,..ィ⌒\--、 } \⌒\ _,/ / /| / ∧ T' | ヽ_ ,. ´ {{ | 从{⌒从 { }'⌒ハ l | ` 、 r"´ , ∧l从ィ斧ミ `ィ斧ミ| | l |、 `ヽ、 、 く / / /} Vり Vり | |从 } ヽ ノ `、 `{ イ 叭 . . '__ . ☆| | / / 、 j八 { ゝ ゝ ' ..ィ| / / , \ \ 〉r、__` iー ´l .、/ イ7' / 、 { . /r-' _,} / ./ / \ 、〉、 { / .イ ' , ´ ∨ r/、_.-{/ | / / o/>-、ー o ∨ { イ .. .. ∧ { /イ ´ 乂\ 〉 〈_,. | `Tノヽ 乂| ,{_〉ノ , | / l | ′ {! . / . rく _〉-, 7<>、=r=ミ、=、< >∨ __,r ┴´ / ー'乂_ンー' .、 `ー┴、 「/ ̄/イ⌒Y⌒ヽ/⌒∨⌒\´ ¨7 ⌒´{´ ̄∨,-- l_{/⌒´ ̄\_〉イ | , | , . { '.___,{ , | | | | 一「ふーん。今日はボクもこれで上がりなんだよね」チラチラ 京太郎「へぇ、奇遇ですね」ニッコリ 一「うん。すごいよねー、奇遇だよねー」ニコニコ シーン 京太郎「……」 一「……」 え? なんなのこの間? 俺にどうしろって……? 選択安価↓3 1 食事に誘う 2 他の人と用事があるんだっけ? 3 ちょっとからかってみる 674 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 30 34.20 ID ysz4uuzjo [3/11] ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . / //' ' / ' / l| | ∨ l// / , / ' l| | | | | | | | | _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 、 v ァ / 从/ \ `こ イ _|、 ` r ´ //∧ /| /////∧ 「 | //////////> 、 , </∧ / {///////////////> 、 , </////// ∨__∨//////////////////>、 京太郎「それじゃあ、食事でも行きます?」 一「おぉっ! 話分かるじゃん!」エヘヘ 京太郎「ちょうどお腹も空いてましたし」 今日は付き添いの竜華さん達もいなかったから、ちょうどいい 一人で帰るのも寂しいからなぁ ガヤガヤ ザワザワ タカイワさん「お、須賀君帰りかい?」 京太郎「あ、タカイワさん! 今日もありがとうございます」 タカイワさん「今度も頑張ってくれよ」ハハハ 京太郎「勿論っす!」ペコッ カエルカー モウコンナジカンカー ヌワァァンツカレタモォォォン ヤメタクナリマスヨォー 京太郎「お、他のスタッフもそろそろ帰るみたいだな」 一「ほら、京太郎君。早く行こうよ!」グイグイ 京太郎「あっ、はい!」トテテ んー、でも折角なんだから他の人も誘うべきじゃないか? 京太郎「……」 どうする? 選択安価↓3 1 ちゃちゃのんを誘うのじゃ 2 ちゃちゃのんも誘っちゃるけぇ 3 ちゃちゃのんがええのぅ 4 咏 5 憧 6 えり ゾロ目だった場合は ちゃちゃのん以外全員(無慈悲) 683 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 40 11.21 ID ysz4uuzjo [4/11] 京太郎「(誰かいないかな……?)」キョロキョロ とは言っても今日は憧も咏さんもいないし 後は―― トタトタ えり「ふぅ……どうして私が老けメイクなんか」ズゥーン 京太郎「お!」 針生アナだ そういやあまり話したことないんだよなぁ 京太郎「あの、針生アナ!」 えり「ん? 須賀君、何か?」 一「きょ、京太郎君?」 京太郎「これから俺と一さんで食事に行くんですけど、針生アナもどうです?」ニコッ えり「え? いや……(最近お財布厳しいしなー)」ウーン 京太郎「……」 んー、なんだか渋ってるっぽい どうにか誘導できないものか えり「今日は、その」 一「ほら! こう言ってるしボク達二人で行こうよ、ね?」グイグイ 京太郎「針生アナ……」ボソッ えり「!」ビクッ 京太郎(容姿S)「ダメ、ですか?」ウワメヅカイ キラキラキューン えり「行きます」ギュッ 京太郎「わーい!」 一「……ケッ」ペッ 監督「うんうん、いいよー! もう一回行っとこうかー」ニコニコ いちご「な、なんでちゃちゃのんだけ……」シクシク 監督「……(可愛い)」ホッコリ スタッフ「(可愛い)」ホッコリ これがきっかけとなり 作品内での橘イチゴの扱いが酷いことになるとは誰が想像しただろうか ※ 全てスタッフの愛です 京太郎「じゃあ行きましょうか」 えり「……こんな年下の子に、不覚」ズゥーン 一「浮いたり沈んだり忙しいですね」ポムッ 684 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 49 28.85 ID ysz4uuzjo [5/11] 【スタジオ近く 街中】 ガヤガヤ マナイタダヨコレ! カナリマナイタダヨコレ! スッゴイマナイタ! クッ…… ウッウー! ドヒンニュウナノー 一「何食べに行く?」 京太郎「そうですね、何か希望とかあります?」 えり「いえ、特には……(えーっと、財布の中はひーふー)」ブツブツ 京太郎「一さんは?」 一「なんでもー。京太郎君は?」 京太郎「そうですねぇ……」 ここは男としてビシッと決めなきゃな 京太郎「……」 桃子「高い所を選んで、奢るという手もあるっすよ」ボソボソッ 京太郎「!?」バッ ガラーン 一「どうかしたの?」 京太郎「いえ、今声が……?」 気のせい、か? 桃子「安いところを選んで気遣いアピールも無難すね~」スゥゥゥ ガバッ 京太郎「!?」キョロキョロ なんだか分からないが、天のお告げか? とにかくこれを活かさない手はない! 桃子「……」ニマリ クスクスクス 選択安価↓3 1 牛丼屋 奢り難易度 10 2 レストラン ニ・リュー 奢り難易度 30 3 高級レストラン 一龍 奢り難易度 50 4 超絶高級料理 ト・リ・コ 奢り難易度 70 ※奢り難易度は次の判定で合格最低値の事です 688 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 59 29.45 ID ysz4uuzjo [6/11] 【高級レストラン 一龍】 デデドンッ! 京太郎「ここです」バァーン 一「うわぁ……すっごいおっきい」 えり(石化)「」ピキッ 一「なんか超ゴージャスなとこなんだけど?」 京太郎「実は透華さんに教えてもらって、一度来てみたかったんです」 一「へぇ、とにかく入ろうよ!」 えり「あ、えと、その? 私お腹が――」 一「ほら、早く!」グイグイ えり「うぉえぁっ!?」ズルズル 京太郎「……それにしても大きいなぁ」 スタスタ 女将「おやまぁ、若い子達じゃな」 京太郎「三人、大丈夫ですか?」 女将「構いやせんよ。ほら、今日は空いとるから」 ガラガラ 女将「この部屋でどうじょ」 京太郎「ありがとうございます(このおばあちゃんすっげー腰曲がってるな)」 一「うわーメニューもたくさんあるよ!」 京太郎「へぇ、どれどれ」 捕獲レベル……245? なんだこれ、よくわからんけどとにかく美味けりゃいいや えり「」ガタガタガタガタ 京太郎「えりさん? 決まりました?」 えり「うぇっ!? いや! お、おぉ、うーん、そ、その!」 一「え? 八王?」 京太郎「あ、この八王のフルコースですか」ニッコリ えり「は?」 一「うわぁ、時価だって。すっごく高そう!」ビックリ 京太郎「流石針生アナは大人ですねー」ウヒャー えり「」 ガラッ 京太郎「すいませーん、この八王のフルコースで」 女将「はいはい」シュタタタッ 京太郎「(むっちゃ機敏だ……)」スゲェ えり「」カチコチ
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526 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 01 11 19.66 ID xlIQWTmGo [12/23] 霞「あら? 須賀様じゃない」 明星「姉様!」 小蒔「霞ちゃんまで!」 霞「ごめんなさい。つい、ね」 ぷるるん ぷるるーん 京太郎「ほぁぁぁぁあ!!」バボーン! 小蒔「!?」 霞「?」 京太郎「え、永水の巫女は化物か……」 智紀「デカけりゃいいってもんじゃない」 エイスリン「ドウカン!」 明星「姉様! 須賀様がご降臨なさってくださいました!」ぴょんぴょん 霞「よかったわねー」くすくす 小蒔「一緒に止めて霞ちゃん!」 霞「とは言っても、どうしたものかしら?」 京太郎「……」 石戸霞さん この人相手に、もはや戸惑いや躊躇はいらないだろう ただ願う 京太郎「アナタだけは! なんとしても手に入れる!!!」 霞「へぇ?」 京太郎「いっけぇぇぇ! シャイニングソォォォォドッ!! ブレイポチッとなぁぁぁぁ!!」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 なにげに共演が多い霞さんと京ちゃん (中の人) 543 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 01 16 41.40 ID xlIQWTmGo [13/23] 54 強姦魔 ぼふんっ 霞「……」 京太郎「あれ?」 やっぱり効果が無いのか? 小蒔「霞ちゃん?」 霞「ごめんなさい、ちょっとぼーっとしちゃったわ」 初美「大丈夫ですかー?」 霞「ええ。それより、少し須賀君とお話させてもらってもいいかしら?」 京太郎「え?」ドッキーン 小蒔「何か気になることが?」 霞「ええ。本当に神様の化身か確かめてみようかと」 明星「なら私も!」 霞「ダメよ。ここは私に任せて」 明星「……はい」 霞「それじゃあ須賀君。簡単なテストをするから、こっちへ」にっこり 京太郎「は、はいっ!」ドキドキ エイスリン「……」むむ 智紀「むー」 京太郎「楽しみだなー」わくわく 霞「ふふ、そうねぇ」くすっ | | | | | | l | | | | l | ------- l | | | | | | l | | | | l |_| | | l | `l | | | | | | l | | l| |\ l | 八 | ト、 l |  ̄ ̄` l | | | | | l| l | | l|从 \j八 ___,\ lノ \ l | _____ |ノ| /| 从 | | l| l | | l| _,,x竓芹苧笄ミ\{ \ |ノ ァ芹苧苧笄ミx, ノイ , / 八 | l| |八 八 l|ァ'^´|. | l l \ |. | | f癶 , / / / |从 l \ \ 乂 ー‐ ノ 乂 ー‐ ノ , / / /. ‘ \{\{ ´ ̄ ̄  ̄ ̄` 厶イ / / 霞「楽しみだわ」ペロリ 555 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 01 28 25.16 ID xlIQWTmGo [14/23] <ちかろう> 京太郎「……?」 なんだここ? 暗いし、なんか拷問器具みたいなのが沢山ある こんな場所が神社の下に? 京太郎「あの、石戸さん?」 霞「霞でいいわ」 京太郎「じゃあ霞さん。ここは?」 霞「ふふっ、なんだと思う?」 京太郎「ご、拷問部屋とか?」 霞「くすっ、近いようで不正解ね。だってここは苦しめる為の場所じゃないんですもの」 苦しめる為じゃない? じゃあ―― 霞「その前に、須賀君」 京太郎「はい?」 霞「夜中、腹減らない?」 京太郎「そういや腹減ったなぁ」 霞「この辺に、美味しいラーメン屋の屋台が来てるらしいのよ」 京太郎「あ、行きてぇなぁ」 霞「なら、これをどうぞ」どんっ ラーメン「」ほかほか 京太郎「はやっ!?」 霞「ささ、食べて」ニッコリ 京太郎「なんか悪いですね」ずるずる 霞「あ、ダメよ。このコショウをかけなきゃ」 京太郎「すみません。ありがとうございます」 霞「じゃあ、私がかけてあげるわ」 . i ! 、 l l!、 _」L l l --+HL_ l .;リノ . . ...| ! .l トゝ !´__ _ヽ 川 ,,z=-zy/j;イ .| | .l . lv'筰 卞 ヽ. ´ b jヽ .!l .| l l! .辷.ノ ー.― ll .| l l. ,,, ' ''' 'l . .| 霞「……」サッー! 京太郎「うわーこのコショウなんか白いっすねー」アハハ 霞「ふふっ。そうね」 京太郎「いただきまーす」ズルズルズルッ 霞「……」 559 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 01 40 48.04 ID xlIQWTmGo [15/23] 京太郎「ふぅー、ご馳走様です」 霞「どういたしまして。それより、ここがなんの部屋かって話だったわね」 京太郎「あ、そういえばそうでした」 霞「ここはね。生贄の間なの」 京太郎「はえーそうだったんですか。生贄の……え?」 霞「神代の血を強くする為に、代々神代家は他所の霊力の強い者を攫ってきた」 京太郎「???」 霞「そしてその者を神代の姫と交配させ、新たに強い神を宿した子を作る」 京太郎「それって」 霞「でも、攫ってきた者が素直に言うこと聞くわけないでしょう?」 だから、と霞さんが笑った瞬間 全身の力が抜けていくような感覚が襲う 京太郎「なん……」 霞「私達、六仙の祖先はここで攫ってきた者を調教したの」さわっ 京太郎「えっ……」 霞「ありとあらゆる快楽を叩き込んで、逃げられないように……縛り付ける為に」ちゅっ 京太郎「ぇ……き、す?」 霞「ふふっ、可愛い。まだ自分がクモの巣にかかったことに気づいてないのね」クスクス ムニュン 霞「六仙に仕込まれた者はやがて神代の姫と交わる。でもその前に、六仙が孕むこともあったそうよ」しゅるっ パサッ 京太郎「ど、どうし……?」フラフラ 頭が回らない 体が思うように動かない 何も、出来ない 霞「私も……あの子と同じように君を評価してるの」チュッチュゥゥ 京太郎「ぁぁ」 霞「神の生まれ変わり。ふふっ、そんなアナタの子種を……私は欲しいのよ」 そんなことあってたまるか そう叫びたいけど、舌すら俺の言うことを聞きはしない 霞「最終的には小蒔ちゃんの相手にって考えてるけど、まずは私が六仙の役目を果たす」ぺろっ 京太郎「ぁっ!?」ぞくぞく 霞「いい薬でしょう? 全身動けなくなるのに、感覚だけは残っている」 これも六仙の秘薬だと、霞さんは笑った 美しく、妖艶なのに……どこか、恐ろしい笑顔だ 566 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 01 49 39.54 ID xlIQWTmGo [16/23] 霞「んちゅっ……じゅるっ、んぁふっ」 京太郎「ふぁ……」 舌と舌が絡み合い、俺と霞さんの間を繋ぐ 俺は開いた口を戻すことすらできず、ただ唾液を零すことしか出来ない 霞「勿体無い。じゅずずずっ……明星が見たら羨ましがるでしょうね」クスクス 京太郎「あ、ぁぁっ……」 霞「まだテストは始まったばかりよ。ふふ、これからたっぷり……調教してあげるわ」 かちゃかちゃ じじぃーっ ぼろんっ 霞「あらあら、こんなに硬くしちゃって。まんざらでもないのかしら?」 京太郎「ちが……」 霞「何が違うの? こんなにも……たくましいわ」さすさすっ 京太郎「!?」ゾクゾク 霞「ほーら、見て。私の胸で挟んでも……いやんっ、はみ出しちゃうわ」むにぃぃ 京太郎「っつぁ!?」 霞「大きくて硬くて、太い……こんなものが入るかしら?」ずりずりずりっ 京太郎「~~~!?」 霞「出そう? まだだ~め。びゅーびゅーは我慢しましょうねー」むぎゅっ 京太郎「!?!?!?!」ガクガクガク 霞「辛そうね? でも、大丈夫……」 くちゅっ 霞「ここにたぁーっぷり、出させてあがるから」クスクスクス 京太郎「……」プルプルプル 霞「んぁっ……おっきぃ……わね」ぶちっ ぶちぶちぶち 霞「はぁっんぅ……もう、すこしで……」 京太郎「あぁぁぁあ!!」グイッ!! 霞「え」 ぱちゅんっ!!! 霞「はひっ!?」ずんっ ぼごぉっ ドグビュルルッギュルルルルルビュゥゥゥルルルル!! 霞「んぃ~~~~~っ!? あぁっ、あぁぁんっ♪」ゴボゴボゴボゴボゴボッ 京太郎「あぁぁぁぁぁぁっ!?」 567 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 01 55 45.03 ID xlIQWTmGo [17/23] 霞「すごい……こんなに沢山」うっとり 京太郎「」ビクンビクン 霞「今日は危険日……これは確実に」さすりさすり 京太郎「うぁぁ……」 霞「でもまだまだ許さないわ。身も心も、堕とさなくちゃ」パンパンパンッ 京太郎「あっあっあっあっ」ビュルルルッ 霞「んぅっ! 早すぎよ! こんなことじゃ姫様の相手はまだまだね」バシッ 京太郎「うぐっ!?」 霞「だから――私がもっともっと相手をしてあげるわ」 俺は甘く見ていた 女の人の怖さ そしてなにより、自分の認識が 京太郎「(……俺は)」 俺はこのまま どうなってしまうんだろう 霞「あぁぁっ! イクぅぅぅぅ!!」パンパンパン! 巴「……」REC 571 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 02 00 25.56 ID xlIQWTmGo [18/23] 霞「待たせたわ」 小蒔「随分と遅かったですね?」 霞「ごめんなさい。急に気分が悪くなって、介抱してもらっていたのよ」 初美「そうだったんですかー?」 京太郎「……」コクッ エイスリン「スガクン?」 智紀「大丈夫?」 京太郎「……」コクコク 明星「あれ? 須賀様の匂いが変わった?」 霞「明星、アナタもじきにわかるわ」クスクス 明星「?」 タッタッタッタッ 巴「姫様ー!」 小蒔「どうしたんですか? そんなに慌てて」 巴「今からスペシャル映像をみんなで見ようと思いまして」 京太郎「!!」 初美「スペシャル映像?」 春「なにそれ?」 巴「それはですねー」ニヤリ 霞「きっとみんな驚くわよ」クスクス 京太郎「」ガタガタガタ 間違いない 石戸さん達はさっきの映像をみんなに見せる気だ どうにか、どうにか止めないと!! 京太郎「……」 572 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 02 03 30.50 ID xlIQWTmGo [19/23] 霞「(終わりよ。あの邪魔な椅子と携帯もすぐに処分してあげる)」 巴「(よく分からないけどとにかく言うこと聞いておこう)」 京太郎「……」 狩宿さんだけでもこっちに引き込めれば正気はある どさくさにまぎれて映像を奪うことも出来るかもしれない 京太郎「……」ぐっ チャンスは一度 頼む!! 霞「それじゃあ」 巴「こちらへ……」 京太郎「そうは行くか!!」 霞「!?」 京太郎「喰らえ!! 逆転の!! ポチッとなぁぁぁ!!」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 京太郎死す ルーレットスタンバイ 585 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 02 10 50.24 ID xlIQWTmGo [20/23] 32 女騎士 ぼふんっ 京太郎「どうだ!?」 巴「……」 霞「早くそのビデオをこっちへ!」 巴「……ふんっ!!」 バッギャーン!! 初美「!?」 小蒔「ビデオを叩き割った!?」 霞「どういうつもり!?」 巴「こんな卑怯なことは! 我が騎士道に反する!!」 京太郎「狩宿さん!!」 巴「須賀君。君は君の道を行くべきです」 京太郎「か、カッコイイ」 霞「くっ! あと一歩で彼を!!」 巴「男! 男! 男!! 騎士として恥ずかしくないんですか!」 霞「私は巫女でしょう!」 春「騎士じゃないけど、発言してもいい?」 巴「騎士以外の発言は認めない!!」 初美「そういう自分だって巫女ですよー」 京太郎「た、助かったのか?」 エイスリン「???」 智紀「どういうこと?」 京太郎「あ、いや……」 明星「須賀様ってキンモクセイの香りがしますね!」 京太郎「」 エイスリン「え?」 明星「特に股間から……もしかして!? 御神木!?」サワサワ 京太郎「」 智紀「え」 巴「な、なんて破廉恥な! それでも騎士か!?」 明星「巫女です」 巴「騎士以外の発言は認めない!」 霞「だからアナタも巫女でしょう」 春「カオス」 初美「面白い状況ですねー」 586 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 02 17 50.65 ID xlIQWTmGo [21/23] こうして、狩宿さんの助けもあり……俺は無事に長野に帰り着くことができた 帰り間際に霞さんが俺に向かって何かをつぶやいていたが…… 今は何も考えたくない ただ、平和な今を享受したい それだけでいい 京太郎「ただいま」 咲「おかえりなさい!」だきっ 透華「待ちくたびれましたわ! さぁ! お座りなさいな!」 京太郎「ああ、ありがとう」じわっ 咲「京ちゃん? どうして……泣いてるの?」 京太郎「え?」ぽろぽろ 透華「……何も言わなくていいですわ」ぎゅっ 京太郎「龍門渕ェアー……」 智紀「私達が付いてる」 エイスリン「ウンッ!」 初美「元気出すですよー」 京太郎「……そうだな」 これくらいでへこたれてちゃダメだ 今よりもっと、強くなるために 京太郎「これからも、頑張ろう」 永水編 しゅーりょー 640 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/08(月) 23 54 25.81 ID JbEVBfc0o <ぜんかいのあらすじ> 春「出来たぞい。好感度を追加するスイッチじゃ!」 明星「須賀様! あぁっ……須賀様ぁ」ぽわーん 初美「かきかきするですよー」 霞「ふふっ、ご馳走様」 巴「私は巫女ではなく騎士です!」 小蒔「みんな! 元に戻ってください!」おろおろ 京太郎「」ピクピク 透華「一体鹿児島で何がありましたの?」 智紀「一口では言えない」 咲「京ちゃん……」 雅枝「清澄から合同練習の申し出が来たでー」 怜「合同練習?」 竜華「優勝校やん!」 泉「楽しみですね」 浩子「なーんか嫌な予感するでー」 セーラ「?」 雅枝「なんも無ければええんやけど……」 怜「? なんか男も同伴する書いてるで」 竜華「えー? そんなんいらへんてー」 怜「イケメンやったらええなぁ」 竜華「!」 泉「高身長がいいです」 浩子「スポーツ出来るガッチリ体型やな」 セーラ「面倒見のいい奴がええで!」 竜華「アカァァァン!! そないな男、現実におるわけあらへんて!!」 怜「なにいうてんの?」 竜華「と・に・か・く!! うちは男なんて絶対に認めへんから!!」 雅枝「竜華、それフラグや」 竜華「へ?」 怜「どないな男やろ……須賀京太郎」 千里山うぃず雅枝ママもおるでよ編 ~堕ちたドラゴンフラワーの巻~ 646 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 02 22.29 ID Lmflt0P+o [1/28] <きたおおさか> 久「ということで来たわ! 千里山!」 優希「練習試合だじぇー!」 まこ「京太郎~! ジュース奢ってくれんかのぅ?」 京太郎「またですか? しょうがないですね」 咲「京ちゃん、甘やかしすぎだよ」 京太郎「そうは言ってもな」 まこ「助かっとるわぁ~www」 久「おっほん。少しは真面目にやりなさい」つーん 京太郎「すみません」 久「とにかく、今日は練習試合なんだから気を引き締めること」 京太郎「はいっ!」 <せんりやま> 雅枝「遠いところをよう来てくれたで」 久「いえいえ」 雅枝「えーっと、宮永さんに、片岡さんに、染谷さんやな?」 まこ「よろしくお願いします」 優希「よろしくだじぇー!」 咲「ご指導お願いします」 雅枝「みんなええ子やなぁ。それで、最後が須賀君でええか?」 京太郎「はい。今日の俺は雑用なので、なんでも言いつけてください!」 雅枝「雑用? 君はあまり打てへんの?」 京太郎「そういうわけじゃないですけど」 怜「なんか大きいのが来たで」 泉「いいですね」ちらちら セーラ「雑用引き受けるとかええ男や!」 浩子「うーん」 竜華「コルァ! なにウチの怜に色目使っとるんやぁ!!」 京太郎「(なんだろうあの人。美人でスタイルいいのに怖い)」びくびく 652 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 07 50.10 ID Lmflt0P+o [2/28] 久「じゃあまずは二人ずつ出て打ちましょう」 雅枝「それがええな」 咲「じゃあまずは私が」 まこ「わしも出ようかの」 優希「じゃあ私は部長と組むじょ」 久「そうね。あとは須賀君があまりだけど、後で打つ?」 京太郎「時間があればお願いします。それまでは買い出しにでも行ってきますよ」 雅枝「なんか悪いなぁ。そや、折角だし誰か案内しに行けばええやん」 怜「案内ですか?」 雅枝「このあたりの地形は分からんやろ。誰か、名乗りをあげぇな」 泉「どうしよっかな」 怜「かまへんけどなぁ」 竜華「がるるるるっ」 雅枝「なんや? しょうがない、須賀君が選んでええで」 京太郎「え?」 雅枝「うちは美人揃いやろ? 役得や思うて、遠慮なく選びーな」 京太郎「そ、そうですか? じゃあ……」 確かにみんな美人だ さて、誰にしよっかな ↓2 デートですよ! デート!! 662 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 14 40.98 ID Lmflt0P+o [3/28] 京太郎「それじゃあ……アナタで」 泉「へっ? 私!?」 怜「ちぇっ! なんや泉モテるやん」 浩子「羨ましいですなー? んー?」グリグリ 泉「船久保先輩! からかわんでください!」 竜華「泉か……命拾いしたな」ごごごご 京太郎「(怖い)」 雅枝「それじゃあ泉。ちゃんと案内するんやで?」 泉「は、はいっ!」 京太郎「お願いします二条さん」 泉「に、二条でええって。同い年やろ?」 京太郎「それじゃあ俺も須賀でいいよ」 泉「うん。よろしく須賀」 にぎにぎ 咲「むー」 久「あら? ヤキモチ?」 咲「ち、違います!」 京太郎「それじゃあ飲み物とか買ってきますね」 泉「行ってきます」カチコチ 雅枝「車に気ぃ付けやー」 がちゃっ ばたん 和「……」 京太郎「お手伝いありがとな」 泉「別に気にせんでええって。監督の命令やし」 京太郎「でも二条が一番話しやすいし、助かるよ」 泉「ふーん? 褒めてもなんも出んけどな」もじもじ というか清水谷さんが怖すぎるだけなんだけど どうにか仲良くなりたいもんだけど 666 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 19 59.44 ID Lmflt0P+o [4/28] 京太郎「(待てよ? 清水谷さんとの距離を近づける為に……)」 まずは二条と仲良くなる そうしたら、清水谷さんの警戒心も薄れるかもしれない 京太郎「……」 泉「(男子と二人きり! あぁ! 緊張する!)」 京太郎「……なぁ、二条」 泉「!? な、なに!?」どきどき 京太郎「ちょっと面白いゲームをしないか?」 泉「ゲーム?」 京太郎「この機械なんだけど」 どうせ俺はもう……二回も犯されてるんだ 今更どうなろうと、知ったことじゃない 京太郎「まずはお前から試させてくれ」 泉「な、何をする気や!?」 京太郎「こうするんだよぉぉぉぉ!! ポチッとなぁぁぁ!!」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 1週が長く続くと外道になっていく風潮 682 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 25 01.96 ID Lmflt0P+o [5/28] 78 ぷんすこ ぼふんっ 泉「……」 京太郎「二条?」 泉「買い物!!」ぷんすこ 京太郎「へ?」 泉「急ぐ!」ぷんぷん 京太郎「(怒ってるのか?)」 泉「行こっ!」ぐいぐい 京太郎「わわっ! ちょっと!」 泉「デート!!」ぷんぷん 京太郎「デートぉ!?」 どうやら怒ってるわけじゃなさそうだ となると……興奮してるだけか? 京太郎「(うーん、このスイッチ。奥が深い)」 泉「(な、なんで私、こんなに興奮してるんやぁぁ!)」ドキドキドキ 京太郎「(ま、最初はこんなもんだろう)」 本命はまだまだ別にいる あの人――清水谷竜華さんをこの手で 京太郎「ふふっ」 泉「不敵な笑み!」ぷんすこ 京太郎「ああ、悪い。気にしないでくれ」 泉「うんっ」 さて、次は誰にしようか―― 687 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 32 02.75 ID Lmflt0P+o [6/28] がちゃっ 京太郎「戻りましたー」 泉「ただいまっ!」ぷんぷん 雅枝「ああ、おかえり。ありがとなー」 久「ちょうど喉が渇いたところだったのよ」 和「のどかものどかわいてました」 咲「ホットコーヒーだ! なんかさっきからずっと寒くて」 まこ「本当じゃな。北大阪にはなんか冷たい風が吹くのぅ」 怜「いつもはこないやないんやけど」 竜華「須賀京太郎! お前のせいや!!」 京太郎「ええええ?!」がびーん 優希「いいから寄越せ犬ぅ!」 京太郎「きゃいぃぃんっ!!」 雅枝「さて。休憩挟んだらメンバー変えて打つで」 京太郎「俺は何をしようかな?」 竜華「この古い雀卓でも運べや須賀ァ!」 京太郎「ええええ!?」 怜「竜華、流石にそれは……」 京太郎「い、いえやります。やらせてください!!」 セーラ「よう言うた! それでこそ漢や!!」 浩子「でも一人じゃ大変やろ?」 雅枝「しょうがない。じゃあ誰か手伝ってあげて」 京太郎「大丈夫ですよ!」 雅枝「まぁまぁ。こういう時の好意は聞くもんやで」 泉「私が!」ぷんすこ 雅枝「泉は次の卓で入りぃな。他に誰かおらん?」 ?「……」スッ 雅枝「お! やってくれるん?」 京太郎「!!」 ↓2 長野には雀卓を一人に運ばせる畜生部長がいるらしい 703 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 38 46.65 ID Lmflt0P+o [7/28] 怜「うちが手伝うたるわ」 竜華「アカァァァァアン!!」ガタッ 京太郎「!?」びくっ 怜「なんや竜華?」 竜華「怜がこないに重い雀卓持ったら死んでまうで!」 怜「それはうちを馬鹿にしすぎや」 竜華「怜ぃ!!」 咲「ま、まぁまぁ」 久「ちょっとは落ち着きなさいよ」 雅枝「せやせや。過保護は嫌われるで」 竜華「嫌われる!?」がーん 怜「あー、こないな竜華嫌いやわー」 竜華「」ブシャァァァ! セーラ「体中のありとあらゆる穴から血を吹いたぁぁ!?」 竜華「」ぴくぴく 京太郎「場所だけ教えてもらえば大丈夫ですよ。俺が一人で持ちますし」ふんっ ごごごっ 浩子「力持ちやなぁ」 セーラ「やるやん!」 泉「かっこいい!」ぷんすこっ 京太郎「それじゃあ園城寺さん。お願いします」 怜「うちかて持つのに……優しい奴やな」 咲「流石だね京ちゃん」 京太郎「鍛えてるからな」 がちゃっ 京太郎「じゃあ行ってきます」 雅枝「気ぃつけてなー」 711 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 46 13.61 ID Lmflt0P+o [8/28] 京太郎「ふぅ、ふぅ」がちゃがちゃ 怜「大丈夫?」 京太郎「これくらい軽いですよ」 怜「やるなぁ……あっ、ここやで」 京太郎「よいしょっと。これでいいですか?」 怜「バッチリや。さて、戻ろか」 てくてく ふらっ 怜「あっ」 京太郎「危ないっ!」がしっ 怜「ぁ……ありがとうな。ちょっとめまいがしたんや」 京太郎「そういえば病弱なんですよね? すみません、わざわざ」 怜「ううん。気にせんでええって。うちがしたかっただけやし」フラフラ 京太郎「無理しないでください」すっ 怜「えっ?」 京太郎「よしっ。このまま運びますよ」 怜「お、お姫様抱っこって?! お、下ろしてぇな!」あせあせ 京太郎「わわ! 暴れないでください」 怜「で、でも……」もじもじ 717 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 48 41.88 ID Lmflt0P+o [9/28] 京太郎「雀卓に比べれば軽いですよ」 怜「うぅ……最悪や」かぁぁ 京太郎「あははは」 園城寺さん アナタはいい人だ 優しい人 気遣いの出来る上に、とても―― 京太郎「(利用価値がある)」にぃっ 怜「!?」ぞくっ 京太郎「どうかしました?」 怜「な、なんや今の顔! お前は……」 気づかれたか なら、仕方ない 京太郎「さようなら、園城寺さん。俺はもう、修羅に落ちているんですよ」 新しいアナタはどんな人なのか 怜「須賀! お前最初から!?」 楽しみですよ 京太郎「ポチッとなぁぁぁぁ!!」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 DANDAN心惹かれてく 740 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 00 55 18.43 ID Lmflt0P+o [10/28] 14 同級生 色々考えたけど同年齢ということにしました これがアラフォーとかなら清澄生にしても面白そうだけど ぼふんっ 怜「す、須賀君! いい加減に下ろしてぇな」 京太郎「園城寺は軽いから平気だって」 怜「うぅ……こんなん清水谷先輩に見られたら」 京太郎「あの人がうるさいだろうなぁ」あはは 怜「だったら!」 京太郎「いいからいいから」 がちゃっ 京太郎「戻りました」 怜「ど、どうも」 泉「怜! おんぶ!!」ぷんすこ! 怜「泉、見んといて!!」かぁぁ 久「あらアツいわね」 咲「京ちゃん!」 セーラ「なんや怜。顔真っ赤やん」 怜「うぅ……」 浩子「ほほぅ……おもろいなぁ怜ぃ」 怜「船久保先輩まで! やめてください!」 竜華「あびゃあああああああああああ!!」 雅枝「アカン! 竜華が壊れよった!」 竜華「怜ぃぃぃぃぃ!! ゴルァァァ! 須賀ぁぁぁ!!」 京太郎「ひぃっ!?」 怜「ち、ちゃいます先輩! 須賀君はうちを介抱してくれて」 竜華「解放やって!? なんや! うちが怜を縛ってるとでも言うんか!?」 京太郎「介抱ですってば!」 竜華「居合cパj;あ;mk;あm牌ヴァ」 まこ「意味不明じゃな」 優希「興奮しすぎてまた鼻血出てるじぇ」 748 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 01 01 31.10 ID Lmflt0P+o [11/28] 雅枝「取り敢えずご苦労さんやったな」 京太郎「いえいえ」 竜華「WRYYYYYYY!!」 セーラ「落ち着け竜華!」 浩子「おもしろっ」パシャッ 怜「先輩!」 久「そろそろ須賀君も打つ?」 京太郎「いえ、それよりもなんだか催しまして」 雅枝「そんじゃトイレに行ってき」 京太郎「そうですね」 セーラ「場所わかるか? ここ女子トイレしかないから、職員用探すしかないで」 京太郎「あ、そっか」 竜華「漏らせやぁぁぁぁ!! ここで今すぐ漏らせやぁぁぁ!!」 怜「清水谷先輩!」 セーラ「アカン! イカれてもうとる!」 雅枝「誰か案内せんとなぁ」 京太郎「色々とすみません」 泉「大丈夫!」ぷんすこ 雅枝「じゃあ……」 和「トイレに行っといれ」 咲「なんか寒い」 ↓2 女子高のトイレってなんかロマンあるよね 760 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 01 10 41.16 ID Lmflt0P+o [12/28] 雅枝「浩子、行ってくれる?」 浩子「ええですよー」 京太郎「すみません船久保さん」 浩子「かまへんって。色々聞きたいこともあるし」 竜華「浩子ぉぉぉ! 殺ってまえぇぇ!!」 セーラ「ギャラクティカクラッシュ!!」ボクォ! 竜華「あみばっ!?」ずしゃっ 怜「清水谷先輩……」 久「これで静かになったわね」 咲「京ちゃん、早く言った方が」 京太郎「ああそうだな。じゃあ、船久保さん」 浩子「ああ、急ぐで」 セーラ「漏らさんようになー」 京太郎「あははっ」 バタン 浩子「ほんじゃこっちや」 京太郎「船久保さん。出かける必要はありませんよ」 浩子「え?」 京太郎「だって、これはアナタと二人きりになる為の口実なんですから」にっ 浩子「ひゃひっ!?」ドキィーン!! 京太郎「貴女は賢いらしいですね。だから、もう気づいてるんじゃないですか?」 浩子「な、何がや?」ドクンドクン 京太郎「是非とも船久保さんのような人が欲しい。俺は前からそう思っていました」 浩子「ほ、ほほほほ欲しい!?」ぼふっ 京太郎「(思った通り、こういうストレートな言葉に弱いか)」 762 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 01 14 14.87 ID Lmflt0P+o [13/28] 船久保浩子 この人はあの愛宕姉妹の従姉妹……そして愛宕雅枝さんの姪 頭も切れるし、それを行使するのに躊躇しないゲスさも兼ね揃えている 京太郎「貴女を手に入れて、俺はさらなる高みに登る」 浩子「何を、考えてるんや!?」 京太郎「それは――」 浩子「逃げっ……」 ドンッ 京太郎「おっと」 浩子「っ!!」ドキィーン! 壁 ド ン 京太郎「逃がしませんよ?」ぼそっ 浩子「ふぁっ……こ、こないなこと」ドキドキ 京太郎「さぁ、これでアナタを手に入れます」 覚悟は決めた 後は―― 京太郎「うぉぉぉぉ!! ポチッとなぁぁぁぁ!!」 心を捨てるだけだ 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 船Qがゲスという風潮 777 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 01 21 18.74 ID Lmflt0P+o [14/28] 38 同僚 ぼふんっ 浩子「……」 京太郎「どうですか? 新たな目覚めの気分は?」 浩子「……ククク、悪くあらへんなぁ」 | . . .| . . . . . . . . . .| | l八{\ . . . . / ___ ∨ . . . . . . \ . . . . . . . . . . | | . . .l . | . . . . . . . .lノ } \_  ̄ ̄ ̄ ∨ . 、 . . . . .| . . . . . . . . . . | | . . .l . | . . . .. .//_' ´ ̄ ∨ . \ . . | . . . . . . . . . . | | . . .l l l\// ´ =芋 苧苧芋= ∨ . . . ┴ 、 . . . . . . . | | . . .l从  ̄ /〉 .| ( ) | } ∨ / ∨ . . . . / 八. . . . . . /..ベ 乂 ノ / }/ | . . . . / \ . . . . =彳 ( ハ. .==、 ¨¨´ / 八 . / \∧ 乂 } } .ー―― / . . ./ {\ . ¨¨´ノ ' )`ヽ 〈___/ . . . ′ \ .__ //ノ /「 . . . . . . . .| / ´ .イ . | . . . . . . . . | | __ -‐ , | .| . . . . . . . . | | . 、 `¨´ / .| .| . . . . . . . . 乂__ノ . / | .| . . . . . . . . . . . . . . . . . 个 ... / | . 乂 . . . . . . . . . . . . . . . 浩子「面白いこと、やってるそうやん」 京太郎「ええ。この機械で俺は――全てを壊し、全てを創る」 浩子「ええなぁ。そういうの……うち、たまらなくそういうのが好きなんよ」 京太郎「多くは言いません。見返りも約束できません。それでも、構いませんか?」 浩子「なぁに、うちは可愛い子が滅茶苦茶になっていく過程を楽しめれば――それでええから」クスクスクス 京太郎「なら俺の右腕となって、手伝ってくれますよね?」 浩子「……勿論や」ニィヤァリ 京太郎「ありがとうございます。船久保さん」スッ 浩子「ギブアンドテイクや」ニギッ これで条件はクリアされた 後に残るは江口さん、愛宕さん、そして―― 京太郎「やれますか?」 浩子「誰に言うとるん?」 さぁ、時期に仕上げだ 京太郎「待っててくださいよ。清水谷竜華さん」ククク アナタの全てを――俺が手に入れる 785 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 01 29 04.14 ID Lmflt0P+o [15/28] がちゃっ 京太郎「戻りました」 浩子「戻りましたー」 雅枝「こっちも終わったところや」 久「強いわねー」 咲「手こずりました」 優希「ふぃー疲れたじぇ」 セーラ「流石清澄やなー」 泉「隙無し!」プンスコ 怜「全然相手にならへんなぁ」 竜華「むぐぅー!! むがぁぁぁ!!」 京太郎「大丈夫ですか清水谷さん?」 竜華「ぐがぁぁぁ!!」 久「暴れるから縛ってるのよ」 京太郎「(ムチムチボディに縄が……たまらないな)」 セーラ「そろそろ須賀君も打ったらどや?」 泉「勝負!」 京太郎「それもいいですね」チラッ 浩子「その前に、ちょっと買い出しお願いしたいんやけど?」 京太郎「!」 雅枝「なんや、また須賀君にお願い事かいな?」 京太郎「いいですよ。それで、何を?」 浩子「……みんなのお昼ご飯。お弁当屋さんが下に来てるらしいで」 雅枝「そういえばお願いしてたっけ」 京太郎「じゃあ俺が受け取りに行きますよ」 雅枝「重ね重ね悪いなぁ。それじゃあまた誰かに案内を」 セーラ「泉達は行ったし、次はオレか……」チラッ 竜華「ガァァァァ!!」 雅枝「……」 ↓2 フナQのフナをQしたい 789 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 01 33 51.01 ID Lmflt0P+o [16/28] 雅枝「竜華はこないやし、うちが行くで」 セーラ「監督自ら!?」 雅枝「だって代金払うのうちやし」 泉「奢り!」 久「すみません」 まこ「奢りじゃー! わーい!」 咲「染谷先輩! まずいですよ!」 優希「恥ずかしいじぇ」 和「まことに」 雅枝「ええって。無理言って来てもろうとるし」 京太郎「(愛宕雅枝さん!)」 浩子「(ククク、叔母さんをモノにしてみぃや)」 この人と関係を築けば、後に待っているのは―― 浩子「(愛宕絹恵!! 最高の体を持つあの人!!)」 なんか姉もいたような気がするが……やかましいからどうでもいい 京太郎「じゃあ、お願いします」 雅枝「こっちこそ助かるで」にこっ ガチャッ バタン 雅枝「受け取り場所はあっちや」 京太郎「はい。それじゃあ行きましょうか」ニヤリ 797 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 01 41 58.19 ID Lmflt0P+o [17/28] 雅枝「聞いたで須賀君。実は強いんやってな?」 京太郎「いえ。それほどでも」 雅枝「後でじっくり実力見せてもらうでー」くすくす 京太郎「恐れ入ります」 さて、問題はいつ攻めるか? 京太郎「(下手なのが出ても困るしな。リスクが大きい)」 でもいずれやることだ ならば、手っ取り早く終わらせるに限る 雅枝「うちの娘達もなかなか打てるんやけど、どうも垢抜けんでなー」 京太郎「へぇ、そうなんですか」サッ 人妻……それに子持ちに使うのは初めてだが どんな結果になるか 京太郎「(楽しみだ)」 雅枝「そんで……」 京太郎「あいにくですが」 雅枝「ん?」 京太郎「お別れの時間です」 雅枝「その機械……?」 京太郎「うぉぉぉ! 人妻ポチッとなぁぁぁぁ!!」 もう後には引けない!! 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 これって妻とか母親取ったらネキ達どうなるんやろ 819 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 01 54 09.28 ID Lmflt0P+o [18/28] 98 アベック 雅枝はややこしいので補足 セフレの場合、どちらもラブ無し 浮気相手は京太郎目線なので、京太郎から雅枝は遊び相手になります なので今回のアベックは両思い たまたま雅枝から見て、京太郎が浮気相手(本命)となっている感じです ぼふんっ 雅枝「……京太郎」だきっ 京太郎「雅枝、いきなりどうしたんだ?」 雅枝「もう、うちの気持ち分かってるくせにぃ」さわさわ 京太郎「ダメですよ。誰かに見られでもしたら」 雅枝「あん、ツレへんなぁ。でも、そこが好きやねん」ちゅっちゅっ 京太郎「悪い人ですね。旦那さんや娘さんが見たらどう思うか」 雅枝「あないな男の話はやめてぇな。同じ家に住んどるだけでも気持ち悪いのに」はむはむ 京太郎「んっ……」 雅枝「相変わらず耳が弱いんやね。ふふっ、かわええなぁ」 京太郎「雅枝の方が可愛いよ。ほら、顔を向けて」 雅枝「んー♪」 ちゅぅぅぅ 京太郎「可愛い」 雅枝「やんっ」 京太郎「顔も、胸も、腕も、足も、全て」 むにぃぃっ 雅枝「ふふっ、もっと色んなことしたい?」 京太郎「今日はダメだよ。分かるだろ?」ちゅっ 雅枝「んぅ……あほぉ。こんなにも切ないのに」すりすり 京太郎「俺だって切ないよ。雅枝が結婚してるなんて……」 雅枝「うちかて、もっと早く京太郎と出会えてたら」ぶるぶる 京太郎「娘の前でも同じこと言える?」 雅枝「なんぼでも言うたるわ。うちは京太郎のもんやーって」いちゃいちゃ 京太郎「雅枝、好きだ」 いちゃいちゃいちゃ 浩子「クククッ……ええもん撮れたでー」REC 京太郎「(俺は雅枝のことが誰よりも好きだ。だから)」 オレ以外の男が雅枝に触れることなんて、許しはしない 京太郎「(別れさせてやるよ雅枝。お前は俺だけのモノだ)」 雅枝「きょうたろぉん……もっと撫でてぇなぁ」とろぉーん 825 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 02 05 49.08 ID Lmflt0P+o [19/28] 京太郎「(問題はどうやって別れさせるかだが)」 雅枝「京太郎……ハァハァ」 京太郎「(オレとの浮気映像はあるものの、これを使うのはナンセンスだ)」 雅枝に非があるように仕向けたくない あくまでこれは保険だ 京太郎「(分かってるな?)」チラッ 浩子「(分かってるで。これの使い道はまだ後や)」コクッ 京太郎「ほら行こう雅枝。怪しまれる」 雅枝「嫌になるで、大手を振って京太郎と一緒にいたいのにぃ」 京太郎「俺もだよ」ちゅー 雅枝「んふふっ。だぁーいすきやぁ!」ぎゅうう 京太郎「(愛宕の親父さん。アナタには最高の絶望を与えてやるよ)」 俺の雅枝を抱き、娘を二人も設けた お前だけは……絶対に許せない 妻だけじゃなく、娘も俺が手に入れ――お前を完膚無きまでにたたきつぶす 絶望の底でお前は苦しみ、もがき……闇の中で死ぬんだ 孤独のまま、全てを失い 散々使い果たされたボロ雑巾のようにな!!!! 京太郎「あぁ、雅枝……愛してるよ」 雅枝「京太郎ぉ……」すりすり ガチャッ 京太郎「お弁当お待たせしましたー」 雅枝「腹減っとるやろー?」 久「ありがとうございます」 咲「もうペコペコだよー」 和「はらがむらむらします」 まこ「奢りの飯はうまそうじゃな」 竜華「むがぁぁぁ!!」 セーラ「いい加減落ち着けってば」 怜「監督、もう休憩でええんですか?」 雅枝「ええやろ。ほら、弁当配りぃな」 泉「配膳!」プンスコ! 京太郎「さーて、俺はどこで食べようかな」 残るは江口さんと清水谷さん どちらを狙うかな 京太郎「(雅枝を抱けないからな。くそっ、なんとか代わりを見つけねぇと)」 ↓2 本命が決まったかこりゃー 835 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 02 12 28.30 ID Lmflt0P+o [20/28] セーラ「須賀! 一緒に食べようや!」 京太郎「江口さん。いいですよ」ニッコリ セーラ「かたいなぁ、セーラでええって」 京太郎「それじゃあセーラさんで」 セーラ「ああ、よろしくな!」 まずはセーラさんか この人は随分と男らしいが、さて 京太郎「(このスイッチでどう変化するか)」 浩子「(やったれやぁぁ!)」REC 京太郎「(どうやら船久保さんも楽しみらしい)」 よし、ならとっととやるか みんなに気づかれないように 京太郎「セーラさん」 セーラ「ん?」 京太郎「食べる前に……これを」 セーラ「なんやこの機械?」 京太郎「これはですね……こうするんですよ」 さぁ、見せてください アナタの中の女を!! 京太郎「ポチッと、な」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 セーラー服を脱がさないでー 845 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 02 20 03.56 ID Lmflt0P+o [21/28] 50 トラウマ ぼふんっ セーラ「ん?」 京太郎「」 セーラ「で、なんなん?」 京太郎「ひ、ひぃぃぃいいいいいいい!?」ズザァァア 咲「!?」 久「どうしたの須賀君!?」 雅枝「京太郎!!」あせあせ 怜「ん?」ちらっ 雅枝「やなくて、須賀君!」 京太郎「あ、あぁぁ……え、江口せーらぁ……」ガタガタガタ セーラ「俺がなんかしたん??」 浩子「あっ」 セーラ「なんや? 心あたりあるんか?」 浩子「確か全国大会やったかな……」 泉「あっ」 怜「思い出した! あの時や!!」 和「怜だけにあの時」 竜華「むがぁぁぁぁあ!!」 < か こ > セーラ「だから女物の服なんて着らへん!」 竜華「そう言わんでも、にあっとるで?」 怜「そうですよ先輩」 セーラ「やかましいわ! 嬉しない!」 泉「男装!」 セーラ「俺なんかより、あそこの男の子の方が似合いそうやん」 京太郎「買い出しめんどいなー」すたすた 竜華「はぁ? なに言うとるん?」 怜「でも確かに似合いそうやなぁ」 泉「女装!」ぷんすこ 浩子「でも江口先輩の方が似合いますって」 セーラ「うっさい! そんじゃ今から証明したるわ!」ダダダ! 竜華「セーラ!?」 セーラ「 847 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 02 27 36.28 ID Lmflt0P+o [22/28] セーラ「そこのお前!!」 京太郎「はい? (なんでこの人学ランを?)」 セーラ「これを着てみぃや!」 京太郎「はい?」 竜華「ちょっ」 セーラ「いいから着ろって言うとんのや!!」バッ バサッ! 京太郎「いやぁぁぁぁ!?」すっぽんぽーん 竜華「ちんっ……ぎゃあああ!?」バターン 泉「マツタケ!!」 怜「ファッ?!? クゥーン」バタン 京太郎「な、何をするんですか!?」 セーラ「着ろぉぉぉ!」 京太郎「うあぁぁぁ!?」 ピカァーン! 京子「こ、これは!?」 泉「!!」 浩子「び、美人や……」ゴクッ ざわざわっ かわいい 付き合いたい 電話番号聞こうかな あんなに可愛い子は女の子なわけがない 京子「ひぃっ!?」 セーラ「どや!! 似合うやろ!」 京子「あ、あぁぁ!」 セーラ「このまま女として生きてみぃや!!」 京子「ひゃああああああ!!」だだだっ ~~ 京太郎「そ、それから控え室に戻るまでの間……何十人もの男に追われて」ガタガタガタ 咲「む、むごい!」 まこ「でも見てみたいのぅ」 優希「そんなに可愛いのか?」 浩子「そりゃもう」 雅枝「セーラァァァ!!!」ぶちぃぃいっ セーラ「あ、あの時はちょっとテンションがおかしくて」おどおど 雅枝「自分がなにしたかわかっとるんか!? あぁぁあ!?」ダンッ!! セーラ「ひぃっ!?」 850 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 02 34 19.12 ID Lmflt0P+o [23/28] 京太郎「女装怖い……男怖い」ビクビクビク 咲「大丈夫だよ京ちゃん」 久「トラウマになってるわね」 雅枝「セーラ!!」 セーラ「ゆ、許してぇな須賀君……」 京太郎「ひゃぁぁぁ!?」 雅枝「セェェェラァァァァ!!!」 優希「そう気にしないでも、犬なら平気だじぇ」 京太郎「あ、あぁ」 雅枝「(京太郎ぉ……)」 竜華「むがぁぁ!!」ぶちぃっ 怜「清水谷先輩!?」 竜華「はぁ、はぁ……」 京太郎「!?」 竜華「やっと自由の身や」 ま、まずい! このままじゃ! 竜華「すぅぅがぁぁぁ……!!」 完全に油断していた! 竜華「おんどりゃぁぁぁ死にさらせぇぇぇ!!」 京太郎「!!」 咲「京ちゃん!! やるしかない! 京太郎「起死回生の!!! ポチッとなぁぁぁ!!」 清水谷竜華 その傲り、壊してやる!!! 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 本日のオチでやぁぁ 861 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 02 41 59.71 ID Lmflt0P+o [24/28] 84 クーデレ ぼふんっ! 竜華「!!」ピタッ 京太郎「!?」 竜華「……」 怜「し、清水谷先輩?」 竜華「……」じぃー 京太郎「し、清水谷先輩?」 竜華「ん」 京太郎「もう、怒ってないんですか?」 竜華「もういい。気にしとらん」ぷいっ 京太郎「へ?」 セーラ「なんかあったんか?」 竜華「別に。ただ、気が変わっただけや」 京太郎「……あ、ありがとうございます」 竜華「こっちこそ、すまんかったな」すっ 京太郎「清水谷さん」ぎゅっ 竜華「竜華」 京太郎「?」 竜華「竜華でええ。うちも、京太郎って呼ぶ」 京太郎「はい! 竜華さん!」 竜華「……京太郎」ぼそ 京太郎「えへへ」 竜華「……」カァァ 怜「んー?」 雅枝「……」グギリリリリ セーラ「あかん! 監督いたいです!! 痛いですやぁぁぁん!!」ジタバタ 咲「むむー」 久「あらあら」 浩子「(ククク、ええ感じやなー)」 867 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 02 51 02.41 ID Lmflt0P+o [25/28] 竜華「京太郎」 京太郎「はい?」 竜華「……呼んだだけ」 京太郎「竜華さん」 竜華「なんや?」 京太郎「呼んだだけです」 竜華「っ~~~~//」ボッ 京太郎「可愛い」 竜華「あぅっ」モジモジ 怜「んんん???」 雅枝「……」グギギギギギ セーラ「」 泉「ぺしゃんこっ!!」 咲「色々と荒れましたね」 久「ええ、そうね」 まこ「何がなにやらじゃ」 優希「全くだじぇ」 雅枝「(京太郎、あぁぁ! あの男さえいなくなれば……うちだって!!)」ぎりっ 京太郎「(そう見つめるな雅枝。時期に、お前は自由だ)」 愛宕父 お前を絶望に陥れる そして、雅枝を 京太郎「(ククク、その為の機械だ)」 浩子「(ククッ、せいぜい楽しませて貰うでー須賀)」 京太郎「(次は――南か)」 俺の娘にするか、それとも体だけの関係にするか なんだっていい あの男を闇に染められるなら 俺は―― 京太郎「(鬼にも悪魔にもなる)」 千里山編 しゅーりょー 930 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 23 42 14.81 ID zzed8TyPo [2/6] そういや久ってツンデレ付属してたっけ? 忘れてましたが、さらに追加ってことで <きよすみ> 京太郎「……」 久「須賀君。アナタ、本気でやるつもり?」 京太郎「嫌ですね、部長。最初にやれって言ったのは部長ですよ」 久「それは、そうだけど」 わざわざ部室に呼び出して何かと思えば…… この機械を使うのをやめろだって? そんなの、今更過ぎる 久「この世界の須賀君は闇に沈みかけている。これ以上は見逃せないわ」 京太郎「またよく分からないことを。闇ぐらい、何杯でも飲み干してみせますよ」 久「茶化さないで!」 京太郎「俺はね、感謝してるんですよ部長。この機械は……闇がよく見える」 久「須賀君!」 京太郎「クク……見てください部長! この椅子! 携帯!!」 エイスリン(全裸)「ハァハァ」 透華「……」 咲「……」 智紀「……」 京太郎「これが今の俺の力なんです! この機械で俺は雅枝を手に入れた!」 久「それはまやかしよ。本当の愛を、井上さんを裏切るつもり?」 京太郎「井上さん? あの人が何か?」 久「っ!」ぞくっ 京太郎「他の俺がどうだろうと関係ありませんよ。俺は雅枝を手に入れて、あの男に復讐出来ればそれでいい」 久「じゃあ大星さんは!? 亦野さんは!?」 京太郎「……俺の娘は、雅枝との子供だけです。あの姉妹が入るかは、彼女たち次第ですけど」 久「そんな!」 京太郎「俺は、愛宕父……奴を仕留めることしか考えてないんですよ!!」ゴゴゴゴ 久「(本気の殺意! 堕ちたわね……須賀君)」ぎりっ 931 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 23 47 47.67 ID zzed8TyPo [3/6] 久「そう。なら止めるだけよ」スッ 京太郎「なんですか? その機械」 久「これは……貴方が暴走した時に使う予定だったもの」 京太郎「まさか!?」 久「強制的にこの世界を終わらせるスイッチよ」 京太郎「なん……だと!?」 久「残念だったわね須賀君。アナタの野望はここで終わりよ!」 京太郎「や、やめろォ!!」 久「(ごめんなさい。今度の世界ではきっと……)」ぽちっ 京太郎「うわぁぁぁぁぁ!!」 京太郎「なんちゃって」 久「え?」 京太郎「無駄ですよ。その装置は壊してあります」 久「!!」 京太郎「助かりましたよ、博士」 スッ 春「んっ」 久「なっ!? なぜ貴女が!?」 浩子「うちもおりますー」 久「……そう。そういうことね」 京太郎「部長、チェックメイトです」スッ 久「ふふっ、私に属性を追加するつもり?」 京太郎「ええ。どうなるかは分かりませんが、まだ部長にも勝ちの目はあるかもしれませんよ?」 久「そうね。その一縷の希望にすがるとするわ」 和「須賀君だけにですか?」 久「それと、最後に須賀君」 京太郎「なんです?」 久「……だらしない先輩ですまなかったわ」 京太郎「……」 934 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 23 49 50.62 ID zzed8TyPo [4/6] 京太郎「遅すぎますよ部長」 久「ええ、そうね」 京太郎「それじゃあ……」スッ さようなら、部長 久「……」 多分 京太郎「ポチッとな」 初恋だった―― 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 久は犠牲になったのだ 949 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/09(火) 23 57 31.76 ID zzed8TyPo [5/6] 77 ロッカー+淫魔 ぼふんっ 久「……」 京太郎「どうですか? 新たな目覚めは」 久「はぁ……んっ。最っ高よぉ」とろぉーん 京太郎「いい顔ですね。まるで淫売のソレだ」 久「もぅ……冷たいこと言わないでぇ」ぴとっ 京太郎「俺を止めるつもりじゃなかったんですか?」 久「いいえ。もうそんなことどうだっていいわ」クスクス 京太郎「へぇ。じゃあどうしたいんですか?」 久「もうっ、分かってるくせにぃ」ツンツン 京太郎「……まぁ、後腐れ無いなら構いませんけどね」 久「それでこそ須賀君ね。ふふっ、たぁっぷりロッカーで楽しみましょ?」 部長はもはや性の虜だった 肉欲に溺れ、また人を欲に沈める淫魔のごとく 久「たまらないでしょう? こういうことも出来るんだから」 京太郎「ぐっ……随分とこなれてますね。どんだけ男を漁ったんですか?」 久「やぁねぇ。私が相手したのは全部須賀君だけ……ありとあらゆる世界の須賀君をね」 この人は俺の弱点を誰よりも知り尽くしている まるで、本当に何百、何千と体を重ねたことがあるかのように まさにこの人は淫魔 久「あぁっん、もっとぉ……ちょうだぃ」ハァハァ 京太郎「あるいは――もののけ」 955 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 00 10 50.91 ID Oi0QrnuMo [2/8] <きよすみ> 純「弁当届けに来たら……すげぇことになってんな」 京太郎「……」 久「ここがいいの? ふふっ、敏感ね?」 咲「あ、ぁぁっ!」 智紀「んくっ、はぁっ……」 透華「だ、ダメですわ! あぁぁっ!」 エイスリン「ハァハァハァハァ」 初美「かきかきするですよぉ……」 純「大乱○スマッシュブラザーズじゃねぇか」 京太郎「俺が仕組んだわけじゃないですよ。部長が悪いんです」 純「ふーん、そっか。まぁ、なんでもいいけどよ」 そう言って井上さんは俺に弁当を差し出す この状況で何も動じない精神はすごいと思うが…… 純「じゃあな。あんまりハメ外さねーように」 京太郎「待ってください」 純「ん?」 京太郎「俺は、アナタともケリを着けたい」 純「ケリ?」 京太郎「知ってますか? 亦野誠子さんのことを」 純「……」 京太郎「あの人は、自分を俺と井上さんの間に出来た子供だと言ってきました」 純「そ、そうなのか? 意味分かんねぇなそれ」ぷいっ 京太郎「未来から来たとかなんとか、正直そこはどうでもいいんですが」 純「……?」 京太郎「俺としては、アナタとの関係をハッキリさせておきたかった」 956 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 00 15 41.38 ID Oi0QrnuMo [3/8] 純「ハッキリたってどうするんだよ?」 京太郎「決まってるでしょう?」スッ 純「!!」 京太郎「全てを運に任せる」 純「そ、その機械は!?」 京太郎「他の世界のアナタはどうか分かりませんが」 ザッ 京太郎「この世界のアナタに本妻ぶられても困るんですよ」 純「ま、待て! オレはもうお前に近づかない! だから!」 京太郎「そういう問題じゃないんです」 純「(嫌だ。あの幸せな記憶を……消したくない! 忘れたくない!)」 京太郎「既に確定された未来は覆せなくても、この世界は変えられる」 純「京太郎ぉ……頼む、やめて」 京太郎「これは悪い夢だった。そう思って――」 純「や、やめろぉぉぉぉ!!」 京太郎「さようなら」 すっ 京太郎「ポチッとな」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29ラッパー 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60手袋 61マフラー 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72財布 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 マルコム・外道 971 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 00 21 18.55 ID Oi0QrnuMo [4/8] 03 顔見知り ぼふんっ 夢を見ていた 大好きな人と、一緒に飯を食べて……腹いっぱいになって 夜中に一緒のベッドに入って 悪夢にうなされて でも、目を覚ますと横には大好きな人がいて 幸せだった ずっとずっと この幸せが続くんだと思ってた ずっと―― 純「あれ……ここは?」きょろきょろ 京太郎「あっ、やっと目が覚めましたか?」 純「ん? お前は……確か、清澄の?」 京太郎「はい。一年の須賀です」 純「んで、ここは?」 京太郎「清澄の保健室です。さっき、貧血で倒れたんですよ?」 純「はぁっ!? なんでオレが清澄で!?」 京太郎「さぁ? どうしてでしょう?」 純「そ、そうか……って、あぁあ! こんな時間じゃねぇか!」 京太郎「?」 純「やべー! 急いで戻らねぇと!」 京太郎「急ぐと危ないですよ!」 純「須賀とか言ったな! 看病してくれてサンキュ!」 京太郎「いえ……」 純「……あれ?」 ザザッ 純「お前」 (好きだよ、純) 純「どっかで……?」 (誰よりも愛してる) 純「会ったこと……ないか?」 京太郎「ないです」 純「……そっか、そうだよな」 977 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 00 27 40.15 ID Oi0QrnuMo [5/8] 純「悪い! 気のせいだった!」ハハハ 京太郎「よくあることですよ」 純「だよな! じゃあ、またな!」 京太郎「……また、か」ぼそっ 純「?」 ___/ ̄ ̄\_ , ´ <⌒ , ' `ヽ、 , \_ \ } ̄´ ' , \ / , |/} ∧ }`ー` {∧ 「ノ|/}/イ ' 、 | /`/ } ' } ∧ /イ / |' ,} \__/イ__ / //////////∧ _,.{///////////| -=≦//////|////////≧=-- 、_ r≦//////////////////////////////ヽ |//l///////////|///////////////////∧ |/∧//////////l|///////////////|/////} 京太郎「いえ。お気をつけて」クルッ 純「おう!」 ガラガラッ 京太郎「……」ググッ ピシャッ 純「……」ぽろっ ぽろぽろぽろっ 純「あ、あれ? おかしーな……なんで、涙が?」ごしごし ポタタッ 純「くそっ! なんでだよ……なんでっ!」ごしごしごし わけが分からなかった 涙の理由も 胸を締め付ける痛みの原因も でも――なんとなく一つだけ 理解出来たことがある それは 純「もう、終わりなんだな」 オレは――大切な何かを失ったんだ
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やって参りました、茨城に。 正直姉さんが一番怖い。 何が怖いかって今までの多くは対局の中で記憶の断片を取り出してきたけど(数名は怪しいけど)、相手が姉さんだと洒落にならない。 下手な事をするとレジェンドされちゃう…… しかしあの人はかわいそうだったな、健夜さんに跳満直撃なんてしなければ…… うだうだ考えても仕方ないな、なるようになるだろ。 とりあえず駅の改札口から出て、家までの道を歩いていく。 家までの道程はなにも変わってない、と言うか何も無い…… ……何も無いのは慣れてるけどさ。 しかし辺りがそろそろ暗くなってきた。 やはり岩手から茨城の鈍行は無茶だったか…… 学生の身に金銭関係は結構厳しい。 それでも節約する俺ってやっぱり主夫向きなのだろうか。 そんなバカな事を考えていたら、道端で蹲っている人が居る。 酔っ払いか?と思いつつ声を掛けた、が…… 京太郎「あの、大丈夫ですか?」 健夜「あ~大丈夫です~」 やっぱり酔っ払いだった、しかも身内である。 これは酷いかなりの出来上がり具合だ。 京太郎「帰れますか?送っていきますか?」 健夜「え~おくってくれるんですか~?」 京太郎「はい。」 そう言って俺は健夜さんを背負って家まで『帰る』事にした。 とぼとぼと家までの道を歩き、うんうん唸ってる仕方ないこの人はやっぱり放っておけないオーラがある。 この先、この人に良いお相手が出来るんだろうか? 恒子さんの言葉を思い出して、あんまり深くは考えないようにした。 健夜「う~ん良い背中だ~」 京太郎「吐かないでくださいよー」 健夜「大丈夫だよ~吐かないよ~」 そんな取り止めの無い会話をしながら、背中の温かさを懐かしむ…… ――健夜視点―― こーこちゃんに付き合って相当呑んでしまった。 しかもいつの間にか誰かにおんぶされている。 この子はいつの間にかこんなに大きくなってしまって…… はて、この子とはなんだっけ? まあいいや~何か懐かしい気がするもの。 もうちょっとだけ、このタクシーの乗り心地を楽しんでおこう。 酔いが醒めたら誰だか確かめれば良いし。 京太郎「大丈夫ですか?そろそろ家に着きますよー?」 健夜「あーごめんね、大分お酒が抜けてきたみたいです。」 京太郎「そうですか、お酒は程々にしてくださいね。」 京太郎「……家に着きましたよ。」 健夜「んー?なにしてるの?」 京太郎「え、なにしてるのって……」 健夜「上がっていかないの?」 京太郎「……まだ相当酔ってますね。」 健夜「……お酒はもう抜けたよ。」 京太郎「……健夜さん。」 健夜「……京太郎君、姉さんって呼んでくれないんだー」 自然と名前を呼んでいた。 さもそう呼ぶのが当たり前のように。 「さあ上がって。」 「これから私の自慢の『弟』を両親に紹介しなくちゃいけないんだからさ……」 「……お邪魔します。」 「違うでしょ?こういうときは――」 「ああ、そうでしたね。」 『ただいま、姉さん。』 『おかえり、京太郎君。』 【ただいま・おかえり】 京太郎(小鍛治)・健夜「「最後のいっこカン」」
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(エピローグ) あの後、噂は比較的速やかに収束していった。 あの生配信はどこかの誰かに他の動画サイトへ転載されてあれを見ていなかった 人の目にも触れることになったのも一役買っている。 ちなみに転載を知った俺は削除申請の仕方を一時生真面目に調べたりもした。 っていうか誰だこの動画を使ってMAD動画を作りアップした奴は。 先生怒らないから名乗り出なさい。 ……話が逸れた。 で、噂は沈静化されたが清澄高校麻雀部はしばらく注目を集めた。 全国決勝に進んだ時点で注目を浴びるのは当たり前だけど、何故か俺にまで注目が集まったのは言うまでもない。 とは言え、以前のように怖がられたり逃げられたり敵意を向けられたりと言った類のものではないので、比較的気は楽だったが。 全国大会決勝もようやく怯えられることもなく、敵意を向けられることなく、普通の試合になったのは大変喜ばしかった。 体を張った甲斐もあるというものであろう。 そんな全国大会も終わってしまえばあっという間に日常に逆戻りだ。 長野に帰って道端とかで噂とかされないかと思ったが意外とそんなこともなかった。 人は他人の顔なんぞはよく見ていないものなのだろう。 ……新学期に入ってから友人の何人かにはからかわれたけどな。 そんなわけで日常生活に大きな変化があったかと言われるとそんなことはなかった。 いつも通り学校に行き、勉強をして、放課後は麻雀をする日々である。 何も変わらない。 ただ、大きな変化はなかったけど小さな変化はあった。 照さんや石戸さんとは時々メールをしている。 近況やお互いの住んでいるところの話なんかが主で、胸がときめくような展開ではないけれども。 冬の休みで練習試合でもしようかと言う話がまとまりそうなのでちょっと忙しくなりそうだ。 距離が距離なのでちょっと大変かもしれないけど。 あいつ、大星とは時々一緒にゲームをしている。 最近のネットの発達は偉大で東京と長野と言う距離でもネット環境さえあれば対戦ができてしまう。 淡「ウロボロス伸ばしちゃうwwwwwww0って書いてあるのが見えないのwwwwww」ガチャガチャ 京太郎「うるせー! ラグだラグ!」ガチャガチャ まぁ、こんな感じでs○ypeを繋いでお互い罵りながらゲームをしたり時々ネト麻を一緒にしている。 ……喧嘩しているわけじゃないよ? そんなわけで大きな変化なんて特に何もない。 ほかの部員だってそうだ。 今までの通りにそれなりに仲良くやっている (ある日の部室) まこ「京太郎、あの牌譜じゃ……だけど」 京太郎「?」 まこ「う、あー、コピーってとって……くれない?」 京太郎「いや、それはいいんですけど」 まこ「なんじ……なぁに? 何か、おかしい……?」 京太郎「……そんな無理しなくても」 まこ「わ、た、し、別に無理なんか……」 京太郎「さっきからまともに喋れてないじゃないですか」 まこ「やかましい! あっ、しまった……」ガックリ 京太郎「どうしたんですか突然? いきなりしゃべり方変えようとして」 まこ「……別に。大した理由じゃないわ」 京太郎「その、可愛げないとか、地味とか、いろいろ書かれたのは気にしてます?」 まこ「口に出すなアホッ!」ガーッ 京太郎「す、すんません」 まこ「だから、大した理由じゃないって言うとるじゃろ? 標準語は喋れて損はないけぇ」プイッ 京太郎「そうですか……」 まこ「」ツーン 京太郎「その、先輩?」 まこ「なんじゃ?」ツーン 京太郎「俺、先輩の広島弁、好きですよ。だから聞けなくなるのはちょっと寂しいと言うか」 まこ「……」 京太郎「まぁ、どうしても直したいって言うなら、その、止められないですけど」 まこ「……」 京太郎「部活の間中ぐらいはいつもの喋り方でいてほしいかなー、なんて」アハハ まこ「……アホ」クスッ (またある日の部室) 京太郎「お疲れ様でーす」ガチャッ 久「わーーーーーーーーーーー!」ズザッ 京太郎「うあっ! びっくりしたっ!」 久「あっはっは! 須賀君は相変わらずいいリアクションね」 京太郎「……何やってんすか。っていうか受験勉強はどうしたんですか?」 久「今日は休憩?」 京太郎「なんで疑問形なんですか。そんなこと言って一昨日も来てましたよね?」 久「須賀くーん、お茶入れてー」 京太郎「聞いちゃいないし……まったくもう」カチャカチャ 久「皆は?」 京太郎「家の都合やら補修やらで皆遅れてくるらしいですね。……はい、どうぞ」 久「ありがと。んー、須賀君のお茶を淹れる腕はもう部内1ね」ゴクゴク 京太郎「そこを褒められても何にも嬉しくないっす」 久「ごめんごめん。感謝してるわよ。須賀君」 京太郎「はいはい、どーも」 久「何そのリアクション。せっかく感謝してるのに」 京太郎「今まで何度も痛い目見てるんで先輩不信にもなりますよ」 久「あららー。すっかりひねくれちゃって」 京太郎「教育の賜物です」 久「はいはい……ねぇ、須賀君」 京太郎「何ですか?」 久「皆で秋の連休に旅行でもいかない? 紅葉でも見に」 京太郎「旅行かぁ……。これからの時期だと紅葉狩りとかですか」 久「紅葉もいいけどシーズンだしリンゴやブドウもいいかもね」 京太郎「おぉ、いいですねそれ!」 久「ん、決まりね。皆で楽しい旅行にしましょ」ニコッ (またまたある日の部室) 咲「えーっと、これが……うー」スッスッ 京太郎「だからガラケーにしとけって言っただろ? 無駄に最新型のスマホなんて買いやがって」 咲「だってぇ。LINEとかやってみたかったし……」 京太郎「ほら、見せてみろ。まずはこっからソフトをダウンロードして……」 咲「だ、大丈夫? ウィルスとかじゃない?」 京太郎「いちいちんなこと気にしてたら何にもできないっつーの。ほら、インストールできたぞ」 咲「や、やった!」 京太郎「後はいろいろ登録とかして……そう言えば照さんの携帯番号とかは聞いてるのか?」 咲「うん、ここメモがあるよ!」 京太郎「待て待て。メモリ登録してないのかよ」 咲「何度も挑戦したんだけどうまくできなくて……」 京太郎「お前本当に現代の女子高生か?」 咲「うー……京ちゃんのいじわる」 京太郎「ほらほら、手打ちするのもめんどくさいだろ? 赤外線で照さんの番号とアドレス送ってやるから」 咲「せきがいせん? あのコタツとかの?」 京太郎「」 咲「きょ、京ちゃん。『こいつ駄目だ……早く何とかしないと……』みたいな顔で見ないで」 京太郎「……せっかく照さんとメールできる環境になったのにいつになったら送れるんだろうなー」 咲「が、頑張るもん! 最近やっとメールソフトの起動の仕方がわかったし!」 京太郎「前途多難すぎるだろ……まっ、頑張るか。せっかくお姉さんと話せるんだもんな」 咲「……うんっ!」 (またまたまたある日の部室) 優希「おーっす。って、京太郎だけか」 京太郎「よぉ。咲は図書館に本を返しにってるからもうちょっとしたら来るぞ」 優希「そっか。京太郎は何を読んでるんだじぇ?」 京太郎「んー? 和にもらった指南本。なかなかためになるぜ」ペラッ 優希「ふーん」 京太郎「……」ペラッ 優希「……」 京太郎「……」ペラッ 優希「……」 京太郎「……(いつもだったらちょっかい掛けてくるのに静かだな)」ペラッ 優希「……なぁ、京太郎」 京太郎「ん、どうした?」パタン 優希「全国大会の時に流れてたあの噂……」 京太郎「?」 優希「あの噂、元凶の一つは恐らく私だじぇ」 京太郎「えっ!?」 優希「長野合同合宿の時、京太郎が牌譜を届けに来ただろ?」 京太郎「あぁ、行ったけど?」 優希「あの時、風越のキャプテンと池田に京太郎の彼氏が咲ちゃんかってからかわれたんだじぇ」 京太郎「おいおい、そんなことあったのかよ……」 優希「……その時、京太郎は咲ちゃんの彼女じゃなくて、ウチの部活の犬だ、みたいなこと言っちゃった」 京太郎「えっ……」 優希「多分、そこから広まった噂もあると思うじぇ。その、ごめん、京太郎」ペコッ 京太郎「別に今更謝られてもしょうがないし。別にもう気にしてないけど……つか、なんでそんなこと言ったんだ?」 京太郎「まぁ、お前が犬犬言うのは今に始まったことじゃないけど」 優希「……その何だかムカッときて」 京太郎「えっ?」 優希「何で腹が立ったのかは今でもわからないんだじぇ」 優希「ただ、その、京太郎が咲ちゃんの彼氏って扱いされてて、そういわれてあたふたしてる咲ちゃんを見たら……」 優希「黙って聞いてるのがどうしても嫌で、我慢ができなくて……」 優希「つい、言っちゃったんだじぇ」 京太郎「……そか」 優希「……軽蔑したか?」 京太郎「ん、そんなことねーよ」 優希「うん……なあ、京太郎」 京太郎「何だ?」 優希「……ありがとう」 京太郎「……おう」 まぁ、こんな感じで特に大きな変化はない。 皆で仲良くやっている。 部長はあと半年もしたら卒業してしまうし、来年になれば後輩もできるけど、これからも上手くやっていけると思う。 多分、なんとなくだけど。 和「須賀君?」 京太郎「ん、おぉ。和、来てたのか。早く来すぎてちょっとボーっとしてた」 和「咲さんとゆーきは2人そろって寝坊で1時間ほど遅れるそうです。まったく、大会が終わったからってたるみ過ぎです!」 京太郎「まぁまぁ、久しぶりの土曜練習だししゃーないだろ」 和「でも、今日は染谷せ……部長はこれはこれませんし、二人が来てくれなくちゃ麻雀になりません」 京太郎「んじゃ、しばらく二人でお勉強でもするか?」 和「そうですね。じゃあ、牌譜を……」 そう言いながら和は立ち上がって棚の牌譜に手を伸ばしたが、突然その動きがぴたりと止まった。 和「そっか。今、二人だけなんですよね。……そっかぁ」 京太郎「和?」 断片的に聞こえたその言葉について聞こうとする前に和はこちらを振り返った。 手を後ろに組み、普段しないようなどこかぞくっとする笑みを向けていた。 和「大会中は、いろいろ大変でしたよね」 京太郎「ん、あ、ああ。まぁ、な」 和「須賀君には感謝してます。私たちのためにいろいろ頑張ってくれて」 京太郎「な、なんだよ改まって」 あの生配信のことについてはひとしきりいじられた後、皆それ以降触れないようにしてくれていた。 精神衛生的にも大変助かっていたが、久しぶりにその話を持ち出されてちょっと動揺する。 和「酷い話でしたよね。私が女王様みたいな扱いで須賀君をいじめてるとか」 京太郎「あぁ、まぁ、な」 和は突然何を言い出しているんだろう。 話の流れが全く読めないが、なぜか背筋が冷える気がした。 和「私、最初それを見たときはすごく腹が立ったんですよ。私がそんなことするわけないって」 そこまで言い切った後、でも、と繋げた。 悪い予感がする。何故だろう。ただ話をしているだけなのに。 和「でも、掲示板の投稿の中にはよくできた書き込みとかもあったんですよね。 もちろん捏造ですけど、私が須賀君をどう苛めているのか事細かに書いたものとか」 和が一歩近づいてきている。 まずい、何かわからないけどまずいことが起こる。 和「で、掲示板をチェックするとどうしてもそういうものが目に入っちゃうんですね」 立て。立って逃げろ。 もしくは口を開け。拒絶しろ。 そうしないと、まずいことがおこる。きっと。 和「そういう物を読んでいると……とってもいけないこととなのに。そんなの普通じゃないってわかってるんですけど」 和が笑う。 そんな顔で笑えるんだな、お前。 和「すごく、すごくドキドキしたんです」 何故、そんな顔をするんだろう。 あぁ、そんな顔をされたら、逃げられない。 拒絶できない。 和「私のこと軽蔑しますか?」 反射的に首を横に振ってしまう。 あぁ、何故俺はここで首を横に振ってしまったのだろう。 和「よかった。……ねぇ、須賀君?」 京太郎「なん、だ?」 和「私、自分で思ったいたよりずっとずっといけない子なのかもしれません」 和「最近気が付けば恥ずかしいことばかり考えている自分がいるんです」 和「最初は考えないようにしていたんですけど、でも、どうしよもないんです」 和「だから、これから須賀君に対して酷い姿を見せるかもしれません」 和「とんでもないことを口走ったり、考えられないようなことをしてしまうかもしれません」 和「……それでも、やっぱり失望しないでいてくれますか?」 やめろよ。 さっきまではあんな、あんなぞくりとするような顔で笑ってたくせに。 何で今度はそんな縋り付くような顔をするんだよ。 捨てられた犬が見つめるような、親の愛が欲しい子供が見るような。 何でそんな目で見るんだ。 そんな顔されたら…… 京太郎「大丈夫、失望したりしない。絶対に」 こう、言ってしまうじゃあないか。 和「ありがとう須賀君! とっても嬉しいです!」 和「だから、これからも、『よろしく』お願いしますね」 京太郎「……あぁ」 花のような笑顔の中に隠しきれない多幸感が浮かんでいる。 俺は不安の感情の中にわずかな期待の感情が芽生えたことに驚いていた。 前言撤回、これから先には何やら大きな変化が待ってそうな気がする。 まぁ、でも、みんなで仲良く、やっていける……よね?